課金

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課金(かきん)とは、料金を課することである。

概要[編集]

価値あるものの対価を求める際に課金という言葉を用いる場合、現代では、無形のもの特にデータやサービスなどをネット配信など通信により販売する際の、対価回収手段のことを指す。インターネットさらにパソコンの普及以前は、メインフレームに代表される高価であった情報処理システムそのものの利用に課せられることが多かったが、その対象は時代とともに変化してきている。

前払いや後払い、クレジットカードの利用や電子マネーの導入など実際の課金手段については様々な手法があるが、通信における課金システムの根本的な問題点は、以下にある。

  • いかに課金するか
    • 何をもって課金対象とするか
    • 課金対象がユーザーの手元に渡ったことをいかに認識・検知するか
    • その検知をいかに正確なものにできるか
  • 課金相手であるユーザー個人からいかに対価を徴収するか
    • 本人の使用であることをいかに特定するか
    • 本人の支払い手段に応じた情報をいかにやりとりするか
    • 本人のプライバシー情報をいかに秘匿するか
    • 支払い手段におけるユーザーの信頼性をいかに事前に把握するか
  • どれくらいの金額が妥当であるか
    • コストを回収できる額であるか
    • データの内容や価値に見合った額であるか
    • ユーザーが支払える妥当な額であるか

課金制度の種類[編集]

従量制
利用時間に応じて料金が決まる課金制度。電話料金や一部のインターネット接続サービスなどがこれに当たる。なお電話料金などは従量制料金に加えて月々の基本料金を徴収するが、この基本料金がないものを特に完全従量制とも呼ぶ。
定額制
固定制とも呼ばれる。利用時間に拘らず料金が一定である課金制度。インターネット接続サービスなど。
定額従量制
従量制と定額制の中間にあたる課金制度。基本料金に一定時間分の料金を含んでおり、その時間内であれば定額で利用できるが、利用時間が超過した分については従量制と同じように時間に応じて料金が決まる。携帯電話の通話料など。
従量課金上限制
キャップ制とも呼ばれる。定額従量制とは逆に、利用時間が一定時間に満たない場合は従量制を適用し、一定時間以上の場合は定額制を適用する課金制度。携帯電話のパケット定額制など。
コンテンツ課金
画像や音楽など、一つひとつのコンテンツを利用する際にその都度料金を課す方式。利用者は自分の利用したいコンテンツにだけ料金を支払えばよい反面、利用の仕方によっては金額が青天井に増えてしまう問題もある。オンライン音楽配信サービスなど。

課金という言葉の誤用[編集]

課金とは、料すこと、「費用や支払いを引き受けさせる」ことが元々の意味である。従ってユーザーが料金を支払った意味で使用するのは誤りで、その場合は「課金する」ではなく「料金を支払う」と表現すべきである。

黎明期のオンラインゲーム利用料金決済を発端として誤用が広まり、今もって正しくない言葉のまま使う人(サービス提供者含む)が多い。

  • Blu-ray課金やiPod課金は、私的録音録画補償金制度のうちBlu-rayやiPodを対象としたものの俗称であり、サービスの対価として料金を課すわけではないため一般的な意味での課金とは異なる。

関連項目[編集]