恋の人形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
恋の人形
Cytherea
監督 ジョージ・フィッツモーリス
脚本 フランシス・マリオン(翻案)
製作 サミュエル・ゴールドウィン
出演者 アルマ・ルーベンス
コンスタンス・ベネット
ノーマン・キャリー
ルイス・ストーン
アイリーン・リッチ
撮影 アーサー・C・ミラー
J. A. Ballテクニカラー・コンサルタント)
編集 スチュアート・ヘイスラー
製作会社 サミュエル・ゴールドウィン・プロダクションズ
Madison Productions
配給 アソシエイテッド・ファースト・ナショナル英語版
公開
  • 1924年4月3日 (1924-04-03)
上映時間 80分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 サイレント映画
英語インタータイトル
テンプレートを表示

恋の人形』(こいのにんぎょう、Cytherea)は、サイレント時代1924年に公開されたアメリカ合衆国の映画で、ジョージ・フィッツモーリス英語版監督し、アルマ・ルーベンスルイス・ストーン英語版コンスタンス・ベネットノーマン・キャリー英語版らが出演した恋愛映画。原作は、ジョセフ・ハーゲシャイマー英語版小説Cytherea, Goddess of Love』で、フランシス・マリオンがこれを翻案して映画用の脚本を書いた。この作品の中には、夢の中を描いた場面が2か所あり、初期のテクニカラーによるカラー撮影がなされた[1]。この作品は、別名で『The Forbidden Way』ともいった。

あらすじ[編集]

リー・ランドンは、妻ファニーとの穏やかな生活に満ち足りないものを覚えていた。彼は愛の女神の名からシセリアと名付けた人形を飾り、その人形のような女性と、彼が夢見る楽園キューバへ行って見たいものだと夢想していた。そんな折に、姪のクレアが、夫が愛人を作って家を出て行ったと泣きついてきた。リーは、その愛人の住まいへと談判に行くこととなったが、...[2]

キャスト[編集]

制作[編集]

この作品は、 サミュエル・ゴールドウィン・プロダクションズ英語版が制作し、アソシエイテッド・ファースト・ナショナル映画英語版からリリースされた。本作は、それまでのテクニカラーによるカラー映像が、屋外の自然光によって制作されていたのに対し、初めて人工的な照明によって作られたテクニカラー映画であった[1]

保存状況[編集]

『恋の人形』は、いずれの映画アーカイブにもコピーが所有されていない[3]。本作は、失われた映画である。

脚注[編集]

  1. ^ a b Progressive Silent Film List: Cytherea at silentera.com
  2. ^ 恋の人形 - 映画.com - ネタバレを含むあらすじが記載されている。:なお、「ストーリー」では、人形の名が「セシリア」と記されているが、原題でもある Cytherea は、ギリシア神話におけるアプロディーテーの別称「キュテレイア (Κυθέρεια)」に由来する名であり、キリスト教の聖人カエキリア (Caecilia)(聖セシリア)に由来するセシリア (Cecilia) とは異なるので、ここでは「シセリア」としている。
  3. ^ The Library of Congress American Silent Feature Film Survival Catalog: Cytherea

関連項目[編集]

外部リンク[編集]