レオニード・ヴォローシン

レオニード・アナトリエヴィチ・ヴォローシン（ロシア語: Леонид Анатолъевич Волошин, ラテン文字転写: Leonid Anatolyevich Voloshin、1966年 3月30日 ‐ ）は、ソビエト連邦（現・ロシア）・ウラジカフカス出身の元陸上競技選手。三段跳の元室内世界記録保持者。1991年東京世界選手権と1993年シュトゥットガルト世界選手権の銀メダリストである。

経歴[編集]

1988年7月5日、男子走幅跳で8m46の自己ベストをマーク。この記録は2013年にアレクサンドル・メンコフが8m56をマークするまでの25年間、ロシア記録として君臨した^[1]。

1988年9月26日、ソウルオリンピック男子走幅跳決勝で8位に入った^[2]。

1990年8月31日、スプリト・ヨーロッパ選手権男子三段跳決勝を17m74で制し、1988年ソウルオリンピック男子三段跳チャンピオンであるブルガリアのフリスト・マルコフ（17m43）、同大会銀メダリストであるソビエト連邦のイゴール・ラプシン（英語版）（17m34）などを抑えてヨーロッパタイトルを獲得した^[3]。

1991年3月10日、セビリア世界室内選手権男子三段跳決勝ではイゴール・ラプシンに27cm及ばず、17m04の2位に終わり金メダルを逃した^[4]。

同年8月26日、東京世界選手権男子三段跳決勝ではアメリカ合衆国のケニー・ハリソンに3cm及ばず、17m75の2位に終わり金メダルを逃した^[5]。

1992年8月3日、バルセロナオリンピック男子三段跳決勝では5回目の跳躍を終えた時点で3位だったが、最終跳躍の6回目でメダル圏外に転落。アメリカ合衆国のマイク・コンリー（18m17）とチャーリー・シンプキンス（英語版）（17m60）、バハマのフランク・ラザフォード（17m36）に次ぐ17m32の4位に終わり、メダルには4cm届かなかった^[2]。

1993年8月16日、シュトゥットガルト世界選手権男子三段跳決勝ではマイク・コンリーに21cm及ばず、17m65の2位に終わり金メダルを逃した^[6]。

1994年2月6日、グルノーブルで開催された国際室内大会の男子三段跳において17m77の室内世界新記録を樹立。マイク・コンリーが1987年に作った従来の記録を1cm更新した。この記録は1997年にキューバのアリーセル・ウルティア（英語版）が17m83をマークするまでの3年間、室内世界記録として君臨した^[7]。また、この記録は2002年にスウェーデンのクリスチャン・オルソンが17m80をマークするまでの8年間、室内ヨーロッパ記録だった^[8]。

^ “No backing down in Menkov's record quest”. 国際陸上競技連盟 (2013年8月16日). 2018年1月23日閲覧。
^ ^a ^b Rio 2016 Olympic Games Athletics Statistics Handbook / OLYMPIC ATHLETICS FINALS（1988年ソウル大会の走幅跳はP.156-157、1992年バルセロナ大会の三段跳はP.164参照） (PDF, 36.73 MB) 国際陸上競技連盟 2018年1月23日閲覧
^ “1990年ヨーロッパ選手権リザルト”. ヨーロッパ陸上競技連盟 (2018年1月23日). 2018年1月23日閲覧。
^ “1991年世界室内選手権男子三段跳決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2018年1月23日). 2018年1月23日閲覧。
^ “1991年世界選手権男子三段跳決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2018年1月23日). 2018年1月23日閲覧。
^ “1993年世界選手権男子三段跳決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2018年1月23日). 2018年1月23日閲覧。
^ Progression of IAAF World Records 2015 edition / Records – Men（P.426参照） (PDF, 23.89 MB) 国際陸上競技連盟 2018年1月23日閲覧
^ “Olsson narrowly misses world record in triumphant homecoming”. 国際陸上競技連盟 (2002年3月6日). 2018年1月23日閲覧。

記録
先代マイク・コンリー（17m76） 1987年2月27日	男子三段跳室内世界記録保持者（17m77） 1994年2月6日 - 1997年3月1日	次代アリーセル・ウルティア（英語版）（17m83） 1997年3月1日