小原拳哉

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獲得メダル
日本の旗 日本
柔道
グランドスラム
2022 東京 81kg級
2023 ウランバートル 81kg級
2018 大阪 81kg級
2017 バクー 81kg級
2023 バクー 81kg級
ユニバーシアード
2015 光州 81kg級
世界ジュニア
2013 リュブリャナ 81kg級

小原 拳哉(こはら けんや、1994年8月29日 - )は、日本柔道家東京都出身。階級は81kg級。身長176cm。血液型はO型。段位は四段。組み手は左組み。得意技は大外刈[1]

経歴[編集]

柔道は10歳の時に講道館にある春日柔道クラブで始めた。同期には後にリオデジャネイロオリンピック金メダリストとなるベイカー茉秋がいた[1]文京区立第一中学から東海大相模高校に進学すると、高校選手権では2年の時に81kg級で優勝を飾った。団体戦では3位に終わった[1]。3年になると、インターハイでも優勝を果たした[1]全日本ジュニアでは決勝で筑波大学1年の永瀬貴規GSに入ってから技ありを取られて2位に終わった。続く講道館杯では準々決勝で國學院大學職員の川上智弘を破るなどして、高校生ながら3位となった[2]

2013年に東海大学へ進学すると、1年の時には体重別で3位に入った[1][3]優勝大会では優勝を飾った[4]。全日本ジュニアでは優勝すると、世界ジュニアでは準決勝まで全て一本勝ちするも、決勝でギリシャのアレキシオス・ンタナチディスに合技で敗れて2位にとどまった[5]体重別団体では決勝の筑波大学戦で永瀬に敗れてチームも2位に終わった[6]。講道館杯では3位となった[2]。2年の時には体重別団体で優勝した[1]。3年の時にはユニバーシアードの個人戦では3位にとどまったものの、団体戦では決勝で地元韓国の元73kg級世界チャンピオンである王己春を技ありで破るなどしてチームの優勝に貢献した[7]学生体重別では決勝で国士舘大学3年の佐藤正大に技ありで破れて2位にとどまった[1]。講道館杯では3度目の3位となった[2]。4年の時にはアジア選手権の個人戦は2回戦で敗れるも、団体戦では3位になった[8]。優勝大会では優勝するが、体重別団体では2位にとどまった[4][6]。講道館杯では3位に入った[2]。2017年のグランドスラム・バクーでは3位に終わった[9]

2017年からはパーク24の所属となった[1]。講道館杯では決勝で筑波大学2年の佐々木健志腕挫十字固で敗れて2位に終わった[10]グランドスラム・東京では3回戦で敗れた[11]。2018年のグランプリ・チュニスでは3位だった[12]アジアオープン・台北ではオール一本勝ちで優勝した[13]。8月のグランプリ・ブダペストでは決勝でロシアのアラン・フベツォフに袖釣込腰で敗れて2位にとどまった[14]。11月の講道館杯では決勝で自衛隊体育学校の佐藤を技ありで破って優勝した[15]。続くグランドスラム・大阪では決勝まで進むも、佐々木にGSに入った直後に崩袈裟固で敗れて2位に終わった[16]。2019年2月のグランドスラム・パリでは2回戦で世界チャンピオンであるイランのサイード・モラエイ袈裟固で敗れた[17]。11月の講道館杯では決勝で国士舘大学3年の友清光に技ありで敗れて2位にとどまった[18]。2020年10月の講道館杯では決勝で同僚の丸山剛毅を技ありで破って、今大会2年ぶりの優勝を飾った[19][20]。2022年4月の体重別では準決勝で東京オリンピック金メダリストとなった旭化成の永瀬に技ありで敗れて3位に終わった[21]。続く全日本選手権では2回戦で前年3位の旭化成の垣田恭兵巴投で破るなどして、81kg級の選手ながら準々決勝まで進むも、JRA影浦心横四方固で敗れて5位にとどまった[22][23]。10月の講道館杯では決勝で日体大3年の北條嘉人に反則勝ちして、今大会3度目の優勝を飾った[24]。12月のグランドスラム・東京では準決勝で旭化成藤原崇太郎に反則勝ちすると、決勝では今まで一度も勝てなかった永瀬を技ありで破って優勝を飾った[25]。2023年2月にはグランドスラム・パリに出場するも、3回戦で世界チャンピオンであるジョージアのタト・グリガラシビリに技ありで敗れた[26]。4月の体重別では初戦で帝京平成大学4年の老野祐平に技ありで敗れた[27][28]。続く全日本選手権では初戦で長府工産の原沢久喜に技ありで敗れたが、終了間際に有効を取り返す健闘を見せた[29]。 6月の実業団体では2位に終わった[30]。続くグランドスラム・ウランバートルでは、初戦で元世界チャンピオンであるベルギーのマティアス・カスを技ありで破るなどして決勝まで進むと、韓国の李俊奐を合技で破って優勝した[31][32]。8月のワールドマスターズでは準々決勝でカスに反則負けを喫すると、その後の3位決定戦でもグリガラシビリに技ありで敗れて5位に終わった[33]。9月のグランドスラム・バクーでは準々決勝でウズベキスタンのヌルベク・ムルトゾエフに小外掛で敗れるも、その後の敗者復活戦を勝ち上がって3位になった[34]。2024年のグランドスラム・パリでは初戦でウクライナのミハイロ・スビドラクに小外刈で敗れた[35]

