ビューリーズ
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| 種類 | 株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 |
 アイルランドダブリン17区マラハイド通り ノーザン・クロス 北緯53度24分17.6秒 西経6度11分5.2秒 / 北緯53.404889度 西経6.184778度座標: 北緯53度24分17.6秒 西経6度11分5.2秒 / 北緯53.404889度 西経6.184778度 |
| 本店所在地 |
ダブリン2区グラフトン街 78-79番地 北緯53度20分30.2秒 西経6度15分37秒 / 北緯53.341722度 西経6.26028度 |
| 設立 | 1840年 |
| 業種 | 飲料 |
| 売上高 | 1億7000万ユーロ[1] |
| 外部リンク |
www |
ビューリーズ（Bewley's）は、アイルランドのダブリンに本社を置く飲料メーカー。本店は、ダブリン2区グラフトン街に位置する。
概要[編集]
1840年に設立され、主な事業内容は、紅茶、コーヒーの製造とカフェの運営である。アイルランド、イギリス、アメリカ合衆国で事業を展開しており、ボストンではレベッカズ・カフェの名称で、カリフォルニア州ではジャワ・シティの名称で事業を展開している。
歴史[編集]
ビューリー家は、カンバーランドを発祥とし、17世紀にアイルランドに移住したクエーカー教徒である[2][3]。1780年代には150人の従業員とともにリネンの工場を運営していた[3]。紅茶の通商に参入し、1835年にはサミュエル・ビューリーとその息子チャールズが中華人民共和国の広東省から出荷された2099箱の紅茶を水揚げした[4][3]。その後、ビューリー家はコーヒー商売へと拡大し、1894年にサウス・グレート・ジョージ通りに、1896年にはウェストモアランド通りにカフェをオープンした。グラフトン街の本店は、1927年にアーネスト・ビューリーによってオープンした[4]。グラフトン街の建物には、かつてウェリントン公爵やロバート・エメットなどの生徒が通っていたホワイツ・アカデミーがあった[5]。1999年には、アイルランドで20店舗以上、海外で6店舗のカフェを運営している[6]。2018年5月、ビューリーズはリサイクル可能なカップを使用し始めた[7][8]。
ジェイムズ・ジョイス、U2、ニール・ジョーダン、メアリー・ブラックなどが頻繁にビューリー・カフェへ訪れた[3]。また、マーガレット・ミッチェル作の『風と共に去りぬ』の続編である『スカーレット』や、バーソロミュー・ギル作の『ジョイス殺人事件』にもビューリー・カフェが描かれている[3]。
日本でもビューリーズの紅茶・ハーブティなどが販売されている[9]。
支店[編集]
ビューリーズ・グラフトン街[編集]
1927年からダブリンのグラフトン街でカフェを経営している[4]。ダブリンのランドマークともされ、2004年11月から2005年5月までの間、改装と修復のために閉鎖されていた[10][11]。2007年には、大規模な工事が大家の同意なしに行われたため、大家のイッケンデルによって賃貸契約が争われた[12]。
2015年2月からより大規模な改装工事のために再び閉鎖された[10]。2015年10月までに、ビューリーズは閉鎖期間を延長すると発表し、2016年半ばには再オープンの日を2016年末に押し戻していた[13][14]。最終的に2017年11月には数百万ユーロの改装工事を経て再オープンした[15]。
2020年5月、新型コロナウイルス感染症の流行が発生した際、経営陣はスタッフにグラフトン街のカフェを「今後数週間のうちに」恒久的に閉鎖すると通達し、110人の雇用を失うことになった[16]。しかし、2020年7月下旬、段階的に再オープンすることが発表された[17]。
アメリカ合衆国・イギリス[編集]
1997年にマサチューセッツ州ボストンのカフェチェーン店「レベッカ・カフェ」を買収し[18]、2000年には「ジャワ・シティ」を買収し西海岸に進出した[19][20]。
ビューリーズは2011年にコーヒーのサプライヤーである「ダーリントン」を買収した後、2013年に「ボリング・コーヒー」を買収し、2015年にはイギリスのフードサービス販売会社である「ペロス」を買収しイギリス市場に参入した[21][22]。
かつて存在した支店[編集]
ビューリーズは、ダブリン市内中心部にも支店を展開していた。また、ダブリン空港の第1旅客ターミナルにも支店があった。
フランチャイズ事業者が、ナットグローブ、ザ・スクエア、タラ、オムニ・パーク、スティローガン・ショッピングセンター、旧ダンドラム・ショッピングセンター、サウス・グレート・ジョルジュ通りなど、郊外のショッピングセンターに複数の場所で運営していた[23][24]。一部、ビューリーズが直接運営していた[25]。
ビューリーズ・ホテル[編集]
ビューリーズ・ホテルは、アイルランドとイギリスでビューリーズの商標を使用したホテルチェーンで、スラニー・フード とモラン・ホテルグループが所有していた[26]。
ライセンス契約は、モラン・ビューリーズ・ホテルがダラタ・ホテルグループに売却されたことを受け、2015年半ばまでに終了した[27][28]。
脚注[編集]
出典[編集]
- ^ “Brewley's Today” (2019年). 2019年6月7日閲覧。
- ^ Bewley, Edmund Thomas (1902). The Bewleys of Cumberland and their Irish and other descendants. Dublin: William McGee
- ^ a b c d e “ビューリーズについて ビューリーズ”. www.bewleys.jp. 2020年8月7日閲覧。
- ^ a b c “Bewleys - About us - Our heritage”. Bewleys.com. 2017年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月7日閲覧。 “"[In 1835] Bewley and his son Charles import 2,099 chests of tea directly from Canton in China to Dublin on the clipper ship The Hellas, thereby breaking the East India Tea Company's monopoly [...in 1927] Ernest Bewley opens Bewley's Grafton Street Café"”
