小説ドラゴンクエスト
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小説ドラゴンクエスト(しょうせつドラゴンクエスト)は、エニックス(現スクウェア・エニックス)から発売された小説のシリーズ。
エニックスのコンピュータRPGであるドラゴンクエストシリーズのストーリーや世界観に基づいたファンタジー小説である。第1作『ドラゴンクエスト』から第7作『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』までが発売された。
作者は作品ごとに異なり、『ドラゴンクエスト』から『III』までの「ロトシリーズ」は高屋敷英夫、『IV』から『VI』までの「天空シリーズ」は久美沙織、『VII』は土門弘幸が担当している。なお小説の設定に協力したのは横倉廣(『IV』まで)。
『I』~『III』までは大好評だったが、『IV』以降で下降気味になり、『VII』でそれが顕著になってしまった。このことが理由と、スクウェアエニックスの合併に伴い、小説ドラゴンクエストは『VII』で打ち切ることになった。
以下にて、各作品の詳細を解説する。なお、世界観や登場人物などは各ゲーム作品の記事もあわせて参照のこと。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 小説ドラゴンクエスト
| 小説ドラゴンクエスト | |
|---|---|
| 小説 | |
| 著者 | 高屋敷英夫 |
| イラスト | いのまたむつみ 椎名咲月(新書版) |
| 出版社 | エニックス |
| 発売日 | 四六版 : 1989年4月7日 文庫版 : 1991年10月25日 新書版 : 2000年6月30日 |
| 巻数 | 1(四六版、新書版)、2(文庫版) |
| 関連作品 | |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
高屋敷英夫著。ハードカバー版と新書版は全1巻、文庫版は2巻構成。ゲームノベライズの先鞭をつけた作品である。これ以後、ドラゴンクエストシリーズのノベライズは『VII』まで続く。
[編集] 設定
ゲーム本編では見られない小説オリジナルの設定を以下に挙げる。ゲーム『ドラゴンクエストIII』の発売後に執筆されたため、『II』『III』の設定を取り入れたものもある。
- 主人公の名は「アレフ」。
- 上級モンスターのうち、以下の6種が幹部「竜王六魔将」となっている。
- スターキメラ - 飛行モンスターによる偵察部隊を率いる。彼女(このスターキメラは女性)の祖母が幼児期の竜王の乳母を務めていたため、乳兄妹にあたる彼女は竜王の側近の中でもっとも信頼が置かれている。
- 影の騎士 - 十数体の分身「黒影の騎士団」を率いる。
- 悪魔の騎士 - 小説では海底洞窟にてドラゴンと共にアレフを待ち受ける。
- 大魔道 - メルキド攻略失敗の責で前任の「カトゥサ」が処刑され元人間の「ザルトータン」に交代している。
- 死神の騎士 - 竜王の城の警護に当たる。元は死霊の騎士だった。
- ギガンテス - ゲーム第1作には登場しない種類。攻城部隊を率いていたが、アレフが旅立つより前にリムルダール攻略で戦死。
- 主なオリジナルキャラクター(厳密には小説オリジナルとは言い切れないキャラクターもいる)
- セシール - ガライの宿屋の娘。排他的な町民たちの中で唯一アレフを信じてくれた。実は重大な秘密が隠されている。
- ガルチラ - 大鷲を連れ銀の横笛を持つ剣士。養父の仇を探す旅をしている。
- 魔界童子 - ザルトータンの腹心の部下で幻術の使い手。ガルチラの養父の仇。
- 千年魔女 - 雨のほこらに住む、かつてロトに恋した魔女。小説版『III』にも若き日の姿で登場。
