ヒルヤモリ属

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ヒルヤモリ属
オオヒルヤモリ
オオヒルヤモリ Phelsuma madagascariensis
保全状況評価
ワシントン条約附属書II類
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : ヤモリ下目 Gekkota
: ヤモリ科 Gekkonidae
亜科 : ヤモリ亜科 Gekkoninae
: ヒルヤモリ属 Phelsuma
Gray, 1825

(下記参照)

ヒルヤモリ属(ヒルヤモリぞく、Phelsuma)は、動物界脊索動物門爬虫綱有鱗目ヤモリ科に属する属。

分布[編集]

多くの種がマダガスカルに分布する[1]が、アフリカ大陸東部、インドアンダマン諸島ニコバル諸島)、セーシェル[1]コモロレユニオンモーリシャスなどにも分布する。

形態[編集]

全長30センチメートルに達する大型種もいるが、全長10-15センチメートルほどの種が多い。

眼は大型。多くのヤモリとは異なり昼間に活動するため、丸い瞳孔を持つ[1]。皮膚は弱く、外敵に掴まれると皮膚を剥がして逃げる。

分類[編集]

生態[編集]

森林や竹林、果樹園、岩場などに生息する。多くの種は昼行性だが、夜行性の種もいる。日光浴を好むが、森林に適応した種では強い光を嫌う種もいる。

食性は動物食傾向の強い雑食で、昆虫、小型爬虫類果実などを食べる。また、生息地では人間の残飯を漁ることもある[1]

繁殖形態は卵生。1回に2個の卵を数回に分けて産む。

人間との関係[編集]

属単位でワシントン条約附属書II類に掲載されている。またマダガスカルに分布する多くの種は輸出が禁止されている。

ペット用として飼育されることもあり、日本にも輸入されている。数種が流通し多くの種の流通はまれか、流通していない。テラリウムで飼育される。樹上棲のため、高さのあるケージで飼育するのが望ましい。枝や流木、観葉植物等を組んで活動場所や隠れ家にする。極度の低温に弱いため、日中は摂氏25-30度に保温し、ホットスポットを設ける。また、夜間は摂氏20-25度に保温する[1]。昼行性のため紫外線の出るフルスペクトルライト等の照明器具でケージ内を照射する。水は朝や照明を点灯した際に壁面に霧吹きを吹き付けて与える。餌としてコオロギや潰した果実、昆虫ゼリー、ハチミツ、果実製のベビーフードなどを与える[1]。餌にはカルシウム剤等のサプリメントをふりかけてから与える。また果実はケージや床材に直接置くと虫が涌くことがあるため、餌容器に入れて、床より高い位置で与えた方がよい[1]。慣れやすいが、触ると生体がストレスを受けるので、なるべく接触しないようにする[1]。動きが素早く掴むと皮膚が剥がれるため、扱いには注意が必要である。

画像[編集]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h 富田京一『アクアリウム・シリーズ ザ・爬虫類&両生類 初心者でも繁殖にトライできる本』 誠文堂新光社、2000年、46頁。

参考文献[編集]

  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ8 太平洋、インド洋』、講談社2001年、129、240頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、21-22頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 両生・はちゅう類』、小学館2004年、94頁。
  • 海老沼剛『爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2 ヤモリ上科&スキンク上科』、誠文堂新光社、2004年、34-39頁。
  • 冨水明 『可愛いヤモリと暮らす本 レオパ&クレス』、マリン企画2008年、114-115頁。
  • 富田京一『アクアリウム・シリーズ ザ・爬虫類&両生類 初心者でも繁殖にトライできる本』 誠文堂新光社、2000年。ISBN 4-416-70006-7

外部リンク[編集]