プジョー・リフター

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プジョー・リフター
概要
販売期間 2018年-
ボディ
ボディタイプ 5ドアLAV
駆動方式 前輪駆動
系譜
先代 プジョー・パートナー(乗用車仕様)
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リフターRIFTER)は、フルゴネットから派生したプジョーレジャー・アクティビティ・ビークルである。商用車版はプジョー・パートナーである。

ステランティスグループのシトロエン・ベルランゴオペル・コンボ(5代目)、フィアット・ドブロ(3代目)、さらにステランティスと協業しているトヨタの欧州専売車種トヨタ・プロエースシティとの兄弟車種であり、スペインとポルトガルで生産されている。

日本市場ではステランティスグループとして、兄弟車のシトロエン・ベルランゴフィアット・ドブロと一体のマーケティングと販売が行われている。

概要[編集]

プジョー・パートナーが3代目にフルモデルチェンジするにあたって、それまで商用車仕様と同じ名称だった乗用車仕様が独立し、新たに「リフター」を名乗ることとなった[1]

初代(2018年 -)[編集]

プジョー・リフター
概要
製造国 スペインの旗 スペインビーゴ
ポルトガルの旗 ポルトガルマングアルデ[2]
販売期間 2018年 -
ボディ
乗車定員 5 - 7名[3]
ボディタイプ 5ドアLAV
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動[3]
プラットフォーム PSA・EMP2プラットフォーム
パワートレイン
エンジン ガソリン
1,199cc[3] EB2 Puretech 直列3気筒 ターボ THP
ディーゼル
1,498cc[3] DW5 BlueHDI 直列4気筒 HDi
最高出力 EB2 Puretech
81 kW (110 PS) / 5,500 rpm[3]
DW5 BlueHDI
96 kW (131 PS) / 3,750 rpm[3]
最大トルク EB2 Puretech
250N・m / 1,750 rpm[3]
DW5 BlueHDI
300N・m / 1,750 rpm[3]
変速機 5速MT
6速MT
8速AT
サスペンション
ストラット[1]
トーションビーム[1]
車両寸法
ホイールベース 2,780-2,970 mm
全長 4,400-4,750 mm
全幅 1,848 mm
全高 1,878 mm
車両重量 1,430 - 1,515 kg[3]
その他
姉妹車 プジョー・パートナー
シトロエン・ベルランゴ
オペル/ボクスホール・コンボライフ
トヨタ・プロエースシティヴァーソ
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2018年3月6日、ジュネーヴモーターショーにおいて初公開された[4]。プラットフォームには、グループPSAの「EMP2」が採用される。フロントフェイスは他のプジョー車と共通の最新デザインが導入されていて、一目でプジョー車と分かるようになっている。欧州向けのパワートレインは1.2 Lガソリンエンジンまたは1.5Lディーゼルエンジンで一部のモデルには「EAT8」と呼ばれる8速ATが設定された。足回りは、兄弟車のシトロエン・ベルランゴと比較するとタイヤが約30mm大きく、車高も上がっている[1][5]。欧州向けには5人乗りと7人乗りが用意され、全長はそれぞれ4400mm、4750mmである。また、最新の先進運転支援システム(ADAS)が充実している。

日本での販売[編集]

2019年10月18日、日本向け仕様が発表され、翌日9時よりオンライン予約注文申込の受付を開始[6][7]。導入されるのは特別仕様車「デビューエディション」で、1.5Lディーゼルターボエンジンと8速AT「EAT8」を組み合わせる。

2020年11月25日、カタログモデルを販売開始[8][9]。導入されるのは、「Allure(アリュール)」と特別仕様車「GT Line First Limited(GTライン・ファーストリミテッド)」で、後者には大径アロイホイールが装備されるほか、ブラウン基調のツートンインテリアや上級ファブリックのシート表皮が採用されている。パワートレインは「デビューエディション」と同じ、1.5Lディーゼルターボエンジンと8速AT「EAT8」の組み合わせである。

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d プジョー・リフター デビューエディション(FF/8AT)【試乗記】”. web CG (2020年6月1日). 2020年8月10日閲覧。
  2. ^ Le nouveau Peugeot Partner (2018) rebaptisé Rifter” (フランス語). Auto Plus (2018年2月21日). 2020年8月10日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i 森本太郎 編『世界の自動車オールアルバム 2020年』三栄書房、2020年8月8日、22頁。ISBN 978-4-7796-4170-1 
  4. ^ プジョーの新型MPV、リフター は運転支援が充実…ジュネーブモーターショー2018”. Response. (2018年3月8日). 2020年8月10日閲覧。
  5. ^ デリカD:5の対抗馬?プジョー「リフター」は趣味に使えるワクドキ感満点のMPV”. &GP (2020年7月19日). 2020年8月10日閲覧。
  6. ^ トールワゴンスタイルの広大なユーティリティが人々を旅へと誘うミニバン、SUV、ワゴンのすべての魅力をクロスオーバーさせたRIFTER Debut Editon、特別仕様車を先行発売』(プレスリリース)Group PSA Japan、2019年10月18日https://newsroom.groupepsajapan.jp/news/20191018_rifter_debut_edition2022年1月20日閲覧 
  7. ^ 新型MPV「プジョー・リフター」の導入決定 まずは特別仕様車「デビューエディション」が先行上陸”. web CG (2019年10月18日). 2020年8月10日閲覧。
  8. ^ 自由を載せるための空間と、自由な移動のための走破性の融合。 ミニバンとSUVのクロスオーバーさせた 生活を楽しむ大人のためのギア、RIFTER発売』(プレスリリース)Group PSA Japan、2020年11月25日https://newsroom.groupepsajapan.jp/news/20201125_rifter2022年1月20日閲覧 
  9. ^ 「プジョー・リフター」の通常販売がスタート 「アリュール」と「GTライン ファーストリミテッド」の2モデル展開”. webCG (2020年11月25日). 2020年12月1日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]