- 呪文を唱えるにはとあるアイテムが必要(ハードカバー版。文庫版では詠唱が必要)。また、呪文のほかに幻術などの異なる効果を持つ「呪術」がある。
[編集] 小説ドラゴンクエストII
| 小説ドラゴンクエストII | |
|---|---|
| 小説 | |
| 著者 | 高屋敷英夫 |
| イラスト | いのまたむつみ 椎名咲月(新書版) |
| 出版社 | エニックス |
| 発売日 | 四六版(上巻):1989年9月22日 四六版(下巻):1989年10月1日 文庫版:1991年11月29日 新書版:2000年6月30日 |
| 巻数 | 2(四六版・文庫版)、1(新書版) |
| 関連作品 | |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
高屋敷英夫が執筆した。ハードカバー版、文庫版は全2巻、新書版は全1巻。
[編集] 設定
ゲーム本編では見られない小説オリジナルの設定を以下に挙げる。
- 名前の設定
- ローレシア王子 : アレン
- サマルトリア王子 : コナン
- ムーンブルク王女 : セリア
- サマルトリア王女(王子の妹) : マリナ
- ルプガナの少女(船主の孫娘) : レシル
- ローレシア王 : アレフ7世
- サマルトリア王 : リンド6世
- ムーンブルク王 : ファン103世(ムーンブルクはアレフの娘の嫁ぎ先で、ラダトームより歴史が古い)
- 主人公たちの船 : ラーミア号
- 第1作から200年後の物語とされている(原作では100年後)。
- 主人公3人の王家とアレフガルドはかねてより交流があり、年中行事でたびたび顔を合わせていた。
- ローレシア王やサマルトリア王はゲームと違い、我が子をハーゴン討伐に出す事に反対傾向。そのため王子達は出奔同然に旅立つ。
- 神官系の敵との戦いでは、倒れる際に素顔が現れるなど人間であることを強調した描写がされている。
- アレンたちにアイテム(風のマント、雨露の糸、聖なる織機)を手渡す役として、かつて竜王に仕えていた魔女三姉妹が登場。
- アレンは、セリアと結ばれることになる。
- コナンはセリアに恋しており、彼女が想いを寄せるアレンを恋敵として見ていたが、彼らが想いを通じ合うのを確認した後は身を引き、後にレシルと結婚する。
- 悪魔神官が人間の信者を束ねる議長に設定されており、ベリアルなどの魔界系幹部と反目している。
- 好敵手役として、青年魔法剣士「ガルド」が登場。祈りの指輪(原作と違い装備者に無尽蔵に魔力を与える代わりに最終的に命を奪う。しかしガルドの生命力がこれに打ち勝ったため砕け散った)を装備している。当初は悪魔神官に雇われており、セリアは中盤で彼に捕らわれ、長い間監禁される。最後はガルチラの子孫であることが彼の持つ銀の横笛により判明しアレンたちの仲間となり、シドー以外の邪神がこの世に出てくるのを防ぎ絶命した。祈りの指輪と銀の横笛は彼が捨てられていたとき産着に添えられていたらしい。
- ロトの剣は錆びて威力が落ちており、稲妻の剣のエネルギーを注入することで往年の威力が復活する(その代わり稲妻の剣は錆びてボロボロになった)。
[編集] 小説ドラゴンクエストIII
| 小説ドラゴンクエストIII | |
|---|---|
| 小説 | |
| 著者 | 高屋敷英夫 |
| イラスト | いのまたむつみ 椎名咲月(新書版) |
| 出版社 | エニックス |
| 発売日 | 四六版 : 1990年8月2日 文庫版 : 1991年9月27日 新書版 : 2000年6月30日 |
| 巻数 | 2(四六版、文庫版)、1(新書版) |
| 関連作品 | |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
高屋敷英夫著。ハードカバー版と文庫版は2巻構成、新書版は全1巻。
[編集] 設定
ゲーム本編には見られない小説版オリジナルの設定を以下に挙げる。
