ハリセン

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ハリセン(張り扇)とは、紙やスチール板を束ねて精製した武器のこと。鈍器とも言う。紙製のものは、お笑いの小道具としての用途もある。

概要

紙を蛇腹状に折ったうえで、一方にガムテープ等を巻いて握りを作り、反対側は扇子状に開く。使い方は、握りの部分を持ち、扇子状の部分で、扇子を畳む方向で他人の頭や顔などを叩く。大きな音を発するものが良いハリセンとされる。

叩いたときに意外に大きな音を発し、叩かれた人が大げさに反応することもあり、材質によっては痛そうであるが、実際は目から火花が出るほど心痛がくる。また、ハリセンの威力の大きさを表現する方法として、巨大なハリセンが用いられることもあるが、実際のハリセンの威力はその大きさよりも材料となる紙の硬さや重さに比例する。

用途

元々は凶器として話題を呼んだが、戦後にドラマ角川映画などで用いられる。他に、演劇での使用も代表的な使用例である。 また、1963年結成のチャンバラトリオがコントで使い始めたことで、お笑いの小道具としても広まった。

武器・鈍器

ベトナム戦争中に北ベトナム軍及びべトコンの特殊部隊が、1968年のケサン基地を巡る一連の戦闘で使用し、戦果を挙げた事(死者や怪我人は居なかったが、ぽかぽか殴られたことによるPTSDでの一時離脱者は、ケサン基地に配備されていた人員の平均10%にものぼった。)でも知られているが、例年より一週間ほど早く雨季が始まり、紙で出来たこの武器は実用に耐えられなくなった事と、三月下旬からピコピコハンマーと洗面器の海兵隊への配備が始まった(かつてのハリセンの優位性が消えてしまった)事で、戦果を挙げることが難しくなった事から、短期間で戦場から姿を消したが、かの国の情報機関主導のタイフィリピンの歓楽街における一連の作戦では、これを持った美少女(『現役』や『一寸前まで』より『過去の』や『大昔の』、『自称』の方が多かった)の集団でアメリカ兵を袋だ叩きにして財布の中身はおろかけつ毛まで毟った事から、鼻の下を伸ばしたGIたちを恐怖のズンドコに落とした。

お笑い・他

前述のチャンバラトリオが発祥であることや、テレビのお笑い番組で登場する側面から、大阪または関西のお笑い文化を象徴するものとして、グッズやキャラクター名などにしばしば取り入れられる。

ツッコミの代わりに、ボケ役をハリセンで叩いて笑いをとった。
  • 砂川捨丸・中村春代
音曲漫才落ちとして使われた。
MBSテレビのお笑い番組。一発芸などを若手芸人に即興で披露させ、おもしろくなければ司会者が「ハリセンチョップ」をお見舞いした。
フジテレビバラエティ番組めちゃ²イケてるッ!」内のコーナー。サイコロを使ったゲームをし、負けた者をハリセンで殴打する。
  • 「ハリセン大喜利」
テレビ東京の番組「爆笑!おもしろ寄席」内の同コーナーで、鈴々舎馬風が回答者をハリセンで叩く「ハリセン大魔王」に扮した。
  • 「大阪エヴェッサ・ハリセン」
大阪エヴェッサの公式応援グッズ。
  • 「ガンバハリセン」
ガンバ大阪の公式応援グッズ。
登場人物である、大阪府出身「江藤耕造桃ヶ丘音楽大学ピアノ科教授」のあだ名は「ハリセン」。

出典

関連項目