トビウサギ

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トビウサギ
トビウサギ
トビウサギ Pedetes capensis
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱 Theria
: ネズミ目 Rodentia
下目 : ウロコオリス下目 Anomaluromorpha
: トビウサギ科 Pedetidae
Gray, 1825
: トビウサギ属 Pedetes
Illiger, 1811
: トビウサギ P. capensis
学名
Pedetes capensis
(Forster, 1778)
和名
トビウサギ
英名
Springhaas
Springhare
Spring hare

トビウサギ(跳兎、Pedetes capensis)は、動物界脊索動物門哺乳綱ネズミ目(齧歯目)トビウサギ科トビウサギ属に分類される齧歯類。本種のみでトビウサギ科トビウサギ属を形成する。

分布[編集]

アフリカ大陸東部と南部

形態[編集]

体長35-43cm。尾長35-47cm。体重3-4kg。背面は赤褐色、腹面は白い体毛で覆われる。尾は長く、先端部は黒褐色の体毛で覆われる。尾は跳躍する時にバランスを保つのに用いると考えられている。

頭部は短く、吻は高い。眼は大型。耳介が大きいうえに長くウサギのように見えることが和名や英名(hare=ノウサギ)の由来になっている。前肢は小さい。後肢は長く、発達している。後肢の第1趾は退化しているが、第2趾に大きな鉤状の爪があり第3-5趾の爪はやや蹄状になる。

生態[編集]

サバンナや半砂漠地帯に生息する。群れは形成せず、単独もしくはペアで生活する。夜行性で、昼間は地面に掘った深さ80-120cmの巣穴の中で休む。移動する際には後肢だけで2-3m跳躍する。主に巣穴を中心に300-400mの範囲で活動するが、食物がない場合は10-14kmまで移動することもある。頭部を地面につけて振動で危険を察知し、危険を感じると大きな鳴き声をあげる。天敵としてはヤマネコ、ジャッカル、ラーテルオオトカゲニシキヘビ等が挙げられる。

食性は植物食の強い雑食で、植物の根茎果実昆虫類節足動物等を食べる。

繁殖形態は胎生。妊娠期間は約2ヶ月。周年繁殖(特に雨季が多い)し1回に1-2頭の幼獣を産む。幼獣は産まれてから2日で走行できるようになる。

人間との関係[編集]

稲や芋、トウモロコシ、麦等の農作物を食害する害獣。

生息地では食用とされることもある。

害獣としての駆除等により生息数は減少している。

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、47、216頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社2000年、66、168-169頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 動物』、小学館2002年、163頁。

外部リンク[編集]