アフォーダンス
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アフォーダンス(affordance)とは、環境がそこに生活する有機体に対して与える(afford)「意味」のことである。アメリカの知覚心理学者ジェームズ・J・ギブソンによる造語で、生態光学、生態心理学の基底的概念である。
[編集] 概論
アフォーダンスは、動物(有機体)に対する「刺激」という従来の知覚心理学の概念とは異なり、環境に実在し、動物(有機体)がその生活する環境を探索することによって獲得することができる意味/価値であると定義される。
アフォーダンスの概念の起源はゲシュタルト心理学者クルト・コフカの要求特性(demand character)の概念、あるいは同じゲシュタルト心理学者クルト・レヴィンの誘発特性(invitation character)ないし誘発性(valence)の概念にあるとギブソンは自ら述べている。さらに遡って生物学者ユクスキュルの環世界概念との類縁性を見て取ることもできる。
1988年、D・A・ノーマンはデザインの認知心理学的研究の中で、モノに備わった、ヒトが知覚できる「行為の可能性」という意味でアフォーダンスを用いた。この文脈によるアフォーダンスという語義が、ユーザーインタフェースやデザインの領域において使われるようになった。
[編集] 参考文献
- 佐々木正人『アフォーダンス――新しい認知の理論』[1]岩波書店,1994年,ISBN4-00-006512-2
- James J. Gibson (1979年), The Ecological Approach to Visual Perception, ISBN 0-89859-959-8 (邦訳: ジェイムズ・J・ギブソン 著『生態学的視覚論—ヒトの知覚世界を探る』サイエンス社 1986年 ISBN 978-4781903934)
- Donald A. Norman: The Design of Everyday Things, ISBN 0-465-06710-7. 野島久雄(訳)『誰のためのデザイン? — 認知科学者のデザイン原論』新曜社、ISBN 478850362X

