星・島

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星・島 (スター・アイル、Star-Isle)は、武満徹が作曲したオーケストラのための作品である。

概要[編集]

1982年早稲田大学は創立100周年を迎え、その100周年記念の委嘱作として作曲されたものである。初演は同年の10月21日岩城宏之指揮早稲田大学交響楽団の演奏で行われた。

作品は「巣立ち行く若人」に献呈された。

編成[編集]

フルート3 (ピッコロアルト・フルート持ち替え)、オーボエ3 (イングリッシュホルン持ち替え)、クラリネット3 (小クラリネットバスクラリネット持ち替え)、ファゴット2、コントラファゴットホルン4、コルネットトランペット3、トロンボーン3、テューバパーカッション4 (トムトム5、サスペンデット・シンバル2、バスドラムタムタムアンティーク・シンバルヴィブラフォンシロフォン)、ハープ2、チェレスタ弦楽合奏

楽曲構成[編集]

楽曲には、早稲田のアルファベットから引き出された4つの音名、As-E-D-A(変イ-ホ-ニ-イ)がモチーフとして使用されている。その中には完全5度(ニ-イ)、増5度(変イ-ホ)が「主」と「影」の関係を結んで、陰影を施している。また2つの5度の音程の他、そこから生じる短2度も主要な要素となっている。

演奏時間は約8分。