IJF世界ランキングは2738ポイント獲得で19位(24/4/1現在)[36]

戦績[編集]

(出典[1]、JudoInside.com)

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 「柔道全日本強化選手名鑑 2022」近代柔道 ベースボールマガジン社、2022年4月号
  2. ^ a b c d 講道館杯全日本柔道体重別選手権大会[リンク切れ]
  3. ^ 東海大学体育会柔道部 | 男子部員介
  4. ^ a b 全日本学生柔道優勝大会[リンク切れ]
  5. ^ 津金らが2位=柔道世界ジュニア 時事通信 2013年10月26日
  6. ^ a b 全日本学生柔道体重別団体優勝大会
  7. ^ 柔道男子は3連覇…塘内監督「役割を果たしてくれた」/夏季ユニバ サンケイスポーツ 2015年7月8日
  8. ^ アジア柔道選手権大会
  9. ^ 中矢は2位=柔道 時事通信 2017年3月12日
  10. ^ 平成29年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
  11. ^ Grand Slam Tokyo 2017
  12. ^ 女子63キロ級で能智が2位/柔道 サンケイスポーツ 2018年1月21日
  13. ^ Asian Judo Open Taipei 2018
  14. ^ Budapest Grand Prix 2018, Hungary – Day two
  15. ^ 男子73キロ級、立川がV3 柔道講道館杯 日本経済新聞 2018年11月3日
  16. ^ Grand-Slam Osaka 2018
  17. ^ Grand Slam Paris 2019
  18. ^ 2019年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
  19. ^ 原田が男子73キロ級連覇 女子78キロ超級の冨田も―講道館杯柔道 時事通信 2020年10月31日
  20. ^ 2020年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
  21. ^ 2022年全日本選抜柔道体重別選手権大会
  22. ^ 81キロ級・小原拳哉、最重量級の世界王者を追い詰め8強も「満足いく結果ではない」…柔道全日本選手権 スポーツ報知 2022年4月29日
  23. ^ 令和4年全日本柔道選手権大会
  24. ^ 2022年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
  25. ^ Tokyo Grand Slam 2022
  26. ^ Paris Grand Slam 2023
  27. ^ 【柔道】波乱!男子の永山竜樹や古賀玄暉、女子の玉置桃や志々目愛らが敗退 全日本選抜体重別 日刊スポーツ 2023年4月1日
  28. ^ 2023年全日本選抜柔道体重別選手権大会
  29. ^ 2023年全日本柔道選手権大会
  30. ^ 第73回全日本実業柔道団体対抗大会
  31. ^ 田中志歩、小原拳哉らが優勝 GSウランバートル大会/柔道 サンケイスポーツ 2023年6月24日
  32. ^ Ulaanbaatar Grand Slam 2023
  33. ^ Hungary Masters 2023
  34. ^ 小原は3位 柔道GS 時事通信 2023年9月23日
  35. ^ Paris Grand Slam 2024
  36. ^ World ranking list

外部リンク[編集]