ドローン

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ドローン: drone)とは、単音で変化の無い長い音を指す音楽用語。

ドローンは民族音楽でよく使われ、いわゆるバグパイプの低音がそれに当たる。現代音楽にもこれからヒントを得てよく使われ、ラ・モンテ・ヤングの音楽はドローンそのものであり、それだけで数時間かかるものもある。いずれにせよ瞑想曲に近い効果を発揮し、音楽的な流れが良くなり、その周波数を拡大した形のリズムがミニマル音楽の元になっている。しかし、完全五度などの複音の場合もある。

類似するものにクラシック音楽持続低音(オルゲルプンクト)があるが、これは機能和声対位法カデンツ操作の中に組み込まれているという違いがあり、長さもそれほど長くはない。

インドの伝統音楽においては、完全五度のドローンは欠かせないものとなっている。タンプーラ(タンブーラ)はそのための専用の楽器である。

日本の伝統的な薩摩琵琶では、4本の弦のうちもっとも低音の弦を常に解放弦としてドローン的に使用する。

ドローン作品を発表している現代のミュージシャンは、伝統的にノイズミュージック、アヴァンギャルドとの関係が深い(ミラー (音楽)アンドリュー・チョーク / クリストフ・ヒーマン)、ジム・オルークデヴィッド・グラブスマッツ・グスタファソンフィル・ニブロックナース・ウィズ・ウーンドザ・ハフラー・トリオエリアーヌ・ラディーグなど)。そのため、ノイズミュージックのアーティストと同じく多作家であったり、限定盤が多かったり、音源の流通路が限られていたり、リリース形態が特殊であったりする(レコードカセットテープなど)。