木田詩子

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木田詩子
Utaco Kida
誕生日 (1967-01-23) 1967年1月23日(57歳)
国籍 日本の旗 日本
芸術分野 彫刻
ウェブサイト www.kida-utaco.com
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木田 詩子(きだ うたこ、1967年1月23日 - )は、日本彫刻家である。木田のその作品は、美術館や公共施設に収蔵されている他、月刊誌「現代短歌」の表紙に使用されるなど、多くの人の眼に触れている。

略歴・人物[編集]

四人兄弟の次女として埼玉県新座市に生まれる。若い時代は音楽家、内藤慎也と ユニット“largo”を結成、音楽の仕事に従事している。ある時、名古屋でサモトラケのニケ像(レプリカ)に出会い、人間の創りだす途方もない美に大きな感銘をうけ、それを追い求める精神性に強く焦がれる。後年、北村西望の元アトリエ(北区文化振興財団運営)を中心に塑像・人体について学び、その後、独学で研鑽を積み、その制作方法を含め独自の世界を追求している。日本美術家連盟会員。菜食主義者。[1][出典無効]

来歴[編集]

  • 2007年 ~ 2012年 「日彫展」 国立新美術館
  • 2008年 ~ 2010年 「日展」 国立新美術館他
  • 2009年 ~ 2015年 「北彫展」北とぴあ(東京都)
  • 2009年 「夏の終わりのミニアチュール展」企画:ギャラリーノア(石川県)水の底に眠る書-古い森-常設
  • 2010年 ~ 2012年 「現代美術展」 石川県立美術館金沢21世紀美術館
  • 2012年 「それぞれのリアリズム三人展」 企画:呼友館(埼玉県)
  • 2013年 「遥かなる調べ 木田詩子展」 西田幾多郎記念哲学館主催(石川県)
  • 2014年 「凛とした清浄なる世界 木田詩子作品特集」企画:三越日本橋本店
  • 2014年 「木田詩子・栗原一郎展」企画:ぎゃるりー留歩(長野県)
  • 2014年 「五百住乙人・木田詩子・栗原一郎三人展」企画:呼友館(埼玉県)
  • 2015年 「サンクリューネ グループ展」企画:画廊 宮坂(東京都)
  • 2015年 「水の詩 遠藤麻木子 ・ 木田詩子展」企画:仙台三越
  • 2015年 「遥かなる詩が聞こえる 木田詩子展」企画:ギャラリー La Mer(東京都)
  • 2015年 「第十回北の大地ビエンナーレ記念企画 木田詩子・栗原一郎展」 中札内文化創造センター主催
  • 2015年 「静寂なる世界 木田詩子 展」 神田日勝記念美術館主催(北海道
  • 2015年 「Kawagoe & Nakasatsunai 展」第10回北の大地ビエンナーレ記念企画 呼友館(埼玉県)
  • 2015年 「木田詩子彫刻 展」企画:ニュー・グリーンピア津南
  • 2016年 「有元容子・木田詩子・本田希枝展」企画:画廊宮坂(東京都)
  • 2016年 「第十四回NAU21世紀美術連立展」推薦出品 国立新美術館
  • 2016年 「遥かなる調べ 木田詩子 展」企画:沼津信用金庫ストリートギャラリー
  • 2016年 「中札内村コレクション 木田詩子・栗原一郎・坂口國男・松樹路人・吉崎道治展」 中札内文化創造センター主催
  • 2017年 「現代短歌」表紙作品として2016年12月号より1年間採用される
  • 2017年 「しのの会 展 五百住乙人・木田詩子」企画:画廊宮坂(東京都)
  • 2017年 「第十五回NAU21世紀美術連立展 奨励賞受賞作家展/木田詩子展」国立新美術館
  • 2017年 「木田詩子 “千年の樹-水の底に眠る書-”展示」 森美術館(いわき市)
  • 2017年 「五百住乙人・木田詩子 展」企画:帝国ホテルプラザ尾山ギャラリー(大阪府)
  • 2017年 「‘現代短歌’表紙作品 木田詩子展」企画:ギャラリー林(東京都)
  • 2018年 「木田詩子~祈りの形展~」企画:Galleria時の雫(東京都)
  • 2018年 「木田詩子・さきやあきら・佐々木英豊展」 企画:呼友館(埼玉県)
  • 2018年 「『はじめ詩』寄贈記念ハープコンサート」中札内村教育委員会主催
  • 2018年 「現代短歌社フェア」 紀伊国屋書店新宿本店
  • 2018年 国際学院創立者 大野誠先生 胸像制作  国際学院埼玉短期大学
  • 2019年 国際学院学母 大野敦子先生 胸像制作  国際学院埼玉短期大学
  • 2019年 「木田詩子・吉崎道治展」 中札内文化創造センター主催
  • 2019年 「木田詩子彫刻展」athalie(東京都)
  • 2019年 小田鮎子の歌集「海、または迷路」の表紙に「恋文〜冬〜」が採用される。
  • 2020年 東京バレエ団の芸術監督、斎藤友佳理氏のトゥシューズ制作。作品名「ユカリューシャ」
  • 2020年 「静寂の情景を描く展-五百住乙人・木田詩子 -」企画:沼津信用金庫 ストリートギャラリー
  • 2020年 紺綬褒章受賞
  • 2021年 朝日新聞1月19日「創作熱」[2]に紹介掲載される。
  • 2021年 新美術新聞4月11日号にてKAHO GALLERY「木田詩子 海の夢展」が紹介、掲載される(美術年鑑社)
  • 2021年 「木田詩子 海の夢展」企画:KAHO GALLERY(京都府)[3]
  • 2021年 新美術新聞9月1日号”画材考”へ執筆
  • 2023年 与論町政60周年記念式典に伴い、海開きと共に木田詩子作品 ”千年の樹”ブロンズ像が与論島ミコノス通りに設置され、除幕式が行われる。

