デ・トマソ・ロンシャン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
デ・トマソ・ロンシャン
DeTomaso Longchamp.jpg
DeTomaso Longchamp rear.jpg
販売期間 1972年 - 1989年
デザイン カロッツェリア・ギア
乗車定員 4名
ボディタイプ 2ドア クーペ
エンジン OHV・V型8気筒5,763cc300馬力/5,400rpm
変速機 5速MT/3速AT
駆動方式 FR
サスペンション 前後とも独立 ダブルウィッシュボーン コイル
全長 4,520mm
全幅 1,840mm
全高 1,290mm
ホイールベース 2,600mm
車両重量 1,700kg
最高速度 240km/h
生産台数 409台
-自動車のスペック表-

ロンシャンLongchamp )はイタリアの自動車メーカー・デ・トマソが1972年から1989年まで生産したフロントエンジンの2ドア・クーペである。ロンシャンという名称はフランスパリロンシャン競馬場に因んでいる。

概要[編集]

1970年にデビューしていた4ドア車・ドーヴィルのシャシーをベースにホイールベースを短縮、パンテーラドーヴィルを手がけたカロッツェリア・ギアのチーフスタイリスト、トム・ジャーダがデザインし、ギアが製造する2ドア2+2座席のノッチバックスタイルのボディを着せたモデルである。1972年のトリノ自動車ショーでデビューした。同じジャーダのデザインでも、ジャガー・XJに似過ぎていたドーヴィルとは違い、パンテーラ同様にクリーンな面構成のデザインはデ・トマソらしい個性を持っていた。

エンジンもパンテーラドーヴィルと同じ米国フォード製の「クリーブランド351」型5,763cc(351cu-in)330馬力[1]エンジンが用いられ、ドーヴィルよりも軽量な車体のため、最高速度は10km/h速い240km/hと公表された。ドーヴィルよりもややスポーティーな性格付けのため、トランスミッションはフォード製3速オートマチック(C-6型「クルーズ・オ・マティック」)の他、ZF製5速マニュアルも選択可能で、後者は17台に装着された。

1975年にアレハンドロ・デ・トマソマセラティを傘下に収めた結果、翌1976年春のジュネーブモーターショーではピエトロ・フルアにロンシャンの前後を化粧直しさせて、マセラティ自製のV8エンジンを搭載したマセラティ・キャラミが登場し、ロンシャンと並行して1983年まで生産された。

1980年のトリノ自動車ショーでは「ロンシャンGTS」が発表された。オーバーフェンダーと太いピレリP7タイヤが装着されたホットモデルである。同時にミラノのカロッツェリア・Pavesiが製造する2ドア・スパイダーも追加された。

ロンシャンは1989年までに409台が生産され、日本にも新車で輸入された。[2] GTSを含め、1980年代以降はキャラミの方が多く売られ、ロンシャンの生産台数は非常に限られたものであった。

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 後期型は排気ガス対策のため270馬力にパワーダウンした。
  2. ^ スパイダーはその内14台であった。