モミ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
モミ属
Abies mariesii.JPG
オオシラビソ Abies mariesii
分類新エングラー体系
: 植物界 Plantae
: 裸子植物門 Gymnospermae
: マツ綱 Coniferopsida
: マツ目 Coniferae
: マツ科 Pinaceae
: モミ属 Abies
学名
Abies Mill.
和名
モミ属
  • 本文参照
モミ(2006年10月撮影)

モミ属(モミぞく、学名Abies)は、マツ科の1つで、北半球寒冷地から温帯にかけて、約40種が分布する。ほとんどの種が常緑高木であり、クリスマスツリーとして利用されることで有名。(ただし、もともとはクリスマスツリーはドイツトウヒが使われていた)

特徴[編集]

樹形や葉の付き方はトウヒ属と非常に似るが、樹皮は白っぽく(樹種や樹齢により茶色っぽい樹皮のものもある)横に線が入る、葉は細くて固い針状で先端は2つに分かれる(トウヒ属は2つに割れない)、葉の付け根に葉沈と呼ばれる突起がない、といった点でトウヒ属と区別できる。

また球果は枝先に上を向いて立つこと、熟すると鱗片が剥がれ種子を散布することが独特である。そのために松ぼっくりのように球果の形で地上に落ちることはなく、球果のあった場所には枝の先に球果の芯だけが突き出した針のような形で残る(従って、地上でモミ属の球果を拾い上げる機会はまずない)。

ツガ属は葉の形がさらにモミ属に似るが、葉枕がある点や毬果の性質はトウヒ属に近く、モミ属との区別ははっきりしている。

分布など[編集]

日本国内では、北海道から屋久島まで、琉球諸島を除くほぼ全国に分布する。

北洋トド松、ベイモミなどの名称でシベリアや北米から輸入され、建築材、器具材、パルプ材、電柱、坑木などに使われる。ただし、「ダクラスファー」の名称の北米材はモミ属ではなくトガサワラ属のダグラスモミである。

日本のモミ属[編集]

日本分布するのは、以下の5種類で、トドマツ以外は日本の特産種。

世界のモミ[編集]

モミ属はシベリアカナダアラスカの亜寒帯から南は北アフリカ中近東ヒマラヤビルマメキシコグァテマラの山岳地帯までの広い範囲に分布する。寒冷地に分布するものが比較的多いが、一部温暖地に分布するものもある。

バルサメア節 - アジア北アメリカ北部のタイガ・山岳地帯

グランディス節 - 北米西部・メキシコ・グァテマラに分布。

アビエス節 - ヨーロッパに分布する

ピケアステル節 - スペインと北アフリカに分布。

モミ節 - 東アジア南アジアに分布

アマビリス節 - 日本と北米太平洋岸に分布

プセウドピケア節 - ヒマラヤの高山に分布

オイアメル節 - メキシコ高地に分布

ノーブル節 - 北米西部高地

ブラクテアタ節 - カリフォルニアに分布

関連項目[編集]