受賞歴[編集]

  • 2020年 「紺綬褒章[4]
  • 2016年 「奨励賞受賞」第14回NAU21世紀美術連立展」,国立新美術館
  • 2010年 「北國新聞社奨励賞」日展,石川県立美術館 (金沢展)
  • 2010年 「日彫賞」(会員推挙) 日彫展,国立新美術館
  • 2010年 「北國賞」現代美術展,21世紀美術館
  • 2008年 「北陸日彫会賞」第38回日彫北陸展
  • 2008年 「北区長賞」北区美術展,北とぴあ
  • 2007年 「北区美術会賞」北区美術展,北とぴあ

書籍[編集]

  • 2019年「海、または迷路」小田鮎子著(歌人)表紙に採用される(現代短歌社)ISBN 9784865343083
  • 2017年「現代短歌」表紙に採用される(2016年12月号 ~ 2017年11月号の全12冊)(現代短歌社)
  • 2016年「木田詩子彫刻作品集」発刊 呼友館 ISBN 9784990891305

公共施設収蔵[編集]

  • 与論島 ミコノス通り(鹿児島)[1]
  • 求菩提山宝地院 愛山荘(九州)「千年の樹」原型(処女作)
  • 東京バレエ団(目黒)「ユカリューシャ」
  • 中札内村文化創造センター (北海道)「水の底に眠る砦」「はじめ詩」[5][出典無効]「水の底に降りたアリア」
  • 国際学院埼玉短期大学 (埼玉県)「大野誠像」「大野敦子像」
  • 新薬師寺(奈良県)「詩を紡ぐ」(ブロンズ)
  • 西田幾多郎記念哲学館 (石川県)『水の底に眠る書』[6]
  • 神田日勝記念美術館 (北海道) 「詩を紡ぐ」ブロンズ
  • 置戸ぽっぽ絵画館 (北海道)「雲の門番」(山下宏明像)

脚注[編集]

  1. ^ アニマルライツセンター ARC NEWS2019 夏号に寄稿 
  2. ^ “(創作熱)美しいものを写実から生み出す 木田詩子さん:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. (2021年1月19日). https://www.asahi.com/articles/DA3S14769485.html?iref=ogimage_rek 2022年4月5日閲覧。 (Paid subscription required要購読契約)
  3. ^ “鏡のきらめき、彫刻に 京都・東山で女性作家個展”. 京都新聞. (2021年4月23日). https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/549044 2022年4月5日閲覧。 
  4. ^ 『官報』第270号 令和2年6月15日
  5. ^ 木田詩子彫刻作品集』表紙作品 Art Galley呼友館発刊
  6. ^ 矢倉英隆「パリから見えるこの世界 第81回 ハイデッガーによる人間存在、あるいは「真の人間に成る」とは」(PDF)『医学のあゆみ』第270巻第2号、医歯薬出版、2019年7月13日、211-214頁、ISSN 003923592022年4月15日閲覧 

参考文献[編集]

外部リンク[編集]