加藤理文

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加藤 理文(かとう まさふみ、1958年 - )は、日本城郭研究家。博士(文学)広島大学)。専門は織豊系城郭公益財団法人日本城郭協会理事[1]

来歴[編集]

静岡県浜松市(旧磐田郡水窪町)出身。1981年駒澤大学文学部歴史学科卒業。公立高校教諭(社会科) [2]財団法人静岡県埋蔵文化財調査研究所[3]静岡県教育委員会文化課などを経て、袋井市立浅羽中学校教諭(その間、磐田市立第一中学校袋井市立周南中学校教諭)。

2011年「考古資料から見た織豊権力構造の成立と展開」で博士(文学)広島大学)の学位を取得[4]

日本城郭協会理事・学術委員会副委員長、織豊期城郭研究会事務局長、NPO法人城郭遺産による街づくり協議会監事を歴任[5][6]

著書に『織豊権力と城郭』『別冊歴史読本 中世・戦国・江戸の城』『日本から城が消える』、共著に『カメラが撮らえた 古写真で見る 日本の名城』など多数[7][8]

著書[編集]

  • 熊本城を極める』(サンライズ出版) 2011
  • 『静岡の城 研究成果が解き明かす城の県史』(サンライズ出版) 2011
  • 『織豊権力と城郭 瓦と石垣の考古学』(高志書院) 2012
  • 二条城を極める』(サンライズ出版) 2012
  • 『江戸城を極める』(サンライズ出版) 2014
  • 別冊宝島 蘇る城 - 400年の歳月を超え伝説の名城が復活』(宝島社) 2015.10
  • 『歴史新書 日本から城が消える~「城郭再建」がかかえる大問題』(洋泉社) 2016.8
  • 『織田信長の城』(講談社現代新書) 2016.12
  • 『よくわかる日本の城 日本城郭検定公式参考書』(小和田哲男監修、学研プラス) 2017
  • 『大きな縄張図で歩く! 楽しむ! 完全詳解山城ガイド - 全国山城リスト85城つき』(学研ムック) 2018.1

共著・監修[編集]

  • 『城郭探検倶楽部 お城の新しい見方・歩き方ガイド』(中井均共著、新人物往来社) 2003
  • 『静岡の山城ベスト50を歩く』(中井均共編、サンライズ出版) 2009
  • 『戦国時代の静岡の山城 : 考古学から見た山城の変遷 』(城郭遺産による街づくり協議会編、サンライズ出版) 2011.8
  • 『倭城を歩く』(織豊期城郭研究会編、サンライズ出版) 2014.11
  • 『カメラが撮らえた古写真で見る日本の名城』(中井均, 木戸雅寿共著、KADOKAWA、ビジュアル選書) 2015
  • 『蘇る城 400年の歳月を超え伝説の名城が復活』(監修、宝島社、別冊宝島) 2015
  • 『静岡県の歩ける城70選 - 初心者も楽しめる名将ゆかりの城跡めぐり』(中井均, 加藤理文, 萩原さちこ編著、洋泉社) 2016.12
  • 『日本の山城100名城 』(加藤理文編著、静岡新聞社) 2016.12
  • 『近世城郭の考古学入門』(中井均, 加藤理文編著、高志書院) 2017.3
  • 『古地図で楽しむ駿河・遠江』(編著、風媒社) 2018

講演など[編集]

  • 2011年11月 浜松市制100周年記念 第18回全国山城サミット連絡協議会浜松大会パネルディスカッション。パネリスト:小和田哲男,辰巳均と、コーディネーター中井均[9]
  • 2014年9月 可児郷土歴史館企画「美濃金山城から天下統一を探る」中井均と[10]
  • 2015年9月 NPO法人城郭遺産による街づくり協議会主催シンポジウム『新視点 日本の城 城郭研究と成果 ~文献・考古・建築が語る日本城郭史』小和田哲男,三浦正幸,中井均と、駒澤大学深沢キャンパス・アカデミーホール。
  • 2017年9月こまき信長・夢フォーラム5「小牧から岐阜へ―信長が居た4年間」記念講演「小牧から天下統一の城へ」中井均、トークセッション「信長が居た4年間、信長に追いかけられた18年間」中井均,小野友紀子,渡邊あゆみ、小牧市市民会館。
  • 2017年10月 岐阜築城450年記念ぎふ「信長サミット」―戦国を変えた信長の城、講演「1576信長と安土城」、トークショー「信長の城」コーディネーター、パネラー中井均,内堀信雄,小野友記子と、ホテルグランヴェール岐山[11]
  • 2017年10月 【山城に行こう2017 センゴクの城】「センゴクの城を語る」宮下英樹,春風亭昇太,中井均と、可児市文化創造センター。
  • 2017年12月 お城EXPO 2017「近世の続日本100名城について」パシフィコ横浜
  • 2018年11月 【山城に行こう!2018「森長可の東美濃統一」】「東美濃の山城に行こう!」中井均,萩原さちこ,香川元太郎と。
  • 2018年12月 関西城郭サミット2018「中世山城の史跡指定を考えるーその保存と活用ー」講演1「山城の史跡指定を考える」ノバティながの南館3階(大阪府河内長野市本町)。
  • 2018年12月23日 お城EXPO2018 厳選プログラム「信長の城~岐阜から安土へ~」パネルディスカッション。小和田哲男、辰巳均、内堀信雄と[12]

出典・脚注[編集]

  1. ^ 現代ビジネス. “経歴”. 2018年12月3日閲覧。
  2. ^ 城びと. “理文先生のお城がっこう歴史編 第8回 2018/12/14”. 2018年12月14日閲覧。
  3. ^ 全国遺跡報告総覧. “加藤理文”. 2018年12月3日閲覧。
  4. ^ 明治大学リバティアカデミー. “日本の城の魅力講座2015年・担当講師”. 2018年12月3日閲覧。
  5. ^ 城びと. “「第2弾開催【城びとイベント】理文先生と行く!小・中学生向け小田原城ツアー」2018.7.4”. 2018年12月8日閲覧。
  6. ^ 日本城郭協会. “協会役員”. 2018年12月3日閲覧。
  7. ^ 紀伊國屋書店. “著書”. 2018年12月3日閲覧。
  8. ^ 東愛知新聞. “吉田城の続日本100名城選定記念でシンポ”. 2018年12月3日閲覧。
  9. ^ 浜松市. “「全国山城サミット連絡協議会浜松大会パネルディスカッション」2011年11月”. 2018年12月3日閲覧。
  10. ^ NPO法人城郭遺産による街づくり協議会ブログ. “中井均先生のNPO城郭遺産による街づくり協議会の活動記録”. 2018年12月14日閲覧。
  11. ^ 織豊期城郭研究会. “城郭関係各種シンポジウム・セミナー等の案内”. 2018年12月3日閲覧。
  12. ^ お城EXPO. “お城EXPO2018 厳選プログラム「信長の城~岐阜から安土へ」”. 2018年12月3日閲覧。

 

外部リンク[編集]