コリン (栄養素)

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コリン (栄養素)
コリンの構造式
識別情報
CAS登録番号 62-49-7
KEGG C00114
特性
化学式 C5H14NO
モル質量 104.17 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

コリンCholine, Cholin)は、循環器系の機能、および細胞膜の構成と補修に不可欠な水溶性の栄養素である。

歴史[編集]

アンドレアス・ストレッカーにより1862年に発見され、1866年化学合成された。1998年にはアメリカ医学研究所食品栄養委員会によって必須栄養素とされ適正摂取量が定められた。

化学的性質[編集]

コリンは以下の化学式で表される第4級アンモニウムカチオンである。

(CH33N+CH2CH2OH X

ここでX塩化物イオン塩化コリン参照)・水酸化物イオン酒石酸イオンといった対イオンである。

生理学的性質[編集]

コリン代謝系
B12:ビタミンB12
CH3+: メチル基
Choline: コリン
Homocystein:ホモシステイン
Methionine:メチオニン
Methylation: メチル化
Phosphatidylcholine:レシチン(リン脂質)
THF:テトラヒドロ葉酸

コリンおよびその代謝物質は、生理学上の3つの重要な役割を演じる。細胞膜の構造の保全と細胞シグナリングの役割、アセチルコリンへ合成されることによる神経伝達物質としての役割、S-アデノシルメチオニンを合成する代謝経路に関与する代謝物質トリメチルグリシン(ベタイン)を通じたメチル基の主な原料としての役割である。

コリンが肉体によって代謝されるとき、魚のにおいがする合成物トリメチルアミンが生成されることがある。したがって、サプリメントとして1日10ないし16グラムとるなど、大量のコリンを摂取した場合、その人は魚のような体臭に苦しむ可能性がある。

摂取量[編集]

米国における推奨コリン摂取量を以下に示す。日本においてはコリンの推奨摂取量は定義されていない模様。

コリン推奨摂取量(米国)[1]
年齢/性別など 推奨量 ADI/AI (mg/日) 上限 UL (mg/日)
幼児(0-1歳) 125-150 未定義
子供(1-8歳) 200-250 1000
子供(9-13歳) 375 2000
成人男子(14歳以上) 550 3000-3500
成人女子(14歳以上) 400-425 3000-3500
成人女子(妊娠期) 450 3000-3500
成人女子(授乳期) 550 3000-3500

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Dietary Reference Intakes”. Institute of Medicine(英). 2012年6月26日閲覧。

外部リンク[編集]