ピトフーイ
| ピトフーイ | ||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 分類 | ||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||
| 属 | ||||||||||||||||||||||||
ピトフーイ (Pitohui) は、かつて近縁と考えられた、ニューギニア固有の有毒鳥類6種(ただし1種は無毒)の総称である。
系統と分類 [編集]
かつては6種全てがモズヒタキ科 Pitohui 属に分類されていた。さらに以前にはこの属はモリモズ Colluricincla tenebrosa を加えた7種が含まれ、モリモズ属と呼ばれていた。しかしモリモズはモズツグミ属 Colluricincla に(あるいはモズヒタキ属 Pachycephala に)移されたため、モリモズ属と呼ぶのは不適切である。
この6種からなる Pitohui 属は多系統であり、4属に分割された[1][2]。これらはカラス上科内の3科に分散している。
- Oriolidae コウライウグイス科
- Pitohui kirhocephalus, Variable Pitohui, カワリモリモズ
- Pitohui dichrous, Hooded Pitohui, ズグロモリモズ
- Pachycephalidae モズヒタキ科
- Pseudorectes incertus, White-bellied Pitohui, ムナフモリモズ
- Pseudorectes ferrugineus, Rusty Pitohui, サビイロモリモズ
- Melanorectes nigrescens, Black Pitohui, クロモリモズ
- Oreoicidae カンムリモズビタキ科
- Ornorectes cristatus, Crested Pitohui, カンムリモリモズ
Pitohui 属の模式種はカワリモリモズなので、Pitohui の属名はこの種を含む属が受け継いだ。この属は最も毒性が強い2種からなり、コウライウグイス科に移された。
モズヒタキ科に残された Pseudorectes 属はモズツグミ属 Colluricincla に近縁であり、モズツグミ属に含める説もある[3]。同じくモズヒタキ科に残されたクロモリモズはそれらとは系統的に離れており別属である。
カンムリモリモズはモズヒタキ科の他の2属と共に新科のカンムリモズビタキ科に分離された。
特徴 [編集]
ピトフーイは鮮やかな色をした雑食性の鳥である。
いくつかの種、特にカワリモリモズとズグロモリモズの筋肉や羽毛には強力な神経毒ステロイド系アルカロイドのホモバトラコトキシンが含まれている。これはピトフーイから発見される以前はヤドクガエル科フキヤガエル属 Phyllobates の皮膚からのみ見つかっていた。
毒は外部寄生者や蛇、猛禽類、人間からの防衛に役立っていると考えられている。ピトフーイは自分自身ではバトラコトキシンを生成しない。おそらく、ピトフーイが捕食する Choresine 属の甲虫由来であると思われる。
ズグロモリモズは鮮やかな色をしており、腹部はれんが色で頭部は黒い。カワリモリモズは多くの異なった姿のものがあり、羽毛のパターンの違いで20の亜種に分けられている。そのうち2つはズグロモリモズに良く似ている。
これらの鳥の鮮やかな色は警告色だと言われている。ズグロモリモズとカワリモリモズの一部は似た姿をしているが、これは擬態である。
ムナフモリモズはピトフーイ6種の中で唯一、無毒である。また逆に、やはりニューギニア固有のズアオチメドリ Ifrita はピトフーイに類似したバトラコトキシンを持つ。
参考文献 [編集]
- ^ Jønsson, K.A.; Bowie, R.C.K.; et al. (2008), “Polyphyletic origin of toxic Pitohui birds suggests widespread occurrence of toxicity in corvoid birds”, Biol. Lett. 4: 71–74
- ^ Norman, J.A.; Ericson, P.G.P.; et al. (2009), “A multi-gene phylogeny reveals novel relationships for aberrant genera of Australo-Papuan core Corvoidea and polyphyly of the Pachycephalidae and Psophodidae (Aves: Passeriformes)”, Mol. Phylogenet. Evol. 52: 488–497
- ^ Gill, Frank; Donsker, David, eds. (2010), IOC World Bird Names (version 2.5)
- Dumbacher JP, Beehler BM, Spande TF, Garraffo HM, Daly JW (1992). Homobatrachotoxin in the genus Pitohui: chemical defense in birds? Science 258 (5083): 799-801. PMID 1439786
- Dumbacher JP, Fleischer RC (2001). Phylogenetic evidence for colour pattern convergence in toxic pitohuis: Mullerian mimicry in birds? Proceedings of the Royal Society of London B 268 (1480): 1971-6. PMID 11571042
- Dumbacher JP, Wako A, Derrickson SR, Samuelson A, Spande TF, Daly JW (2004). Melyrid beetles (Choresine): a putative source for the batrachotoxin alkaloids found in poison-dart frogs and toxic passerine birds Proceedings of the National Academy of Sciences 101 (45): 15857-60. PMID 15520388