- ^ “Bewley’s iconic Grafton Street cafe closes its doors for refurbishment”. Irish Times (2015年2月27日). 2017年11月4日閲覧。 “"The upper floors of the [Bewley's Grafton Street] building once housed Whyte’s Academy, a grammar school established in 1758, with former pupils including Thomas Moore, Robert Emmet and the Duke of Wellington"”
- ^ Fleming, Dierdre (1999年7月16日). “Bowler's provides refuge”. Bangor Daily News: p. C6 2016年6月10日閲覧。
- ^ “Bewley's launch 100% recyclable and compostable takeaway cups” (英語). newstalk.com 2018年10月1日閲覧。
- ^ “Bewley’s coffee to-go cups now fully recyclable | Marketing.ie” (英語). marketing.ie. 2018年10月1日閲覧。
- ^ “紅茶・ハーブティー”. www.bewleys.jp. 2020年8月7日閲覧。
- ^ a b Murphy, Patricia (2015年2月27日). “Bewley's Cafe on Grafton Street shuts its doors for six months this afternoon”. Irish Independent 2016年6月10日閲覧。
- ^ “Bewley's cafés in Dublin close”. RTÉ News (2004年12月1日). 2020年8月7日閲覧。
- ^ McDonald, Dearbhail (2007年1月11日). “Bewley's will fight bid to take away its lease”. Irish Independent 2016年6月10日閲覧。
- ^ McLoughlin, Gavin (2015年10月12日). “Grafton Street Bewley's to reopen in February or March”. Irish Independent 2016年6月10日閲覧。
- ^ Walsh, Kayla (2015年6月12日). “Bewley's reopening delayed by revamp”. Dublinlive.ie 2016年7月28日閲覧。
- ^ RTÉ (2017年11月1日). “Bewley's café reopens after renovations”. RTÉ News. 2017年11月1日閲覧。
- ^ (英語) Bewley's Grafton St set to close with 110 job losses. (2020-05-06).
- ^ McGrath, Dominic. “Bewley's on Grafton Street set for re-opening next month” (英語). TheJournal.ie. 2020年8月7日閲覧。
- ^ “Bewleys lining up £15m takeover of Kylemore”. Irish Independent (1998年2月7日). 2020年8月7日閲覧。 “"Last August [1997] it bought the Boston-based Rebecca's Cafe"”
- ^ “Java City Merges with Campbell-Bewley Group”. Tea and Coffee Trade (2001年5月). 2001年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月7日閲覧。
- ^ “Bewley's US operations win major airline contract”. Food and Drink Digital (2010年12月29日). 2012年1月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月7日閲覧。
- ^ “Bewley's acquires British supplier Bolling Coffee”. RTÉ News. (2013年4月2日) 2016年7月11日閲覧。
- ^ McCabe, Sarah (2016年2月14日). “Bewley's hunts new acquisitions among UK and US coffee houses”. Irish Independent 2016年7月11日閲覧。
- ^ “Bewley's cafe to leave Georges St”. irishtimes.com. Irish Times (1999年6月10日). 2020年1月9日閲覧。
- ^ “Former Bewley's still vacant as planners promote retail”. irishtimes.com. Irish Times (2000年6月21日). 2020年1月9日閲覧。
- ^ “SIPTU votes to strike at Bewleys”. irishtimes.com. Irish Times (1996年8月31日). 2020年1月9日閲覧。
- ^ “Moran Hotel group buys Bewleys hotel chain”. Raidió Teilifís Éireann. (2007年12月3日) 2016年6月10日閲覧。
- ^ “Former Bewley hotels to be rebranded by Dalata”. Irish Times (2015年6月22日). 2017年11月4日閲覧。
- ^ “Dalata set to buy Moran Bewley’s Hotel Group for €455m”. Irish Times (2014年12月17日). 2020年8月7日閲覧。
外部リンク[編集]
- ビューリーズ（日本語）
- ビューリーズ（アイルランド）（英語）
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