- 主人公は男勇者で名は「アレル」、主人公の母の名は「ルシア」となっている。
- オルテガのフルネームが「モルドム・ディアルティス・オルテガ」であり、『精霊ルビス伝説』のディアルトとの関係が示唆されている。
- ほかに、戦士「クリス」、僧侶「モハレ」、魔法使い「リザ」(以上が基本パーティ)、武闘家「カーン」、商人「サバロ」、遊び人「ロザン」が登場する。またアレルと帯同はしないものの、カンダタがカーンと共にギアガの大穴を超えるなど仲間として行動する。なお、クリスとリザのみ女性で他の人物は男性。
- 以下のモンスターが幹部として設定されている(但し、「†」の付いている者は既にオルテガに倒された)
- バラモス四天王:ボストロール、やまたのおろち、†サラマンダ、エビルマージ
- ゾーマ八魔将:バラモス(ルビスを封じた功績で魔王に昇格)、トロルキング、ドラゴンゾンビ、クラーゴン、†アークマージ、†大魔神、†バルログ、†キングヒドラ
- リザはジパングの女王ヒミコの娘であり、「チコ」という双子の姉がいる。チコは死後やまたのおろちになったヒミコの力を強く受け継いでおり、オルテガを殺した「キングヒドラ」の正体はチコである。
- リザは父の形見として銀の横笛を所持している。
- リムルダールは、地形が似ていることから『II』の町であるベラヌールと姉妹都市関係にある。
[編集] 小説ドラゴンクエストIV
| 小説ドラゴンクエストIV | |
|---|---|
| 小説 | |
| 著者 | 久美沙織 |
| イラスト | いのまたむつみ 椎名咲月(新書版) |
| 出版社 | エニックス |
| 発売日 | 四六版(1) : 1991年3月15日 四六版(2) : 1991年4月3日 四六版(3,4) : 1991年5月2日 文庫版(1,2) : 1992年7月24日 文庫版(3,4) : 1992年8月28日 新書版 : 2000年9月14日 |
| 巻数 | 4(四六版、文庫版)、3(新書版) |
| 関連作品 | |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
前3作のノベライズを務めた高屋敷英夫に代わって、少女小説で定評のあった久美沙織が担当。ハードカバー版・文庫版は全4巻、新書版は全3巻。雅語的な単語や表現を豊富に用いたロマンティックな作風が特徴だが、トルネコが主役の第三章はキャラクターの雰囲気に合わせて文体が童話風の「です、ます」調になっている。各章の冒頭には、吟遊詩人のホイミンの詩が載せられている。
[編集] 構成
ハードカバー版・文庫版の各巻の構成は以下の通り。
- 第1巻『魔起黎明』:序章 妖魔の皇子(リメイク版の序章とは異なるオリジナルの物語。詳細は後述)、第一章
- 第2巻『闘武群雄』:第二章、第三章
- 第3巻『双華流浪』:第四章、第五章第一部(詳細は後述)
- 第4巻『天空夢幻』:第五章第二部
新書版では以下の通りになる。
- 第1巻:序章、第一章、第二章
- 第2巻:第三章、第四章
- 第3巻:第五章(ハードカバー版・文庫版の第一部と第二部を統合)
[編集] 設定
ゲーム本編には見られない、小説のオリジナル設定を以下に挙げる。
- 名前の設定
- 『知られざる伝説』や『モンスター物語』の設定が一部反映されている。
- ピサロナイトの本名は「アドン」で、かつてはピサロ直属の剣士。
- マーニャとミネアはエドガンの実子ではなく養女。実の親はジプシーであり、魔物に殺されている。
- キングレオは進化の秘法で魔物化したキングレオ城の王である。この設定はリメイク版でゲーム内に正式に反映されている。
- 戦士リバストが幼少期に出会った、大ニワトリ・ジャックの物語(直接語られるわけではないが、ライアンが耳にし、涙したとのこと)。
