アパーム・ナパート(Apām napāt)は、古代インドの『リグ・ヴェーダ』に登場する水神である。「水の子」という意味がある。
独立讃歌は1篇15詩節のみだが、インド・イラン共同時代にさかのぼる古い神格で、聖典『アヴェスター』における中級神霊ヤザタの1つアパム・ナパートと同一の起源を有する。両者の性格に共通点は見られるが、『リグ・ヴェーダ』のアパーム・ナパートは純粋な水神というよりはむしろ火神アグニとの結びつきが強く、主に水中におけるアグニを象徴している。