コンテンツにスキップ

アンテナ (ZZトップのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『アンテナ』
ZZトップスタジオ・アルバム
リリース
録音 アーデント・スタジオ
ジャンル ハードロックブルースロック
時間
レーベル RCAレコード
プロデュース ビル・ハム、ビリー・ギボンズ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1位(スウェーデン[1]
  • 2位(オーストリア[2]
  • 3位(イギリス[3]、スイス[4]、ドイツ[5]
  • 4位(ノルウェー[6]
  • 10位(オランダ[7]
  • 13位(ニュージーランド[8]
  • 14位(アメリカ[9]
  • 30位(日本[10]
  • 40位(オーストラリア[11]
  • ZZトップ アルバム 年表
    グレイテスト・ヒッツ
    (1992年)
    アンテナ
    (1994年)
    ワン・フット・イン・ザ・ブルース
    (1994年)
    テンプレートを表示

    アンテナ』(Antenna)は、アメリカ合衆国ロックバンドZZトップ1994年に発表した11作目のスタジオ・アルバム。バンドは1992年に3千万ドル以上の契約金でRCAレコードへ移籍し[12]、本作は移籍第1弾アルバムとしてリリースされた。

    背景

    [編集]

    本作のタイトルは、バンドに大きな影響を与えた1950年代から1960年代のロック・ラジオ局に敬意を表したものであり[13]、フランク・ベアードは本作のライナーノーツで「アンテナが俺達を結びつけたと言ってもいい」とコメントしている[14]。ビリー・ギボンズによれば、本作のレコーディングでは「ギターのトラックをデカくすることはできる。それをボーカルでやってみたらどうだろう?」という発想から、ボーカルのオーバー・ダビングが試みられたという[15]

    日本盤やヨーロッパ盤には「エヴリシング」がボーナス・トラックとして収録された。

    反響

    [編集]

    バンドの母国アメリカではBillboard 200で最高14位に終わり、『イリミネイター』(1983年)以降のスタジオ・アルバムとしては初めてトップ10入りを逃す結果となる[9]。1994年3月にRIAAによってゴールドディスクに認定され、同年6月にはプラチナディスクに認定された[16]

    全英アルバムチャートでは3位に達したが、チャート圏内に入ったのは6週だけで、本作を最後にバンドはイギリスでトップ10から遠ざかる[3]。スウェーデンのアルバム・チャートでは3週連続で1位を獲得した[1]

    本作からの第1弾シングル「ピンクッション」は『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートで1位となり[9]全英シングルチャートでは15位に達した[17]。続く「ブレイクアウェイ」はメインストリーム・ロック・チャートで7位[9]、全英60位[17]を記録。また、メインストリーム・ロック・チャートではその後「ガール・イン・ア・Tシャツ」が27位、「ファズボックス・ヴードゥー」が30位となった[9]

    収録曲

    [編集]

    特記なき楽曲はビリー・ギボンズ、ダスティ・ヒル、フランク・ベアードの共作。

    1. ピンクッション "Pincushion" – 4:33
    2. ブレイクアウェイ "Breakaway" (Billy Gibbons) – 4:57
    3. ワールド・オブ・スワール "World of Swirl" (B. Gibbons) – 4:08
    4. ファズボックス・ヴードゥー "Fuzzbox Voodoo" – 4:42
    5. ガール・イン・ア・Tシャツ "Girl in a T-Shirt" (B. Gibbons) – 4:10
    6. アンテナ・ヘッド "Antenna Head" – 4:42
    7. PCH "PCH" – 3:57
    8. チェリー・レッド "Cherry Red" (B. Gibbons) – 4:38
    9. カヴァー・ユア・リグ "Cover Your Rig" – 5:49
    10. リザード・ライフ "Lizard Life" – 5:09
    11. ディール・ゴーイン・ダウン "Deal Goin' Down" – 4:06

    ボーナス・トラック

    [編集]
    1. エヴリシング "Everything" – 3:54

    参加ミュージシャン

    [編集]

    脚注

    [編集]