ベイト・アギオン

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ベイト・アギオン
ベイト・アギオンの位置(エルサレム内)
ベイト・アギオン
情報
用途 イスラエル首相の執務、住居
管理運営 イスラエル政府
状態 完成
着工 1936年
竣工 1938年
開館開所 1941年
所在地 イスラエルの旗 イスラエル
エルサレム地区エルサレム
座標 北緯31度46分24秒 東経35度13分03秒 / 北緯31.773441度 東経35.217394度 / 31.773441; 35.217394座標: 北緯31度46分24秒 東経35度13分03秒 / 北緯31.773441度 東経35.217394度 / 31.773441; 35.217394
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ベイト・アギオン: Beit Aghionヘブライ語: בית אגיון‎)は、イスラエル首相官邸及び公邸

歴史[編集]

ベイト・アギオンはエジプト王国アレクサンドリアに住む富豪でユダヤ系ギリシャ人商人エドワード・アギオンの私邸として1936年から1938年に建設された[1]1941年にはユーゴスラビア王国の2代国王ピタール2世が住居として使用していた。1948年5月15日に発生した第一次中東戦争ではエツェル(ユダヤ民族軍事機構)の病院として使用された[1]

1952年イスラエル政府はベイト・アギオンを外務大臣の公邸に使用する目的で購入した。その後1974年にイスラエル政府は首相官邸を、1950年から1974年までイスラエル首相の公邸として機能していたベイト・ジュリアス・ジェイコブスからベイト・アギオンに移転することを決定した。1990年代には、安全上の理由から家の周囲に壁が建てられ、ベイト・アギオンに隣接する道路の一部が通行止めになった[1]

2022年12月29日に第20代首相に就任したベンヤミン・ネタニヤフはベイト・アギオンに住居していないため、現在は空き家となっている[2]。また、空き家となったことによりベイト・アギオンに隣接する道路の一部の通行止めが解除された[2]

建物[編集]

ベイト・アギオンの面積は国家機密であり、公表されていないが約1,000平方メートルと推定されている[3]

ベイト・アギオンは3つのブロックに分けられており、イスラエル首相の執務室、会議室、イスラエル首相及び家族の住居部屋などが設置されている[3]

脚注[編集]

  1. ^ a b c Beit Aghion in West Jerusalem - Wingsch Real Estate Investments Wingsch Real Estate Investments” (英語) (2020年9月14日). 2023年12月3日閲覧。
  2. ^ a b Is the prime minister’s vacant residence in danger of becoming a metaphor?”. 2023年12月3日閲覧。
  3. ^ a b ניסני, יובל (2023年4月21日). “לפני השיפוץ: כמה שווה מעונו הרשמי של ראש הממשלה”. Globes. https://www.globes.co.il/news/article.aspx?did=1001444179 2023年12月3日閲覧。 

関連項目[編集]