天空ツバサ

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天空 ツバサ
基本情報
本名 前田 睦美
通称 ツバサ
階級 バンタム級
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1984-06-03) 1984年6月3日(39歳)
出身地 大分県中津市
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 19(JBCによる女子公認前後の通算)
勝ち 14
KO勝ち 6
敗け 5
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天空 ツバサ(てんくう つばさ、1984年6月3日 - )は、日本の女子プロボクサーである。本名・前田 睦美(まえだ むつみ)。旧リングネーム・ツバサ大分県中津市出身。山木ボクシングジム所属。

来歴[編集]

神村学園東京女子体育大学まではサッカー部に所属。福元美穂は高校の1年先輩、北本綾子は大学の1年先輩に当たる。

大学在学中ボクシングに転向。2005年3月13日のヴェルファーレでの近藤みゆき戦でデビュー。

同年11月25日、韓国でキム・ジヨンとIFBAスーパーフライ級王座を争うが、判定で初敗北。

2006年6月10日、JWBC日本バンタム級王座を古賀友子と争い、判定の末王座獲得。

2007年4月15日、初防衛戦で藤本りえにTKO負けを喫し王座陥落。

2008年のJBC第1回女子プロテストで合格。リングネームを「天空ツバサ」に改め、5月9日に後楽園ホールで行われた第1回女子興行でベテラン菊川未紀をTKOで下した。

7月28日、福岡で古賀と再戦。判定勝利。

11月30日、沖縄でキム・サンホに勝利。

2009年2月26日にキムと再戦を返り討ちにする。

5月30日、江戸川区スポーツセンターにおける亀田和毅VS雲林龍広のアンダーカードに出場し、マギー・チェチェ(モンゴル)を3R1:19TKOで下した。

11月21日、韓国・水原で崔賢美が持つWBA女子世界フェザー級王座に挑戦するが、序盤のダウンが響き判定負け。王座奪取はならず、JBCで初敗北となった。この試合の映像は2010年1月23日から2週に渡って、毎週土曜日に放送される韓国MBCのバラエティ番組<無限挑戦>で放送された。同番組では夢を叶えるため戦い合う少女たちの姿を日本と韓国という国籍に関係なく描き、番組放映後、番組の公式掲示板には「日韓戦なのに日本の選手を応援したのは初めて。」、「国籍に関係なく夢を叶えるために戦う両選手の闘志に凄く感動した。」など、彼女に対して好感と激励のコメントが登録されている。日本でも4月にKNTVで放送。

その後、祖母の介護のため実家に戻り、1年半のブランクを作る[1]

2011年5月17日に後楽園ホールでヨッカオ・ローエイシティジム相手に再起戦を行い、2R1:11TKOで2年ぶりの勝利。

2012年3月25日、後楽園ホールにて同郷であるカイ・ジョンソンと対戦することが決まったが、介護で練習がままならず体重が68kgまで増加してしまったため、54kg契約の試合に向けて14kgのダイエットを敢行し、経過をジムHP上で報告する[1]。減量は順調に進んだかに見えたが、前日軽量で惜しくも500gオーバーとなったため中止。

6月25日に改めて試合が組まれ、後の東洋太平洋チャンピオン三好喜美佳と対戦も2回に右手を骨折し、最終第6Rまで戦ったが僅差の判定負け。

人物[編集]

  • 同じジム所属の天海ツナミは高校の同級生、天心アンリは大学の1年先輩であり、いずれもツバサの影響でボクシングを始めることになった。アンリは2008年に引退したが、ツナミは同年にツバサより先に世界王座を獲得した。

戦績[編集]

  • プロボクシング:19戦 14勝 5KO 5敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2005年3月13日 勝利 4R 判定3-0 近藤みゆき(B.I.T.) 日本の旗 日本 プロデビュー戦
2 2005年6月12日 勝利 1R 1:54 KO 玉木彩(フジワラ) 日本の旗 日本
3 2005年7月29日 勝利 3R 判定3-0 星畑裕香(ヒーロー) 日本の旗 日本
4 2005年10月1日 勝利 4R 判定3-0 林一実(B.I.T.) 日本の旗 日本
5 2005年11月12日 敗北 10R 判定0-3 Ji-Young Kim 大韓民国の旗 韓国 IFBAスーパーフライ級タイトルマッチ
6 2006年3月11日 勝利 5R 1:12 TKO 李恵林 大韓民国の旗 韓国
7 2006年5月10日 勝利 4R TKO ピックル・ソーシリパン タイ王国の旗 タイ
8 2006年6月10日 勝利 8R 判定3-0 古賀友子(シュガーレイ) 日本の旗 日本 日本バンタム級タイトルマッチ
9 2006年10月12日 勝利 6R 判定3-0 タイ・ミン 中華人民共和国の旗 中国
10 2007年4月15日 敗北 7R TKO 藤本りえ(KAKINUMA) 日本の旗 日本 日本バンタム級タイトルマッチ
11 2007年10月19日 敗北 6R 判定0-3 Ye-Ok Yang 朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮
12 2008年5月9日 勝利 5R 0:46 TKO 菊川未紀(緑) 日本の旗 日本
13 2008年7月28日 勝利 6R 判定3-0 古賀友子(博多協栄) 日本の旗 日本
14 2008年11月30日 勝利 6R 判定3-0 金善鎬 大韓民国の旗 韓国
15 2009年2月26日 勝利 6R 判定3-0 金善鎬 大韓民国の旗 韓国
16 2009年5月30日 勝利 3R 1:19 TKO マギー・チェチェ モンゴルの旗 モンゴル
17 2009年11月21日 敗北 10R 判定0-3 崔賢美 大韓民国の旗 韓国 WBA女子フェザー級タイトルマッチ
18 2011年5月17日 勝利 2R 1:11 TKO ヨッカオ・ローエイシティジム タイ王国の旗 タイ
19 2012年6月25日 敗北 6R 判定1-2 三好喜美佳(川崎新田) 日本の旗 日本
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獲得タイトル[編集]

  • JWBC日本バンタム級

脚注[編集]

  1. ^ a b 天空ツバサ ダイエットに挑戦!”. 2012年2月21日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
マーベラス
第2代JWBC日本バンタム級王者

2006年6月10日 - 2007年4月15日

次王者
藤本りえ