ジェトロニック

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ジェトロニックドイツを本拠とする自動車部品と電動工具のメーカーであるロバート・ボッシュが1967年に発表したガソリンエンジン用の燃料噴射装置の名称で、ヨーロッパにおけるより経済的なエンジンへの需要の増大と、アメリカカリフォルニア州で公布された厳しい大気浄化法をクリアするのを目的に開発された。 各世代毎に違う頭文字が付いている。

Dジェトロニック (D-Jetronic) (1967–1976)D[編集]

アナログ燃料噴射。'D'は ドイツ語の"Druck"(圧力)を意味しており、エンジン温度、エンジン回転数と並んで、吸入エア量をインテークマニホールドに設置された負圧センサで測定したインテークマニホールド圧を元に計算が行われ、インジェクタ内のシステム圧を一定に保つ電動フューエルポンプと組み合わせた。VW 1600 LE/TLEに搭載され、量産型乗用車世界初の電子制御式ガソリン燃料噴射システムと1967年に登場した。

なお「Dジェトロニック」という名称は後継機種が出てから付けれたもので、当初は単に「ジェトロニック」と呼ばれていた。

Kジェトロニック (K-Jetronic) (1973–1994)[編集]

機械式燃料噴射。'K'は ドイツ語の"Kontinuierlich"(連続的な)を意味しており、ラムダ・クローズドループ・コントロールは付かない。1973年にポルシェ・911Tに搭載されたのを輪切りにフォルクスワーゲンアウディBMWメルセデス・ベンツロールス・ロイスベントレーロータスフェラーリプジョールノーボルボデロリアンフォード・ヨーロッパなど18社の自動車メーカーが採用した。このシステムが最後に採用された車種は1994年型のポルシェ・911 ターボ3.6。

Kジェトロニック ラムダ(K-Jetronic Lambda)[編集]

Kジェトロニックの派生版で、ラムダ・クローズドループ・コントロールが付いている物。北米市場向けは、Ku-jetronicでUはUSAを示しており、カリフォルニアの排気ガス規制に対応するために開発され、のちにKEジェトロニックとなる。1976年のボルボ・265に搭載されたのが初。

KEジェトロニック (KE-Jetronic) (1985–1993)[編集]

電子制御機械式燃料噴射。ECUはアナログ、デジタルどちらにも対応。ラムダ・クローズドループ・コントロールアリとナシがある。北米では'CIS-E'として知られており、エンジンノックセンサーに対応したものはKE3 (CIS-E III)

Lジェトロニック (L-Jetronic) (1974–1989)[編集]

LEジェトロニック (LE1-Jetronic, LE2-Jetronic, LE3-Jetronic) (1981–1991)[編集]

LUジェトロニック (LU-Jetronic) (1983–1991)[編集]

LE2ジェトロニックにラムダ・クローズドループ・コントロールを付けた物。北米市場向け。

LHジェトロニック (LH-Jetronic) (1982–1998)[編集]

モノ・ジェトロニック (Mono-Jetronic (1988–1995)[編集]

関連項目[編集]

参照文献[編集]

外部リンク[編集]