アンドリュー・タネンバウム

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アンドリュー・S・タネンバウム

アンドリュー・S・タネンバウム (: Dr. Andrew Stuart "Andy" Tanenbaum, 1944年 - ) は、オランダアムステルダム自由大学 (Vrije Universiteit Amsterdam) のコンピュータ科学教授である。 コンピュータ科学のいくつかの教科書の著者として、広く知られている。 タネンバウムは、Amoeba という分散オペレーティングシステムを開発するプロジェクトで、大きな役割を果たしてきた。 またタネンバウムは、MINIX というUNIXに似た学習目的のオペレーティングシステム (OS) の開発者の一人である。 2004年のアメリカ合衆国大統領選挙に際し、 www.electoral-vote.com というウェブサイトを立ち上げ、運営している。 タネンバウムは、自分の一番重要な仕事はコンピュータ科学を修めた優秀な学生を多く育てることだと考えている。

経歴[編集]

タネンバウムはアメリカ合衆国ニューヨーク市で生まれ、ニューヨーク州ホワイトプレインズ市で育った。 マサチューセッツ工科大学 (MIT) で学士号を取得し、カリフォルニア大学バークレー校 (UCB) で1971年に博士号 (Ph.D.) を取得した。

その後、タネンバウムは妻と共にオランダに移住した (タネンバウムの妻はオランダ出身である) 。 タネンバウムは現在もアメリカ合衆国の市民権を保持している。 2006年現在、タネンバウムはアムステルダム自由大学で、コンピュータアーキテクチャコンピュータネットワークおよびオペレーティングシステムについて講義し、大学院博士課程の学生の研究を監督している。 また2005年まではオランダの ASCI (Advanced School for Computing and Imaging) の学部長を兼任していた。 タネンバウムは、IEEEフェローでありまた ACM のフェローでもある。

コンピュータ科学の教科書とMINIX[編集]

タネンバウムは、コンピュータ科学のいくつかの教科書の著者および MINIX の開発者として、広く知られている。

タネンバウムが著した教科書は、それぞれの専門分野の定番の教科書として有名である。 主な教科書は以下のとおりである。

Operating Systems: Design and Implementation では、オペレーティングシステム (OS) の設計と理論を説明し、OS の実装MINIX を例としてそのソースコードを掲載して説明している。 タネンバウムは MINIX の開発で中心的な役割を果たした。 MINIX は、OS を学ぶ人向けの無料で利用できる OS である。 UNIXに似たOSであり、設計方式はマイクロカーネルである。

リーナス・トーヴァルズとマイクロカーネル[編集]

リーナス・トーバルズ (Linus Torvalds) は、先述のオペレーティングシステム (OS) の教科書の一つ Operating Systems: Design and ImplementationMINIX に強く刺激を受け、これをきっかけとしてLinuxカーネルを開発した。 リーナスは、自叙伝 "Just For Fun" (風見潤訳 『それがぼくには楽しかったから』) で、その教科書について「ぼくを新たな高みへと引き上げてくれた本」と、述べている。

タネンバウムは、リーナスとの間で、Usenet (ネットニュース) で、マイクロカーネルなどについて議論をしたことが、広く知られている[1][2]。 詳細はアンドリュー・タネンバウムとリーヌス・トーヴァルズの議論を参照。

現在は、リーナスとタネンバウムは、良好な関係にあるようである。 リーナスは、自分とタネンバウムとは対立しているというような誤解をされることを、望んでいない。 タネンバウムは現在、Linux でマイクロカーネルを採用しなかったことについては残念に思うとの立場を変えていないものの、マイクロカーネルのこと以外については、Linux の優れた側面とリーナスの業績を肯定的に言及することが多い。

タネンバウムが設計と実装に大きく関わっている Amoebaは、マイクロカーネルの設計方法に基づいて設計され実装された。

www.electoral-vote.comとアメリカ大統領選挙[編集]

2004年に、タネンバウムは www.electoral-vote.com という、有名なウェブサイトを立ち上げた。 このウェブサイトでは、2004年アメリカ合衆国大統領選挙において、世論調査の結果を分析して、選挙人団を選出する選挙の結果を予測した。 このサイトはまた選挙に関する地図を作成し提供した。 この地図は、いくつか意外な分析結果を示し (例えば、伝統的に民主党が強かったハワイ州の情勢について、「ブッシュ候補がわずかに優勢」との分析結果が、一時的にではあったものの、示されたことなど)、選挙について人々が議論する時にたびたび言及された。

タネンバウムは、選挙期間のほとんどにおいて、このサイトの主催者が自分であることを秘密にしていた。 このサイトでは "the Votemaster" という名前を使い、個人的にはケリー候補の方が好ましいとの見解を示していた。 2004年11月1日 (投票日の前日) にタネンバウムは、自分が the Votemaster であり www.electoral-vote.com を主催していること、民主党の支持者であることなどを、明らかにした。 また、このウェブサイトを立ち上げ運営している理由と自分の得意分野についても、述べている。[1] 2006年の中間選挙に際してこのサイトは、選挙結果の予測を行い、上院議員33人すべての当選を正しく予測した。 2008年には、大統領選挙、上院議員選挙、下院議員選挙について、選挙結果の予測を行った。

論文・著書[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ Usenet でのリーナスとの議論 (Google Groups)
  2. ^ リーナス・トーヴァルズとの議論が収録されている書籍

外部リンク[編集]