イスパノ HA 1112
イスパノ HA 1112
- 用途:戦闘機
- 設計者:ウィリー・メッサーシュミット
- 製造者:イスパノ航空機(Hispano Aviación)
- 運用者:スペイン空軍
- 初飛行:1951年
- 生産数:65機
- 退役:1965年
イスパノ HA 1112(Hispano Aviacion HA-1109 と HA-1112)は、第二次世界大戦中と後にスペインでライセンス生産されたメッサーシュミットBf109である。
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[編集] 設計と開発
スペイン政府は1942年にナチス・ドイツから供給されるダイムラー・ベンツ DB 605 エンジン、プロペラ、計器、武装を使用してメッサーシュミット Bf109G-2をライセンス生産する折衝をメッサーシュミット社と行った。これはドイツが自国の需要に対応するために不可能になり、結局スペインには僅か25機分の機体(尾部無し)と必要な分の半分に満たない設計図しか届かなかった。[1]
結果的にイスパノ社が1,300 hpのイスパノ・スイザ 12Z-89 エンジンを代わりに搭載した機体が1944年にバルセロナで飛行する一方でVDM製のプロペラと間に合わせのエンジンマウントを取り付けたHA-1109-J1Lの初号機が1945年3月にセビリアで初飛行した。[2]その他の24機分の機体はエッシャーウイス製のプロペラを付けて 1947年から1949年にかけて完成したが実働運用には入らなかった。
イスパノ・スイザ 12Z-17 エンジンに合わせて搭載方法を改善した発展型がHA-1109-K1Lとして1951年5月に出現した。[3] DH 油圧式[4]3枚ブレードのプロペラを装備した機体は「トリパラ(Tripala、3枚ブレード)」と呼ばれ、1丁か2丁の12.7mm ブレダ機関銃 [5]とピラタス製8連80mmロケット弾を装備していた。
HA-1109-K1Lは1951年に初飛行を行い、200機が製造されることが計画されたが実際は65機しか造られなかった。上掲の写真の機体はタブラダ(Tablada)、モロン空軍基地(Morón)、トレホン空軍基地(Torrejón)、レオンに配備された後、1955年に退役した。同機は1971年5月6日に航空博物館(Museo del Aire)の所蔵となった。
2番目の型のHA-1110-K1Lはタンデム複座の練習機モデルであった。[6]
最終型はHA-1112-M1L ブチョン(Buchon)(大きな喉)、スペイン語で雄鳩かペリカンの意もある。HA-1112-M1Lは1,600 hp のロールス・ロイス マーリン500-45[7] エンジンとロートル社製のプロペラ[8]を装着し、1954年3月29日に初飛行した。このエンジンは大きな吸入口を必要としたことからブチョン(Buchón)の名が付けられた。武装は2門の20 mmイスパノ・スイザ HS.404/408航空機関砲と2基のエリコン製かピラタス製の8連80mmロケット弾を装備していた。この型は1965年12月27日まで現役だった。
HA-1112-M1Lは1960年代半ばまで飛行可能な状態を保っていたことからBf 109EやGとして" 空軍大戦略 "、"メンフィス・ベル"や""タスキーギ・エアメン"といった映画に出演した。注目すべきことに、"空軍大戦略"の中ではブチョンがBf 109の敵役のホーカー ハリケーンも演じている1場面がある。
[編集] 要目
[編集] HA-1112-K1L
- 乗員:1名
- 全長:8.49 m (26 ft, 3 inches)
- 全幅:9.92 m (32 ft, 6 inches)
- 全高:2.60 m (8 ft, 6 inches)
- 翼面積:16 m² (172 square ft)
- 翼面荷重:200 kg/m2 (41 lb/square ft)
- 空虚重量:2,475 kg (5456 lb)
- 最大重量:3,200 kg (7054 lb)
- エンジン:イスパノ・スイザ 12Z-17V型12気筒レシプロエンジン、1,300 hp
- プロペラ:ハミルトン製 3枚ブレード
- 最大速度:600 Km/h (324 knots)
- 巡航速度:400 km/h (216 knots)
- 巡航高度:9800 m (32,150 ft)
- 作戦航続距離:690 km (373 NM) 外部増槽無し
- 武装:
- イスパノ・スイザ HS.404/408 20mm機関砲×2
- ピラタス製 80mm8連ロケット弾×2
[編集] HA-1112-M1L
- 乗員:1名
- 全長:9.13 m (30 ft)
- 全幅:9.92 m (32 ft, 6 inches)
- 全高:2.60 m (8 ft, 6 inches)
- 翼面積:16 m² (172 square ft)
- 翼面荷重:206 kg/m² (42.2 lb/square ft)
- 空虚重量:2,666 kg (5877 lb)
- 最大重量:3,330 kg (7341 lb)
- エンジン:ロールス・ロイス マーリン 500/45V型12気筒レシプロエンジン、1,600 hp
- プロペラ:ロートル製 4枚ブレード
- 最大速度:665 Km/h (360 knots)
- 巡航高度:10,200 m (33,500 ft)
- 作戦航続距離:765 km (415 NM) 外部増槽無し
- 武装:
- イスパノ・スイザ404/408 20mm機関砲×2
- エリコン製 80mm8連ロケット弾×2
[編集] 関連項目
[編集] 出典
- ^ Fitzsimons, Bernard, ed. Illustrated Encyclopedia of 20th Century Weapons and Warfare (London: Phoebus, 1978), Volume 11, p.1193, "HA-1109/1112".
- ^ Fitzsimons, p.1193, "HA-1109/1112".
- ^ Fitzsimons, p.1193, "HA-1109/1112".
- ^ Fitzsimons, p.1193, "HA-1109/1112".
- ^ Fitzsimons, p.1193, "HA-1109/1112".
- ^ Fitzsimons, p.1193, "HA-1109/1112".
- ^ Fitzsimons, p.1194, "HA-1109/1112".
- ^ Fitzsimons, p.1194, "HA-1109/1112".
- Original pictures and data of this article were taken from Museo del Aire, Cuatro Vientos, Madrid, Spain
- Fitzsimons, Bernard, ed. Illustrated Encyclopedia of 20th Century Weapons and Warfare (London: Phoebus, 1978), Volume 11, p.1193-4, "HA-1109/1112".