スピード・メタル・シンフォニー

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スピード・メタル・シンフォニー
カコフォニースタジオ・アルバム
リリース
録音 1987年5月 - 6月 カリフォルニア州 プレイリー・サン・スタジオ
ジャンル ヘヴィメタルネオクラシカルメタル
時間
レーベル シュラプネル・レコーズ
プロデュース マーティ・フリードマン
マイク・ヴァーニー(エグゼクティヴ)
専門評論家によるレビュー
カコフォニー アルバム 年表
スピード・メタル・シンフォニー
(1987年)
ゴー・オフ
(1988年)
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スピード・メタル・シンフォニー』(Speed Metal Symphony)は、アメリカ合衆国ヘヴィメタルバンドカコフォニー1987年に発表した初のスタジオ・アルバム

背景[編集]

当時は正式なベーシストが不在で、マーティ・フリードマンがベースも兼任した[1]。ドラマーのアトマ・アナーは、本作と同時期にトニー・マカパインのアルバム『マキシマム・セキュリティ』(1987年)にも参加しており、後にジェイソン・ベッカーのソロ・アルバム『パーペチュアル・バーン』(1988年)でもドラムスを担当した[2]

評価[編集]

アンディ・ハインズはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け「2人のイングヴェイ・マルムスティーンが、メガデスのリズム・トラックに乗って一斉に演奏している様を想像すれば、基本的な路線はわかるだろう」「この些か入り組んだ作品よりも、フリードマンとベッカーが後に発表した個々のソロ・アルバムの方が優れている(そして個々のギタリストのスタイルに関する、より良いサンプルである)」「大部分の曲では、ザラついた声質のシンガー、ピーター・マリノがボーカルを提供しているが、必ずしもより親しみやすくなったとは言えない」と評している[3]。『ギター・ワールド』誌のスタッフが選出した「速弾きアルバムの名盤トップ10」では9位にランク・イン[4]

収録曲[編集]

特記なき楽曲はマーティ・フリードマンとジェイソン・ベッカーの共作。4. 7.はインストゥルメンタル

  1. サヴェージ "Savage" (Marty Friedman) – 5:51
  2. ホェア・マイ・フォーチュン・ライズ "Where My Fortune Lies" – 4:34
  3. ザ・ニンジャ "The Ninja" (M. Friedman) – 7:27
  4. コンチェルト "Concerto" – 4:39
  5. バーン・ザ・グラウンド "Burn the Ground" – 6:53
  6. デザート・アイランド "Desert Island" (M. Friedman) – 6:26
  7. スピード・メタル・シンフォニー "Speed Metal Symphony" – 9:36

参加ミュージシャン[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 日本初回盤LP (SP25-5322)、1991年再発CD (APCY-2014)、1996年再発CD (RRCY-2007)共通ライナーノーツ(有島博志)
  2. ^ Atma Anur | Credits | AllMusic
  3. ^ Hinds, Andy. “Speed Metal Symphony - Cacophony”. AllMusic. 2022年1月1日閲覧。
  4. ^ Top 10 Classic Shred Albums”. Guitar World. Future plc (2015年9月18日). 2022年1月1日閲覧。