現代美術家協会

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現代美術家協会(げんだいびじゅつかきょうかい)とは、美術家の団体。日本を代表する公募団体のひとつ。

名称[編集]

本会の名称は、「現代美術家協会」と称し、展覧会名を「現展」とする。

目的及び事業[編集]

本会は芸術に関する研究と作品の発表及びその普及を行い、広く芸術・文化の交流と発展に寄与することを目的とする。

構成及び組織[編集]

本会の構成は次の通りとする。昇格基準は非公開だが、低いものから順に以下の通りである。

  • 一般
  • 会友
  • 準会員
  • 会員

総務・財務・展覧会・研究の各部を置き、各部に委員を置く。 各地域に支部を置く。現在-北海道・北奥羽・岩手・群馬・茨城・埼玉・千葉・東京・多摩・神奈川・石川・福井・信州・中部・関西・山陰・尾道・四国・長崎などに、支部、連絡所がある。

沿革[編集]

現代美術家協会結成前後
現代美術家協会は、戦前より在った「日本作家協会」(洋画、日本画、彫刻)の中から洋画部と、「現代美術研究会」、「新生派美術協会」の3団体から集まって、新たなる世紀を創る美術を生むために、強力なる発言権と実力を持つ美術団体を作らんとして、1948年(昭和23年)11月に結成され、東京都美術館(2回)、銀座三越(2回)の発表を行った。
1949年(昭和24年)第5回現代美術展
最初の公募展を旧東京都美術館で開催。3団体の展覧会の実績回数を基として、この現代美術展を第5回現代美術展として行った。
1952年(昭和27年)第8回現代美術展
この年、事情により「現代美術協会」は一時解散状態になった。やむなく、新しい美術団体、仮称「ボン美術協会」の結成準備を進め、東京都美術館に借館を申し入れた。同時に、「ボン美術協会」の仮称は廃止、再び現代美術協会の呼称で再出発することになった。
1954年(昭和29年)第10回現代美術協会展
この回より「現代美術協会展」とした。
1959年(昭和34年)第15回現展
第15回展から呼称を「現展」で統一することになった。また、現代美術協会の名称も「現代美術家協会」に改めた。

2007年に東京での会場を上野東京都美術館から乃木坂六本木国立新美術館に移転することが決まっている。

現在、絵画版画立体工芸デザイン写真の6部門を持つ。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]