結城真一郎

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結城 真一郎(ゆうき しんいちろう、1991年[1]6月8日[要出典] - )は、日本の小説家推理作家神奈川県[1]横浜市出身[2][3]

人物・略歴[編集]

開成中学校・高等学校卒業[4]東京大学法学部卒業[1]

作家を志したのは中3の頃。卒業文集のために執筆した『バトル・ロワイアル』のパロディ小説が同級生とその保護者たちに大受けしたことから。その枚数は原稿用紙600枚くらいだったという[5][6]

その後は「いつか小説家になる」「本気出したらすごいものが書ける」と思っているだけで何もしなかったが[6]、大学在学中に同級生の辻堂ゆめが先にデビューしたことに触発され[7]、自身も本気でプロを目指す。

2018年『名もなき星の哀歌』(応募時タイトル「スターダスト・ナイト」[8])で第5回新潮ミステリー大賞を受賞しデビュー[1]。2021年、短編小説「#拡散希望」が第74回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞[9]。※平成生まれの作家としては初受賞[6]

2022年、『救国ゲーム』で第22回本格ミステリ大賞(小説部門)候補[10]

ミステリ・ランキング[編集]

  • このミステリーがすごい!
    • 2021年 - 『プロジェクト・インソムニア』34位
    • 2023年 - 『#真相をお話しします』13位、『救国ゲーム』18位
  • 本格ミステリ・ベスト10
    • 2021年 - 『プロジェクト・インソムニア』17位
    • 2022年 - 『救国ゲーム』17位
    • 2023年 - 『#真相をお話しします』5位

作品リスト[編集]

単著[編集]

  • 名もなき星の哀歌(2019年1月、新潮社 / 2021年10月、新潮文庫
  • プロジェクト・インソムニア(2020年7月、新潮社 / 2022年2月、新潮文庫)
  • 救国ゲーム(2021年10月、新潮社)
  • #真相をお話しします(2022年6月、新潮社)
    • 収録作品:惨者面談 / ヤリモク / パンドラ / 三角奸計 / #拡散希望

アンソロジー収録作品[編集]

「」内が結城真一郎の作品

単著未収録作品[編集]

  • 仮定法過去"未"完了(『小説すばる』2021年11月号)
  • イメチェン(Mephisto Readers Club 2022年2月28日)
  • 転んでもただでは起きないふわ玉豆苗スープ事件(『小説すばる』2022年5月号)
  • 不必要不可欠な殺人(『Jミステリー2023 SPRING』2023年4月、光文社文庫)

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 結城真一郎 | 著者プロフィール”. 新潮社. 2021年6月1日閲覧。
  2. ^ 『#真相をお話しします』が話題! 結城真一郎をミステリー作家へ導いた東大の同級生”. WANI BOOKS NewsCrunch(ニュースクランチ). 2022年10月31日閲覧。
  3. ^ 作家の読書道 第246回:結城真一郎さん|作家の読書道|WEB本の雑誌”. WEB本の雑誌. 2022年10月31日閲覧。
  4. ^ 結城真一郎さん「#真相をお話しします」インタビュー リモート飲みにマッチングアプリ、“今”すぎるミステリー”. 好書好日. 朝日新聞社 (2022年6月30日). 2022年7月1日閲覧。
  5. ^ アイデアの源泉はYouTubeとサラリーマン生活から──「文学界の東大王」が仕掛ける、伏線と謎解きの「おもてなし」(Yahoo!ニュース オリジナル 特集)”. Yahoo!ニュース. 2022年10月31日閲覧。
  6. ^ a b c ミステリー界の新星・結城真一郎 令和ならではのトリックが満載!”. 大手小町 (2022年7月15日). 2022年10月31日閲覧。
  7. ^ "『♯真相をお話しします』著者:結城真一郎~話題の1冊☆著者インタビュー". 週刊実話WEB. 日本ジャーナル出版. 1 August 2022. 2022年8月1日閲覧
  8. ^ 過去の受賞作品”. 新潮社. 2021年6月1日閲覧。
  9. ^ 推理作家協会賞に坂上、桜田さんら”. 時事ドットコム. 時事通信社 (2021年4月22日). 2021年6月1日閲覧。
  10. ^ 本格ミステリ作家クラブ”. 本格ミステリ作家クラブ. 2022年7月1日閲覧。

外部リンク[編集]