岡ビル百貨店

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
岡ビル百貨店
店舗概要
所在地 444-8515
愛知県岡崎市明大寺本町4丁目70番地
開業日 1958年昭和33年)7月19日
閉業日 2021年令和3年)5月31日
建物名称 名鉄東岡崎ビル[2]
施設所有者 協同組合岡ビル百貨店
設計者 名鉄不動産[3]
施工者 大成建設名古屋支店[3]
店舗数 28店舗(最盛期)
4店舗(閉店時)
営業時間 9:30 - 20:00[1]
最寄駅 東岡崎駅
最寄IC 東名高速道路岡崎IC
外部リンク 岡崎市商業団体連合会
テンプレートを表示
岡ビル百貨店の外観
「東岡崎駅周辺地区整備事業」(2018年平成30年)11月撮影)[4]。岡崎市は駅前整備とともに駅ビルの新築を計画している。

岡ビル百貨店(おかビルひゃっかてん)は、かつて愛知県岡崎市に存在していた商業施設名鉄名古屋本線 東岡崎駅駅ビルである岡ビル(おかビル)の2階と3階にあった。老朽化や客足激減のため、2021年令和3年)5月31日をもって閉業した[5]

概要[編集]

1958年昭和33年)7月19日名鉄名古屋本線 東岡崎駅駅ビルである岡ビルが完成し、同時に岡ビル百貨店も開業した[6]

1967年(昭和42年)4月1日には2階部分、同年5月20日には3階部分も増築[3][1]。昭和40年代・50年代がピークであり、最大で28店舗が入った[5]1985年(昭和60年)以降には郊外型商業施設のイオンモール岡崎などに押され、徐々に店舗数が減少していき[7]、最末期は3階にあった洋食店「キッチンこも」[8]を含む4店舗が営業を継続していた[1]

2021年令和3年)5月21日、ホームページにて同31日をもって閉店することが発表された。その後の5月31日に閉店したが[9][2]、跡地の再開発予定は閉店時点で未定である[9][2]

備考[編集]

あいちトリエンナーレ2013、あいちトリエンナーレ2016の会場となった[1]。後者では、現代美術家の二藤健人らの作品群が展示された[10]

駅ビルという好立地ながら、百貨店内はひっそりと静まり返っており、中京テレビの情報番組『キャッチ!』で取り上げた際は「ワケあり物件」と一刀両断している[11]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 山崎翔子 (2021年4月4日). “暮らし感光案内vol.11「記憶に残り続ける場所」”. Okazaki Micro Hotel ANGLE(アングル). 2021年10月20日閲覧。
  2. ^ a b c 岡ビル百貨店、2021年5月31日閉館-名鉄東岡崎駅ビル、63年の歴史に幕”. 都市商業研究所 (2021年5月30日). 2021年10月20日閲覧。
  3. ^ a b c 【広告】「増築新装開店 4月1日午前10時 岡ビル百貨店」東海愛知新聞 1967年4月1日
  4. ^ 東岡崎駅周辺地区整備事業 | 岡崎市ホームページ
  5. ^ a b 朝国聡吾 (2018年4月13日). “老舗に格安出店いかが 岡崎・岡ビル百貨店 にぎわい創出募る”. 中日新聞 
  6. ^ 朝国聡吾 (2018年6月10日). “わたしが編集長(116)岡ビル60年 回想の昭和”. 中日新聞 (中日新聞社) 
  7. ^ “名鉄東岡崎駅周辺整備 事業費など課題山積 市民に情報公開を 市『必ず実現できる範囲』 名鉄『入るテナントによる』”. 中日新聞. (2008年7月21日) 
  8. ^ 小西正人 (2019年6月4日). “「スパゲッチの店」、レトロな駅ビルで奮闘 支える常連”. 朝日新聞 (朝日新聞名古屋本社). https://www.asahi.com/articles/ASM5J6427M5JOBJB00H.html 2021年10月20日閲覧。 
  9. ^ a b 松葉純一 (2021年6月1日). “さようなら、昭和! 63年の歴史に幕を下ろした「岡ビル百貨店」に惜別の声相次ぐ”. Jタウンネット. 2021年10月20日閲覧。
  10. ^ “あいちトリエンナーレ2016 現代美術家2人の作品紹介 国際芸術祭 岡崎で内覧会 11日開幕”. 中日新聞. (2016年8月4日) 
  11. ^ "新しい起業のスタイル、駅前なのに賃料格安「ワケあり物件」の背景とは". キャッチ!. 10 September 2018. 中京テレビ放送. 2021年10月20日閲覧

外部リンク[編集]

座標: 北緯34度57分08秒 東経137度10分01秒 / 北緯34.952319191699786度 東経137.1668278980052度 / 34.952319191699786; 137.1668278980052