先発グレゴリオ暦
先発グレゴリオ暦(せんぱつグレゴリオれき、proleptic Gregorian calendar)とは、1582年から施行されたグレゴリオ暦の暦法を、1582年以前にも適用したものである。proleptic Gregorian calendarには日本語の定訳がなく、遡及グレゴリオ暦、予測的グレゴリオ暦、予期的グレゴリオ暦などとも訳される。
使用例 [編集]
ISO 8601では、1582年以前の日付についてもグレゴリオ暦(先発グレゴリオ暦)で表現することが要求されている。また、先発グレゴリオ暦はマヤ文明の研究者によって、特に長期暦(マヤ暦)の換算のためなどに用いられている[1]。そのほか、天文学者やマヤ文明以外の歴史学者の間でも用いられている。
紀元前の年の記述法には2通りがある。ベーダやそれ以降の歴史学者は、年の記述に0を使用せず、紀元後1年の前年は紀元前1年としてきた。この場合、紀元前1年は閏年とすることとした。しかし、紀元後1年の前年を0年とし、それ以前の年については負数とした方が、紀元前の年と紀元後の年の間の年数を計算する上は便利である。このような0年と負数の年を用いる記述法は天文学の記年法に用いられており、ISO 8601でもこの記述法を用いることとしている。この場合、0年は閏年である[2]。
ユリウス暦は紀元前45年から施行されたが、紀元前45年から紀元前1年までは閏日が本来の規則通りに挿入されなかった(ユリウス暦#初期のユリウス暦の運用を参照)。従って、「4年に1度閏日を挿入する」という本来の規則通りのユリウス暦は、紀元前1年から1582年まで用いられたことになり、天文学者や歴史学者はこの期間についてはユリウス暦を用いる。しかし、季節日付が重要になる場合で、特にユリウス暦を用いていなかった文化について論ずる場合は、先発グレゴリオ暦を用いることもある。
先発グレゴリオ暦はプログラミング言語において古い日付の取扱いを簡単にするために用いられることがある。例えば、MySQL[3]、SQLite[4]、PHP、CIM、Delphi、COBOLでは先発グレゴリオ暦が用いられている。
出典 [編集]
- ^ The proceedings of the Maya hieroglyphic workshop, University of Texas, (1992), p. 173
- ^ Doggett, L. E. (1992), “Calendars”, in P. Kennneth Seidelmann, Explanatory Supplement to the Astronomical Almanac, Sausalito, CA: University Science Books, ISBN 0-935702-68-7
- ^ “11.8. What Calendar Is Used By MySQL?”. MySQL 5.0 Reference Manual. 2010年7月21日閲覧。
- ^ “Date And Time Functions”. SQL As Understood By SQLite. 2010年9月16日閲覧。