ピコ島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ピコ島(ぴことう、ポルトガル語 Ilha do Pico)はポルトガルの最高峰火山ピコで知られるアゾレス諸島の島。ポルトガル領。中部群島に属し、アゾレス諸島第2の面積をもつ。島の首府はマダレナ。面積は446km²。島内の人口は約1万5千人。

Pico-pos.png

地理[編集]

Pico Island, Azores.png

ピコ島はアゾレス諸島サンジョルジェ島から南に17.5km、ファイアル島から西に7kmに位置する。島は全体に細長く、長さ42km、幅はもっとも広いところでは15kmになる。火山島であり、地形は急峻である。

火山ピコ山は島の南西部に位置し、標高は2351mでポルトガルの最高地点である。成層火山である。最後に観察された噴火は1963年のものである。著名な噴火には、1562年から1564年にかけての噴火、1718年および1720年の噴火がある。これらの噴火による溶岩流の跡は、10km以上に達し、現在でも見ることができる。

1980年まで捕鯨基地として使われていた。アゾレス諸島は大西洋大陸棚の縁に位置し、水深の深いところに近かったため、漁業基地に好適であったためである。現在の主な産業は、観光業、漁業造船ワイン製造である。ピコ島で産するワインは、ピコ・ワイン (Vinho do Pico) としてポルトガル政府の原産地統制 (VLQPRD) の対象であり、優れた品質で知られる。

主な集落は、マダレナサンロッケ・ド・ピコラジェスである。

世界遺産[編集]

世界遺産 ピコ島の
ブドウ畑文化の景観
ポルトガル
ピコ島のブドウ畑
ピコ島のブドウ畑
英名 Landscape of the Pico Island Vineyard Culture
仏名 Paysage viticole de l’île du Pico
登録区分 文化遺産
登録基準 (3),(5)
登録年 2004年
公式サイト ユネスコ本部(英語)
使用方法表示

15世紀以来続く伝統的なピコ島の農業景観は、2004年、「ピコ島のブドウ畑文化の景観」としてユネスコ世界遺産に登録された。

溶岩を積み上げた伝統的な石垣で風を除け、溶岩の割れ目に苗木を植えて地面にはわせる。収穫は手作業で、果汁の絞り出しは足踏みによる[1]

登録基準[編集]

この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされた(以下の基準は世界遺産センター公表の登録基準からの翻訳、引用である)。

  • (3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠。
  • (5) ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落、あるいは陸上ないし海上利用の際立った例。もしくは特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている人と環境の関わりあいの際立った例。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 「溶岩の島にブドウ畑」読売新聞2013年10月24日夕刊10面