- リメイク版とは異なる、本作オリジナルの『序章』があり、『妖魔の皇子』の副題がついている。内容はピサロを中心とした魔族の王家における重厚な権力争いや、ピサロとロザリーの出会いが描かれている。
- ロザリーは魔族に滅ぼされたエルフ王家の生き残りとされている。またリメイク版では本来名前がないエルフにピサロがロザリーヒル村の名を取ってロザリーと名付けたが、本作では逆にロザリーには最初から名前があり、ピサロは彼女のためにロザリーヒルという名の村を作っている。
- エルフにはふさふさと毛の生えた尻尾がある。
- ピサロと出会った時のロザリーはまだ何も分からない子供であった。ピサロはロザリーの親や一族郎党を皆殺しにして彼女を城から略奪し、育ての親となって彼女を成長させてから自分の恋人にするという、光源氏のようなことをしている。
- 暦の月名が『ベルサイユのばら』の舞台にもなったフランス革命暦のもの(風月)になっている。ただし、本作品中の「風月」は史実のそれとは異なり、2月ではなく春〜初夏に相当している。
- ライアンの年齢は旅立ち時が30歳。その後10年ほど経った後に勇者に巡り会ったとしている。
- ゲームではサントハイム城の屋根に住み着いている野良猫である「ミーちゃん」が、アリーナが幼い頃から飼っている年老いた飼い猫ということになっている。
- アリーナは旅立ち時では15歳。宝塚のようなトランスベスタイト的味付けがなされたキャラクターとなっており、一人称が「ボク」である。旅の服装も「みすぼらしい服」であり「男装」である旨記されている。これはアリーナというキャラクターに対する久美紗織の強い思い入れによるもので、久美は後に本作がCDシアター化される際自らアリーナ役の声優を志望したほどである[1]。結局登板はかなわなかったが、小説内で両性具有者の妹を持つとされたガーデンブルグ女王の役を久美は演じた。また、テキスト上の表現ではアリーナの頭髪が赤毛ではなく「亜麻色」(ただし、いのまたむつみの描く表紙イラストでは鳥山明の原画と同じく赤毛になっている)。格闘家というよりも優雅なムチの使い手のイメージが強調され、明確な拳法の描写は登場しない。ゲームでの彼女を象徴する「壁を蹴破る」シーンも「短剣で壁をほじくる」というスタイルに差し替えられている。また、装備している「いばらのむち」は市販品ではなく王家の品ということになっている。
- クリフトは神学校をトップ卒業してサントハイム城の礼拝堂に赴任して来たのではなく、幼い頃からアリーナの乳兄弟であり、かつ「側仕え」であることになっている。また、神官職にはまだ叙任しておらず見習いということになっている。さらに、出会った当初のユーリルをリスペクトしておらず、逆に一方的に恋敵視して疎んじている。旅立ち時では17歳。
- トルネコは旅立ち時では36歳。ライアンが加わった時に「ちょうど同い年」と発言している。
- マーニャとミネアはそれぞれ20歳、18歳。
- フレノールの盗賊と武術大会のミスターハンが同一人物になっており、かつ、その名前がガーデンブルグの盗賊の名であるバコタになっている。さらに、バコタ(ミスターハン)の姿は小柄な拳法僧の少年から「屈強な大男」に変更されている。
- 分身の術を使うベロリンマンが、アリーナの根気ではなく心眼で倒される。
- 第三章にて登場するロレンスは、男性であるが女口調で喋る。といってもオカマなわけではなく、「ある誓いを立てている」ためだとされる。
- 第四章の文はマーニャの視点から一人称で描写されている。
- 第五章の第一部はユーリルと導かれし者たちの出会いが描かれており、ミネア→トルネコ→ブライ→ライアン各人からの一人称で描写されている。ただしライアンに関してはユーリルと出会う前のジャコーシュの信者たちとの接触が描かれており、実際にユーリルたちとライアンが出会うのは第二部に入ってからである。
- ホイミンは姿こそ人間となるが、マスタードラゴンによって「永遠の命」と「導かれし者たちの伝説を語る役目」を与えられる。小説全体の導入も、彼が冬の山村を訪ね語り始める形を取る。
