死国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

文学
File:Lit.jpg
ポータル
各国の文学
記事総覧
出版社文芸雑誌
文学賞
作家
詩人小説家
その他作家
お知らせ
このテンプレート解説ページができました。使用されるべき記事が決まりましたので一度ご確認ください。

死国』(しこく)は、坂東眞砂子小説である。これを原作として、1999年映画が制作された。

目次

[編集] 概要

それまで童話作家やフリーライターとして活躍していた作者が1993年3月にカドカワノベルズで発表・掲載した初の一般小説にしてホラー作品。後に1996年8月に角川文庫で出版された。作者の生まれ故郷である四国高知県を舞台とし、四国八十八箇所お遍路や土俗的な信仰を題材とし、男女の三角関係などを交えて描かれている。1999年1月23日に同名の映画が公開された。映画版は栗山千明のデビュー作となった。


[編集] 小説


[編集] ストーリー

四国八十八ヶ所の霊場を死者の歳の数だけ逆に巡ると、死者が蘇るという禁断の「逆打ち」なる儀式が存在する。娘の死を悲しむ母親が、その「逆打ち」を行ったことにより生じる恐るべき物語……。

久々に故郷の四国は高知県の矢狗村に帰って来た明神比奈子(夏川結衣)。そこで比奈子は幼馴染みの日浦莎代里(栗山千明)が16の若さでこの世を去った事を知り驚く。そしてもう一人の幼馴染みの秋沢文也(筒井道隆)と再会した比奈子は文也から莎代里の死に関するある不吉な噂を聞く。それは代々死者の霊と交流する口寄せの家柄だった日浦家の跡取りである莎代里が、事故死などではなく霊を呼び出す儀式の最中に悪霊に取り殺されたというものだった。莎代里と交際していた文也は未だに莎代里の死を引きずっていた。そんな文也を案じ、気遣う比奈子は次第に文也に淡い想いを抱くようになる。文也もまた比奈子が莎代里を喪った悲しみを癒してくれそうな気がして、比奈子との距離を縮めていった。ある日村の聖地である“神の谷”に祀られていた地蔵の首が捥がれるという奇怪な事件が起こる。その事件を境に村では次々と不気味な現象が起こるようになった。その怪現象の原因は莎代里の母・照子に因るものだった。照子は由緒正しい日浦の血を絶えさせない為に、逆打ちで莎代里を蘇らせようとしていたのだ。死者の歳と同じだけ逆打ちを行うと黄泉の国の結界が破られ、四国はたちまち死者の楽園となってしまうのだという。比奈子と文也はその事実を知って照子の計画を阻止しようとするが・・・。

この世で最も冥土に近いと云われる四国を舞台に繰り広げられるジャパネスクホラー。

「生きて恋を成就させたかった。」

[編集] 映画


[編集] スタッフ

[編集] キャスト

[編集] キャッチコピー

  • この世で一番死に近い場所
  • 逆打ちーそれは、死者を蘇らせる禁断の儀式。

[編集] 映画版の変更点

  • 原作では多数の死者が蘇るが、映画は比奈子・文也・莎代里の三角関係に絞るため、莎代里のみとなっている。
  • 最後に莎代里を成仏させる役割は、父親の康鷹ではなく、文也となっている。
  • 仙頭直朗という修験者が登場し、最後に重要な役割を果たす。


[編集] 漫画

1999年7月 あすかコミックスDX 刊(ISBN 4048530992

牛島慶子による。小説の設定を借りながらも、ストーリー展開は別物。

[編集] 実際の巡礼との相違

この映画では「逆打ち」は死者が甦るので縁起が悪いとされているが、実際にはそのようなことはなく、今尚八十八ヶ所を順打ちで回り続けると伝えられる弘法大師に会えるはずだからとわざと逆打ちで回る者もいる。逆打ちは順打ちと比べて3倍の利益があるとされる。特に閏年に行うと、順打ち・逆打ち共に2倍の利益があるとされることから、6倍の利益がある計算になる。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

他の言語