六放海綿綱

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六放海綿綱
生息年代: カンブリア紀–現世
Haeckel Calcispongiae.jpg
"Calcispongiae" from Ernst Haeckel's
Kunstformen der Natur, 1904
分類
: 動物界 Animalia
: 海綿動物門 Porifera
: 六放海綿綱 Hexactinellida
Schmidt, 1870
亜綱

本文参照

六放海綿綱(ろくほうかいめんこう、Hexactinellid)は、4つか6つのシリカでできた骨針を備えた骨格を持つ海綿動物である。ガラス海綿類とも呼ばれる。通常は海綿動物門に分類されるが、合胞体亜門として分けて扱うことを提唱する研究者もいる。

生態[編集]

Staurocalyptus sp.

六放海綿綱は、水深450mから900mの海で良く見られるが、Oopsacas minutaは浅い海で見つかる。世界中の海に棲息するが、特に南極海に多い[1]

コップのような形をしており、高さは10cmから30cmで、シリカの骨針でできた、しっかりしたレタスのような内部骨格を持っている。体は比較的対称形で、多くの種では内部の大きな空洞は、ふるいを通して外部に向かって開いている。また他の海綿とは異なり、群生せずに単独で存在する傾向がある。色は淡色であることが多い[1]

体の大部分は多核細胞の合胞体でできている。特に他の海綿にあるような上皮細胞は持たず、アメーバ状の膜で覆われている。さらに他の海綿のように収縮する能力も持たない[1]

カイロウドウケツ, Euplectella aspergillum

体内の電気インパルスを高速で伝達させ、外部の刺激に迅速に反応する独特のシステムを持つ。カイロウドウケツのようなガラス海綿は、繊維の房を持ち、骨格の基部から裏返った王冠のように外側に向けて広がっている。繊維の長さは50mmから175mmで、人間の髪の毛ほどの細さである。今日の情報通信ネットワークで使われている光ファイバーと似た役割を果たすと言われている。

寿命はとても長いが、正確な年齢を測定するのは困難である。モデルに基づいたある研究によると、Scolymastra joubiniの年齢を23000年と推定している[2]。またAnAge Databaseには15000年以下と登録されている[3]

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ブリティッシュコロンビア州ワシントン州の湾では、海綿が礁を作っており[4]、Sponge Reef Projectが研究を行っている。

分類[編集]

既知の最も初期の六放海綿綱は、カンブリア紀初期から新原生代後期の地層で見つかっている。化石は普通海綿綱とかなりの共通点を持つが、骨針が頑丈で良く化石化しており、少なくともその一部であったと考えられている。

現生種は2つの亜綱、5つの目に分けられる[5]

両盤亜綱 Amphidiscophora
六放星亜綱 Hexasterophora

出典[編集]

  1. ^ a b c Barnes, Robert D. (1982). Invertebrate Zoology. Philadelphia, PA: Holt-Saunders International. p. 104. ISBN 0-03-056747-5. 
  2. ^ Susanne Gatti (2002). “The Role of Sponges in High-Antarctic Carbon and Silicon Cycling - a Modelling Approach”. Ber. Polarforsch. Meeresforsch 434. ISSN - 3193 1618 - 3193. http://epic.awi.de/26613/1/BerPolarforsch2002434.pdf 2012年8月14日閲覧。. 
  3. ^ Hexactinellid information from the AnAge Database
  4. ^ Reef of glass sponges found off Washington's coast”. 2012年8月14日閲覧。
  5. ^ Hexactinellida in WoRMS”. 2012年8月14日閲覧。