- 女の国ガーデンブルグで主人公らに泥棒の嫌疑を掛けるシスターは、女王の妹であり、かつ両性具有者(アンドロギュヌス)ということになっている。
- ピサロは世界各地を長距離移動する際、黒い鳥に変身して飛行する。
- デスパレスへの潜入は、ユーリルがモシャスの呪文を利用して1人だけで行なっている。変化の杖は使用していない。
- ゲームに登場した第五章のNPCのうち、パノンはマーニャがスタンシアラで話題に出すだけで、ルーシアとドランは全く登場しない。
- 「天空への塔」が登場せず、「世界樹」がその役どころを兼任している。
- ジャコーシュは、元は天空の大神官であり、「進化の秘法」を創った。
- デスピサロの進化に使われた黄金の腕輪は、夜の帝王が戯れ(形を把握するための見本)に作った偽物。バーガスというミニデーモンが捨てられたそれを本物と誤認し、献上した。
- 原作ゲームのストーリーは1年前後〜数年程度の物語で登場人物の年齢や姿に終始変化が殆ど生じないが、小説は足かけ10年もの大河ストーリーとなっており、多くのキャラクターがかなり加齢する。第一章で小さな小学生だった男の子が第五章で髭を生やした大人になったりしている。
[編集] 小説ドラゴンクエストV
| 小説ドラゴンクエストV | |
|---|---|
| 小説 | |
| 著者 | 久美沙織 |
| イラスト | いのまたむつみ 椎名咲月(新書版) |
| 出版社 | エニックス |
| 発売日 | 四六版(1) : 1993年6月25日 四六版(2) : 1993年7月16日 四六版(3) : 1993年8月27日 文庫版 : 1994年9月30日 新書版 : 2000年9月29日 |
| 巻数 | 3 |
| 関連作品 | |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
久美沙織著。ハードカバー版、文庫版、新書版いずれも全3巻。
[編集] 設定
ゲーム本編には無い小説オリジナルの設定を以下に挙げる。
- 名前設定:主要キャラクターに本名が設定されている。
- リュカ(主人公) - リュケイロム・エル・ケル・グランバニア
- パパス - デュムパボス・エル・ケル・グランバニア
- ティミー(主人公の息子) - ティムアル・エル・ケル・グランバニア
- ポピー(主人公の娘) - ポピレア・エル・シ・グランバニア
- サンチョ - セヴァンテスのサンチョ
- ダンカン - ティムズ・ダンカン
- ダンカンの妻 - マグダレーナ
- 雪の女王 - キリオ
- ラインハット王(ヘンリーの父) - ベルギス
- ラインハット王妃(デールの実母) - ペシュマレンドラ
- アンディ - アンディ・インガルス
- ルドマン - ロベルト・ルドマン
- ルドマンの妻 - シャルロット
- パパスは、ラインハット王(ヘンリーの父)と昔の冒険仲間。
- ビアンカは天空人であり、天空城で実の祖父が登場(ゲームでは、天空の勇者の子孫)。フローラはルドマン夫妻の実子。主人公はビアンカと結婚する。
- 主人公がプロポーズする場面で、主人公は「自分の目的は天空の盾の入手」だった事をルドマンに明かし、フローラの結婚相手にアンディを薦め、アンディがフローラにプロポーズする。その後、ルドマンが主人公とビアンカの結婚を勧める。そのため、主人公とビアンカの結婚式とアンディとフローラの結婚式が一緒に行われる。
- ヘンリーとマリアは主人公とビアンカの結婚式に呼ばれないため、主人公が結婚した事(と王族だった事)を知るのは主人公が行方不明になった後。
- オープニングで主人公父子と同じ船に乗っていた人物として、水夫兼傭兵「船漕ぎドゾブ」と料理人「グレン」というオリジナルキャラが登場。青年期のリュカにも色々と協力する。
