近畿大学農学部水産学科

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近畿大学農学部水産学科(きんきだいがくのうがくぶすいさんがっか、Kindai University Faculty of Agriculture Department of Fisheries)は、近畿大学農学部に設置されている水産学科

大学院農学研究科水産学専攻が設けられている。

付属施設として近畿大学水産研究所を和歌山県白浜町に開設し[1]、「近大マグロ[2]や「うなぎ味のナマズ」(近大ナマズ)などを開発。養殖魚専門料理店やアーマリン近大などを展開する。

2023年にはニホンウナギ完全養殖に大学として初めて成功したと発表[3][4][5]

沿革[編集]

  • 1925年(大正14年) 大阪専門学校開校。
  • 1943年(昭和18年) 大阪理工科大学開学。
  • 1948年(昭和23年) 南紀の白浜町の協力を得ることで、大阪理工科大学が白浜臨海研究所を和歌山県白浜町に開設。
  • 1949年(昭和24年) 新学制により大阪理工科大学、大阪専門学校を合併し、近畿大学開学。
  • 1952年(昭和27年) 近畿大学農芸化学研究所を和歌山県湯浅町に開設
  • 1957年(昭和32年) 近畿大学農芸化学研究所附属生石農場を和歌山県清水町(現・有田川町)に開設
  • 1958年(昭和33年) 近畿大学農学部を大阪府布施市(現・東大阪市)の本部キャンパスに創設。学科は農学科、水産学科を開設。
  • 1960年(昭和35年) 臨海研究所を水産研究所白浜実験場に名称変更。水産研究所浦神実験場を和歌山県那智勝浦町に開設。
  • 1970年(昭和45年) 水産研究所大島分室を和歌山県串本町に開設。水産養殖種苗センターを和歌山県白浜町に開設。クロマグロ養殖研究開始(水産庁「マグロ類養殖技術開発試験」プロジェクト参画により)。
  • 1986年(昭和61年) 大学院農学研究科に修士課程水産学専攻を設置。
  • 1989年(平成元年) 近畿大学が奈良市に奈良キャンパスを新設し、農学部と大学院農学研究科全組織を同キャンパスに移設。
  • 2003年 クロマグロ等の魚類養殖産業支援型研究拠点として21世紀COEプログラムに採択される[1]
  • 2009年 ナマズの養殖研究に着手。
  • 2013年(平成25年) 大阪梅田、東京銀座に養殖魚専門料理店「近畿大学水産研究所」出店[2]

主な出身者[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 近大卒の魚と紀州の恵み|近畿大学水産研究所
  2. ^ 林宏樹(2008)世界初!マグロ完全養殖 (DOJIN選書: 21) 波乱に富んだ32年の軌跡
  3. ^ ニホンウナギの完全養殖に大学として初めて成功 養殖用種苗(稚魚)としての実用化をめざし、今後さらに研究を継続 | NEWS RELEASE”. 近畿大学. 2023年12月25日閲覧。
  4. ^ 株式会社インプレス (2023年10月30日). “近畿大学がウナギの完全養殖に成功”. Impress Watch. 2023年12月25日閲覧。
  5. ^ 「近大マグロ」の次は「近大ウナギ」…近畿大学がニホンウナギの完全養殖成功「商品化へ」”. 読売新聞オンライン (2023年10月27日). 2023年12月25日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]