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<!--* [http://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/~oyo/shinsai/ 1997年鹿児島県北西部地震鹿児島大学震災調査団]-->
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* [http://www.meti.go.jp/policy/economy/distribution/daikibo/downloadfiles/ritti_todogai_5_20fy.pdf 平成20年度大規模小売店舗立地法法第5条第1項(新設)届出の概要PDF]
* [http://www.meti.go.jp/policy/economy/distribution/daikibo/downloadfiles/ritti_todogai_5_20fy.pdf 平成20年度大規模小売店舗立地法法第5条第1項(新設)届出の概要PDF]
* [http://a-zmakio.com A-Z(株式会社マキオ)]

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2014年4月2日 (水) 03:55時点における版

株式会社マキオ
A-Zあくね
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 A-Z
本社所在地 899-1611
鹿児島県阿久根市赤瀬川2210
設立 1985年12月
業種 小売業
法人番号 4340001011842 ウィキデータを編集
事業内容 スーパーセンター経営
代表者 牧尾英二(代表取締役社長)
資本金 3億4,400万円
売上高 139億4,200万円(2008年2月期)
決算期 2月
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A-Zスーパーセンター英称A-Z SUPERCENTER)は、株式会社マキオが鹿児島県で店舗展開するスーパーセンター業態店舗。1号店は、1997年3月に阿久根市にオープンした。1997年に日本で2番目の大型24時間営業店となった[1]

通称、A-Z(エーゼット)。ロゴマークにかたつむりを用いている。大規模小売店舗届出上は、ハイフンなしの「AZ」で店名表記されている。

概説

A-Zはやと
A-Zスーパーセンター時代の店舗外観(2009年6月)

取扱品目は多岐にわたり、生鮮食料品から日用雑貨、大工道具、自動車販売、セルフ式ガソリンスタンド車検まで取り扱っており、取り扱い品目は30万点以上にも及ぶ。セルフ式ガソリンスタンドの隣にはマイマイというコンビニエンスストアタイプの店舗も併設している。

1980年代から阿久根市において前身に当たる存在となる店舗、マキオプラザ(スーパーマーケット)とマキオホームセンターの2店舗(A-Zのオープンに伴い閉店)を営業していた。その地において大型スーパーセンター店舗を開設しようと1980年代中盤に申請を行ったが、行政は「大型規模では商圏に30万人必要」との見解で理解を得られず認可されなかったため、11年の年月をかけて説得を行った[2]。1996年当時、その店舗でにおいてほぼ24時間営業(午前0時閉店/午前0時30分開店)を行っていたが、阿久根市には大手コンビニ等は進出していなかったため、夜間営業を行う店舗として市民にとって貴重な存在であった。年月をかけた説得により行政から認可を得たことで、1997年3月に阿久根市に1号店がオープンした[2]

2000年、約3000m2ほどの増床を行い、増床後店舗の広さが横幅200m、奥行き100mにもなる。2005年には、川辺郡川辺町(現南九州市)に2号店がオープンした。2009年3月に、霧島市隼人町に3号店「A-Zはやと」を出店。それに伴い、これまでの店舖名を、AZと出店地の地名を平仮名表記で組み合わせた「A-Zあくね」「A-Zかわなべ」に改称した。

特徴

過疎の傾向にある土地で成功した大型スーパーとして、しばしばメディアで取り上げられる。次のような特徴が見受けられる[2][3]

  • 取り扱い品目は、ありとあらゆる品目に及んでおり、この店に来ればほしいものが全て揃うであろうという、消費者(特に高齢者)の要望と期待に目を向けている[4]
  • 片道100円の送迎バス(阿久根店のみ)があり、電話予約すれば1人暮らしの高齢者や、移動手段を持たない住民も来店することが可能。また帰宅時には、購入した製品を玄関先まで運ぶといった社会的弱者などに有用なサービスを行っている。
  • 来客は食料品や生活品を、1週間分~2か月分と一度に大量に購入する傾向である。平均購入価格は、一般的なスーパーマーケットの1800円と比較し、あくね店では3000円と高額になっている。また、毎日通う客も一定数存在している。
  • ムダを生じない工夫として、持ち帰る嵩(かさ)を減らす需要からキャベツの表面を捨てられるようになっているが、別の客はそれを無料で持ち帰ることができ、動物のえさに利用することが可能なシステムを提供している。
  • 夜9時から翌朝7時までの売上が、全売上げの3割を占めている。
  • 自動車自体の売上も大きく、全売上げの3割を占めている。
  • 地方の人の生活パターンは、夜は早く就寝すると考えられていたが、A-Zの営業によって潜在していた夜間・深夜早朝時間帯における需要の掘り起こしや生活パターンの変化がおきている。一例として、共働きの家族が仕事のあとに来店するため、夜9時以降でも子供を連れた家族客の姿が店内で見られる。
  • 60歳以上と身体障害者には、買い上げ金額の5パーセントをキャッシュバックするサービスがある。
  • 定年制度を設けていないため、60代以上の高齢の従業員も多数いる。
  • 店舗は社長の意向ですべて平屋建てになっている。平屋建ての理由は、牧尾英二社長いわく「(高齢者にとって)階段の上り下りは煩わしいだけ」。

運営店舗

  • 阿久根店(阿久根市赤瀬川、国道3号線沿い)1997年3月26日開業、小売店舗面積は20,000平米程度
  • 川辺店(南九州市川辺町永田、国道225号線沿い)2005年11月開業、届出小売店舗面積14,308平米
  • 隼人店(霧島市隼人町真孝、国道10号線沿い)2009年3月18日開業、届出小売店舗面積26,343平米。
    店舗名は「AZはやと」県届出上は「AZスーパーセンター隼人店」。土地は2007年3月30日に城山観光から譲渡された[5]

今後オープンする予定の店舗

備考

  • オープンした1997年3月26日の開店初日数時間後に鹿児島北薩地方で発生した鹿児島県北西部地震(震度5強)に遇い、約500万円の被害を受けた[7]
  • 開店準備にあたり、周辺人口の少なさから、あらゆるコンサルタントやアナリストは「この規模の店舗の成功に関して懐疑的であった」と牧尾英二社長は語っている[3]

脚注・出典

  1. ^ 「24時間営業のスーパー開店 鹿児島・阿久根市」『朝日新聞』 1997年3月27日、朝刊12頁。
  2. ^ a b c 2013年10月18日放送「たけしのニッポンのミカタ!」(テレビ東京) - 潜入!日本一「非常識な巨大スーパー」のヒミツ
  3. ^ a b NHK総合 ドキュメント にっぽんの現場 「千客万来 まちの“不夜城”~鹿児島・巨大スーパー~」 2008年5月放映
    フジテレビジョン新報道2001」マネーコンパスコーナー 2008年11月16日放映
    日本テレビ系列NNN ニュースリアルタイム」地域によって放映日が異なる(東海地域では2009年7月29日「中京テレビNewsリアルタイム」内で放送)。
  4. ^ 例えば、醤油だけでも約260種類の品揃えを誇っている。
  5. ^ 『朝日新聞』 2007年4月13日、30頁、鹿児島版。
  6. ^ a b 「(南北600キロ)「利益第2」、躍進のAZ商法 過疎地で24時間営業 /鹿児島県」『朝日新聞』 2009年4月6日、24頁、鹿児島版。
  7. ^ 『朝日新聞』 1997年3月27日、鹿児島版。

関連項目

外部リンク