- 雪の女王キリオはポワンの姉で、ポワンの1代前の妖精の村の長。ザイルの祖父であるドワーフ(小説版では故人)を村から追放した張本人。
- スライムナイトの騎士はスライム自身の体から生やした分身であり、元々は異質な生命体である(『ドラゴンクエストモンスターズ』でも似たような設定が採用されている)。またリュカの仲間になるスライムナイトのピエールは、普通のスライムだった頃に少女時代のマーサと友人であり、彼女を守る為に騎士を生やした。青年編前半は騎士を生やしたピエールが、人間(パパス)に奪われたマーサを取り戻すべく魔物の一団を率いることになるまでの回想から始まる。
- ブオーンは小説本編には登場せず、少女時代のマーサが幼児に封印当時の昔話をするのみ。
- ポートセルミの踊り子クラリスはグレンの妻になり、リュリュという娘(名前はリュカに因む)をもうけた。
- テルパドール女王のアイシスは、本人いわく砂漠は自分の身体で自分は1500年生きてきた砂漠の女王だと述べ、人間というより神や精霊に近い存在のように描かれている。また主人公夫妻は「初夜」をアイシスの計らいの様な形で迎える。
- エルヘブンの洞窟にある3人の女神像がそれぞれ、アリーナ(命のリング)、マーニャ(炎のリング)、ミネア(水のリング)を想像させる描写がなされている。
- グレイトドラゴンとドラゴンキッズが、同一のモンスターの成体と幼体ということになっている。
- 仲間モンスターはかなりの数が仲間になるが、ビアンカが出産した時の魔物のグランバニア襲撃時や、デモンズタワーでの戦いでその時点での仲間モンスターの大半が壮絶な死を遂げる。また、爆弾岩のロッキーはセントベレス山でリュカたちを脱出させるためにメガンテで自爆。ドラゴンキッズのコドランはデモンズタワーの戦いで行方不明となるが、終盤グレイトドラゴンのシーザーとして再び仲間になる。ベビーパンサーの名前は「プックル」だが、「ボロンゴ」「チロル」「ゲレゲレ」も候補として登場する。
- 青年時代後半に登場する船は、王女ポピーの設計で「麗しのビアンカ号」と名付けられている。
- イブールがワニ男ともいうべきモンスターではなく、元の名をイーブというエルヘブン出身の人間であることになっている。マーサとは幼馴染の間柄。最終的にはマーサとの関係で面識があったピエールに討たれる。なお、ワニの頭をした原作ゲームのイブールのデザインは、「ゲマ」として挿絵に描かれている。
- ゲマは、人心を集めるためイブールを利用している(プレイステーション2版でもこの設定が用いられている)。
- ヘンリーの息子コリンズは赤ん坊時代以外直接登場しないものの、ポピーにラブレターを送っており、エピローグで婚約したという話が登場する(ゲームでは王女はコリンズを嫌っている)。
[編集] 小説ドラゴンクエストVI
| 小説ドラゴンクエストVI | |
|---|---|
| 小説 | |
| 著者 | 久美沙織 |
| イラスト | いのまたむつみ 椎名咲月(新書版) |
| 出版社 | エニックス |
| 発売日 | 四六版(1) : 1996年4月3日 四六版(2) : 1996年5月31日 文庫版 : 1997年3月21日 新書版 : 2000年3月31日 |
| 巻数 | 2(四六版)、3(文庫版、新書版) |
| 関連作品 | |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
久美沙織による。元々オリジナル設定の多い久美によるノベライズの中でも特にその度合いが強い。ハードカバー版は全3巻、文庫版と新書版は全3巻構成。
[編集] 設定
ゲーム作品には無い小説オリジナルの設定を以下に挙げる。
- 主人公の本名は「イズュラーヒン」だが、現実世界では「イーザ」、夢の世界では「イザ」と呼称が異なっている。なお、妹の名は「セーラ」である。
