松岡陽子 (計算機科学者)

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松岡陽子
Yoky Matsuoka[注 1]
Photo of Yoky Matsuoka
2011年
生誕 1972年
日本の旗 日本東京都
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
研究分野 計算機科学
研究機関 ワシントン大学
カーネギーメロン大学
バレット・テクノロジー
Google Nest
出身校 カリフォルニア大学バークレー校
マサチューセッツ工科大学 (1998年, PhD)
主な受賞歴 マッカーサー・フェロー
プロジェクト:人物伝
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松岡 陽子(まつおか ようこ、: Yoky Matsuoka[注 1][1][2](ヨーキー・マツオカ)1972年 - )は、アメリカの計算機科学者、企業経営者。Google NestのCTOGoogle Xの共同設立者であり、かつてはQuantusのCEOAppleのテクノロジーリーダー、Nestのテクノロジー担当副社長、Google副社長などシリコンバレーにおける要職を務めた。2019年10月、パナソニック株式会社(現パナソニック ホールディングス株式会社)へ入社。2020年にパナソニック100%出資のスタートアップ、Yohanaを設立。2022年4月よりパナソニック ホールディングス執行役員に就任。2023年3月、著書『選択できる未来をつくる』(東洋経済新報社)を刊行。

来歴[編集]

1972年に東京で生まれた。16歳の時にテニス選手を目指して単身渡米、マリア・シャラポワ錦織圭を輩出したフロリダの名門スクール「ニック・ボロテリー・テニスアカデミー」に入塾した[3][4]

10代後半で怪我のためテニスの道を諦めるが、その後は「一緒にテニスをするロボットを作りたい」とカリフォルニア大学バークレー校マサチューセッツ工科大学大学院に進み、電気工学とコンピューター科学を学び博士課程修了(理学)[3]

ハーバード大学の博士研究員を経て、カーネギーメロン大学の助教授、 ワシントン大学のコンピューター科学・工学の准教授として、人体・脳のリハビリを促すロボット機器の開発に携わる。ロボット工学と神経科学における研究成果が認められ、天才賞と呼ばれるマッカーサー賞を受賞。賞金を元手に、身体面および学習面の課題を抱える子どもたちのために、ヨーキーワークス財団を設立。

2009年末、共同創業者としてGoogle Xを設立。ガレージベンチャーだったNestに参画し、2014年、Googleに売却。QuanttusのCEO、Appleの副社長、Google NestのCTO、Googleの副社長などシリコンバレーにおける要職を歴任。

2019年10月、パナソニック株式会社(現パナソニック ホールディングス株式会社)へ入社。2020年にYohanaを設立。2022年4月よりパナソニック ホールディングス執行役員に就任。2023年3月中旬、初の著書となる『選択できる未来をつくる』(東洋経済新報社)を刊行。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b 名前の陽子(ようこ)は、通常のローマ字表記ではYôkoもしくはYōko, Yokoとなるが、松岡はYokyの英名(hypocoristic)を用いている。

出典[編集]

  1. ^ “Former Google vice president Yoky Matsuoka joins Panasonic executive team” (英語). The Japan Times Online. (2019年10月17日). ISSN 0447-5763. https://www.japantimes.co.jp/news/2019/10/17/business/corporate-business/former-google-vp-yoky-matsuoka-joins-panasonic/ 2019年11月8日閲覧。 
  2. ^ グーグルXの創設者が語る、製品開発における「デス・バレー」とは | BUSINESS INSIDER JAPAN”. www.businessinsider.jp. 2019年11月8日閲覧。
  3. ^ a b 歪んだテック社会の救世主、異色の経歴を持つ日本人女性”. Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン) (2018年2月9日). 2019年10月17日閲覧。
  4. ^ Neil Degrasse Tyson, Profile: Yoky Matsuoka, PBS, July 16, 2008. Accessed online August 4, 2012.

外部リンク[編集]