内覧

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内覧

  1. 天皇に奉る文書などを先に見ること、またはその役職。本項で解説する。
  2. 上記の事を引用し、事前展示により一般公開前に特定の人(上得意、会員カード保有者など)に商品などを公開する場合を内覧、または内覧会とも言う。また、特定の取引先などをターゲットにした展示会も内覧会という。

内覧(ないらん)とは、天皇に奉る文書や、天皇が裁可する文書など一切を先に見ること、またはその令外官役職

概要[編集]

摂政関白は内覧の宣旨が下されるが、摂政・関白ではない左大臣右大臣内大臣、または納言級にも内覧の宣旨が下される場合もある。五摂家分立後は、摂関経験者に内覧の地位を与えて現職の摂関とともに政務に参与させた例も見られる。幕末には逆に、現職関白でありながら内覧職権を一時停止された九条尚忠のような例もある。

実例[編集]

摂政関白以外に内覧が任じられた主な例としては、

※内覧辞令(宣旨)の例

豊臣秀吉(藤原秀吉)関白就任に伴い、内覧宣旨※「豊臣秀吉公関白宣旨案写」壬生本

左中将藤原朝臣慶親伝宣、権大納言藤原朝臣淳光宣、奉 勅、従一位藤原朝臣宜令内覧萬機者

天正十三年七月十一日 修理東大寺大仏長官主殿頭兼左大史小槻宿禰朝芳 奉

(訓読文)左中将(中山)藤原朝臣慶親伝へ宣(の)る。権大納言(柳原)藤原朝臣淳光宣(の)る。勅(みことのり)を奉(うけたまわ)るに、従一位藤原朝臣、宜しく萬機(まつりごと)を内覧せしむべし者(てへり)。天正十三年七月十一日 修理東大寺大仏長官主殿頭兼左大史小槻宿禰朝芳 奉(うけたまわ)る。