- 原作ではプレイヤーの判断次第で仲間に加わらないことのあるアモスは仲間に加わる。また仲間モンスターも数多く加わる(ドランゴやルーキーは仲間にならない)。ただし、アモスと仲間モンスターは途中で別れることになる。
- ムドーの城への潜入時にミレーユが呼び出す金色のドラゴンが、バーバラの実体であることを匂わせる記述がある。
- ギンドロ組の女頭シェリスタとミレーユは幼馴染である。
- デュランはカルベローナを裏切った元人間ということになっている。
- ゲーム本編にも顔を出したパノンがミレーユの過去の想い人という発言がある。
- ゲーム本編ではバーバラがヒロイン的な存在にあるが、小説ではミレーユがヒロイン(主人公の恋人的な立ち位置)になっている。小説版でのバーバラはテリーとの関係が描写されている。
- エンディングの展開が大幅に変更されており、バーバラを含む仲間6人が共に再び旅に出るという結末となっている。
[編集] 小説ドラゴンクエストVII
| 小説ドラゴンクエストVII | |
|---|---|
| 小説 | |
| 著者 | 土門弘幸 |
| イラスト | いのまたむつみ 鳥居大介(新書版) |
| 出版社 | エニックス スクウェア・エニックス(新書版) |
| 発売日 | 四六版(1) : 2001年4月3日 四六版(2) : 2001年6月29日 四六版(3) : 2001年12月21日 新書版 : 2004年4月28日 |
| 巻数 | 3 |
| 関連作品 | |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
『IV』-『VI』のノベライズを担当した久美沙織に代わり、本作では土門弘幸が担当。全3巻構成。ドラゴンクエストシリーズ最後の小説作品となった。多くのイベントの省略や変更・転職システム・メインサブ共の登場人物の扱い方などに改変が大きく見られ、特に3巻ではそれが顕著に表れている。他のシリーズの小説と違い、HPとMP、武器防具の装備、転職によるパラメータの変化まで文章化したなど、よくも悪くもゲームのノベライズに徹している。
[編集] 設定
ゲームでは見られない小説オリジナルの設定を以下に挙げる。
- アルス(主人公)のトカゲは「ギガ」と名づけられている。ギガは実はただのトカゲではなく、正体は魔物(ボトクの分身であるギガミュータント)。
- ストーリー進行上の都合か過去の時点でガボが喋れるようになる。
- ダーマ大神官のフォズは盲目になっている(作品中では、「光ではなく魔力を見る」とされている)。そのほか、自身の代謝を止めたりなど、超人的な設定がなされている。
- 職業にまつわる設定に大幅なアレンジが加えられている。ガボが就くことができるのはモンスター職のみ、メルビンは現職はパラディンとされそれ以外への転職は許されない。また、スーパースターに就いた者は自身の持つ職業歴を他の者に感化させ、能力を強化させられる特性が加えられている。作中ではスーパースター・バトルマスターを極めたアイラにより、賢者のみの経験しかないマリベルが天地雷鳴士の、パラディンであるメルビンがゴッドハンドの能力を得ることができた。
- アルスとアイラは第3巻で恋人関係となる。
- 魔物と人間の関係を巡ってアルスとガボが一旦袂を別つ展開がある。アルスは魔物に対しては一切の容赦がない、人間側の英雄、逆にガボは彼の設定を受けてか、人間と魔物の和解の可能性を信じる者として描かれている。
- 後の新書版では後半が多少加筆修正されている。
- 新書版ではガイアーラの鎧、トルナードの盾、フエーゴの兜はそれぞれギガントアーマー、水鏡の盾、知力の兜に各精霊のアミュレットが宿った物。ハードカバー版では登場していない。
[編集] 脚注
- ^ 『Gファンタジーコミックス ドラゴンクエスト 精霊ルビス伝説 第1巻』巻末
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