コンテンツにスキップ

競輪場前駅 (滋賀県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
競輪場前駅
けいりんじょうまえ
KEIRINJŌMAE
三井寺下 (1.8 km)
(1.1 km) 滋賀
地図右はブランチ大津京(大津びわこ競輪場跡)
左は京阪石山坂本線近江神宮前駅
所在地 滋賀県大津市二本松
北緯35度1分47.3秒 東経135度51分47.3秒 / 北緯35.029806度 東経135.863139度 / 35.029806; 135.863139座標: 北緯35度1分47.3秒 東経135度51分47.3秒 / 北緯35.029806度 東経135.863139度 / 35.029806; 135.863139
所属事業者 江若鉄道
所属路線 江若鉄道線
キロ程 2.4 km(浜大津起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1950年昭和25年)4月20日
廃止年月日 1964年(昭和39年)3月20日
備考 臨時駅
テンプレートを表示

競輪場前駅(けいりんじょうまええき)は、かつて滋賀県大津市二本松[1]にあった江若鉄道廃駅)。大津市にあった大津びわこ競輪場の西隣にあり、競輪開催日のみ営業する臨時駅だった。

歴史

[編集]

競輪場前駅は1950年(昭和25年)、びわこ競輪場の開設に合わせて競輪場利用客のために新設された駅である[1][2]。しかし利用客の輸送をバスが担うようになり、駅は江若鉄道の廃止に先立つ1964年(昭和39年)に廃止された[3]

年表

[編集]

駅構造

[編集]

当駅は旅客のみを扱う旅客駅[6]、びわこ競輪の開催日のみ取り扱いを行う臨時駅だった[2]ホーム枕木などを土台とする簡単な造りで[1]、線路の西側(近江今津方面に向かって左側)に設けられていた[7]。駅舎のような設備は設けられなかったとされる[1]

駅周辺

[編集]

駅があった場所は滋賀県道30号線神宮道)の二本松交差点の北側に相当する[1]。沿線は田園が広がり、大津びわこ競輪場は駅の東側[2][3][7]当駅の廃止後、競輪が開催される際にはJR琵琶湖線大津駅および京阪大津線浜大津駅から、競輪場最寄りの柳が崎まで京阪バス(もしくは江若交通)による無料送迎バスが運行されていた[要出典]。競輪場については2011年(平成23年)3月に開催廃止となっている[7]

当駅を含む三井寺下駅から滋賀駅までの線路跡は道路に転用されていて、大津市南志賀四丁目付近で江若鉄道の廃止後に開業した湖西線の高架橋に行き当たる[7][8][9]

隣の駅

[編集]
江若鉄道
江若鉄道線
三井寺下駅 - (臨)競輪場前駅 - 滋賀駅

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f 江若鉄道の思い出, p. 22.
  2. ^ a b c 寺田 2010, p. 15.
  3. ^ a b レイル, p. 79.
  4. ^ a b 今尾 2008, p. 32.
  5. ^ a b レイル, p. 82.
  6. ^ 寺田 2010, p. 10.
  7. ^ a b c d 江若鉄道の思い出, p. 23.
  8. ^ 寺田 2010, p. 24.
  9. ^ 吉田 1998, p. 186.

参考文献

[編集]
  • 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 9 関西2、新潮社、2008年。ISBN 978-4-10-790027-2 
  • 大津市歴史博物館 編『江若鉄道の思い出 ありし日の沿線風景』サンライズ出版、2015年。ISBN 978-4-88325-554-2 
  • 寺田裕一『新 消えた轍 ―ローカル私鉄廃線跡探訪―』 8 近畿、ネコ・パブリッシング〈NEKO MOOK〉、2010年。ISBN 978-4-7770-1075-2 
  • 吉田恭一『地形図で辿る廃線跡 古地図とともにいまはなき鉄道を歩く』心交社、1998年。ISBN 4-88302-345-1 
  • 「江若鉄道 その車輛・列車・歴史・駅をめぐる」『レイル No.84』エリエイ/プレス・アイゼンバーン、2012年。ISBN 978-4-87112-484-3 

関連項目

[編集]