CDショップ
CDショップ(英語: CD shop)とは、CD・DVD・カセットテープ・レコードなどを販売する店のこと。1980年代まではレコード店と呼ぶのが一般的であり、現在でもそう呼ぶこともある。
CDショップは、大きく分けると、新作CDショップ(さらにチェーン店と個人経営の店に分けることもできる)と中古CDショップに分けることができるが、両者の中間的な店もある。さらに、特定の分野に強い店やインターネットでの通信販売専門店については、これらとは別に分けることもある。その他に、レンタルCDショップをCDショップに含めることもある。日本の場合、再販制度の関係で国内盤の価格は日本全国一律であり、それにより小規模店舗も存続ができたといわれている。
日本では、音楽ソフト市場の縮小やインターネットによる音楽配信の普及によりCDショップの経営が厳しくなり、閉店が相次いでいる[1]。日本レコード商業組合加盟店舗数は1992年(平成4年)の約3200店をピークに、2010年には約700店まで減少した[1]。特に2010年8月22日のHMV渋谷店の閉店はCDショップ退潮の象徴的な出来事であった[1]。
CDショップの分類
及川大樹は、宮城県仙台市を例にとって、CDやレコード等を販売する音楽ソフト小売店の類型を試みた[2]。及川は市内の全81店舗のうち76店舗に聞き取り調査を実施、日本国内から国外の輸入品まで幅広く手掛け、売場面積600m2以上の「メガストア型」、特定ジャンルに特化した専門店な品揃えを行う「特化型」、百貨店や総合スーパーなどの大規模小売店舗にテナントとして入店する「大規模店テナント型」、大規模店以外にテナントとして入居する、あるいは書籍・ゲームソフトなどを同時に販売する「複合型」、独立した路面店を有する「既存型」の5つに分類した[2]。「メガストア型」と「特化型」は都心に立地し、広範囲の商圏をもつ買回り品として音楽ソフトを販売する一方、「複合型」はロードサイド型の立地を志向し、最寄り品として音楽ソフトを販売する傾向がある[2]。「大規模店テナント型」と「既存型」には独自の立地傾向が見られず、商圏に依存する[2]。
脚注
参考文献
- 及川大樹(1998)"仙台における音楽ソフト小売店の立地展開"季刊地理学(東北地理学会).50(3):246.