知切光歳

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知切 光歳(ちぎり こうさい、1902年10月13日 - 1982年8月5日)は、日本の放送作家劇作家小説家民俗学研究家。

経歴・人物[編集]

広島県呉市出身[1]久保田万太郎に師事し、また友松円諦仏教を学んだ[2]

戦後はNHK専属のライターとなり、「落日の曲・平家物語」などのラジオの放送台本を執筆。天狗仙人等怪異の研究も行った[2]

著書[編集]

  • 『勤皇僧 長篇小説』芳文堂 1943
  • 『愚禿親鸞』西荻書店 1950
  • 『日本の聖まんだら』1-2集 大蔵出版 1954-56 
  • 『法縁の人々』百華苑 1960
  • 『玄奘三蔵』仏教出版局 1964
  • 『よし町よしや』「よし町よしや」刊行会 1971
  • 『親鸞の寺々』春秋社 1973
  • 『天狗考 上巻』(下巻は未刊)涛書房 1973
  • 『天狗の研究』大陸書房 1975 のち原書房 
  • 『仙人の研究』大陸書房 1976 のち国書刊行会 
  • 『月感・本尊義騒動 真宗安心の法難史話』百華苑 1977
  • 『三業惑乱騒動 真宗安心の法難史話』百華苑 1977
  • 『圖聚 天狗列伝』(西日本編・東日本編)岩政企画 1977
  • 『鬼の研究』大陸書房 1978
  • 『伝記・宇都宮黙霖』大空社 1993 伝記叢書

脚注[編集]

  1. ^ 『天狗の研究』著者紹介 より
  2. ^ a b 『講談社日本人名大辞典』上田正昭、2001 より

関連項目[編集]

  • 澁澤龍彦 - 天狗研究を「この人の本を読むに如くはない」と言及。
  • 飯縄権現 - 詳しい調査を報告。