ハサカ県

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ハサカ県

ハサカ県(Al Hasakah, アラビア語: الحسكة‎, al-Ḥasaka, クルド語: حسكة , Hesiça, )は、シリアの北東端にある。人口は2005年の時点で120万人ほどと見積もられる[1]。県都はハサカ

地理[編集]

北はトルコと、南東はイラク国境を接し、西南にはラッカ県デリゾール県が接する。

県はユーフラテス川よりも東にあり、ユーフラテスの支流・ハブール川が県内を北から南へ流れる。県の北東端では、チグリス川がトルコとの国境線になる。

産業[編集]

主な産業は灌漑農業であるが、原油も産出されている。

歴史[編集]

肥沃な土壌、豊かな水、100以上の考古遺跡の存在が特徴で、農業都市といった営みの始まりの場所でもある。県内の主な遺跡には、人類の最古の都市遺跡であるハモウカル新石器時代の代表的な遺跡テル・ハラフアッカドナラム・シンの王都ナガルの跡地であるテル・ブラクミタンニ王国の首都ワシュカンニに比定されているテル・エル・ファハリヤアッシリア帝国の首都シュバト・エンリルの跡地と考えられるテル・レイランなどがある。

行政区分[編集]

ハサカ県には4郡(manatiq, 地区)が属する。

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  1. ハサカ郡英語版(Al-Hasakah District)
  2. マリキヤ郡英語版(Al-Malikiyah District)
  3. カーミシュリー郡英語版(Al Qamishli District)
  4. ラス・アル・アイン郡英語版(Ra's al-'Ayn District)

主要都市[編集]

また以下のような都市がハサカ県にはある[2]

住民[編集]

民族[編集]

ハサカ県の住民の民族構成は多彩で、アラブ人アッシリア人アルメニア人クルド人などからなり、特にクルド人が多くクルディスタンの一部をなす。

言語[編集]

宗教[編集]

宗教はアッシリア人やアルメニア人などキリスト教徒が多数住み、シリア正教会アッシリア東方教会アルメニア教会などの教会が各都市にある。チグリス川沿いのマリキヤにある古代からの教会には国外からも多数の巡礼が訪れる。県内の宗教の多数派はイスラム教スンニ派であるが、その信者の多くはクルド人でありアラブ人の方が少ない[3]

脚注[編集]

  1. ^ http://www.state.gov/r/pa/ei/bgn/3580.htm
  2. ^ http://www.gazetteer.de/wg.php?x=1136937924&men=gcis&lng=en&des=gamelan&dat=200&geo=-202&srt=pnan&col=aohdqcfbeimg&geo=-3390
  3. ^ Syria - Sunnis