「ジェームス・グレゴリー」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
12行目: | 12行目: | ||
光の[[回折]]の分野でもニュートンのプリズムによる光の分散の実験の1年後にグレゴリーは鳥の羽を通った太陽の光が回折模様を描くことから、格子による光の回折を発見し、光がスペクトルの色に分かれることも観測した。 |
光の[[回折]]の分野でもニュートンのプリズムによる光の分散の実験の1年後にグレゴリーは鳥の羽を通った太陽の光が回折模様を描くことから、格子による光の回折を発見し、光がスペクトルの色に分かれることも観測した。 |
||
数学の分野では1667年に『円と双曲線の正しい求積』 (Vera Circuli et Hyperbolae Quadratura) を出版し、収束無限級数を用いて[[円]]や[[双曲線]]の[[面積]]を求める方法を発表した。また、1668年には[[メルカトル図法]]における[[赤道]]から任意[[緯線]]までの[[距離]]算出に必要となる、[[正割関数]]の[[積分]](今日でいうところの{{仮リンク|グーデルマン関数|de|Gudermannfunktion|en|Gudermannian function}}の[[逆関数]])を解析的に実行した。 |
数学の分野では1667年に『円と双曲線の正しい求積』 (Vera Circuli et Hyperbolae Quadratura) を出版し、収束無限級数を用いて[[円 (数学)|円]]や[[双曲線]]の[[面積]]を求める方法を発表した。また、1668年には[[メルカトル図法]]における[[赤道]]から任意[[緯線]]までの[[距離]]算出に必要となる、[[正割関数]]の[[積分]](今日でいうところの{{仮リンク|グーデルマン関数|de|Gudermannfunktion|en|Gudermannian function}}の[[逆関数]])を解析的に実行した。 |
||
逆正接関数のグレゴリーの級数によっても知られる。 |
逆正接関数のグレゴリーの級数によっても知られる。 |
2011年7月17日 (日) 09:48時点における版
ジェームズ・グレゴリー(James Gregory、1638年11月 – 1675年10月)は、スコットランド生まれの数学者、天文学者である。最初の実用的な反射望遠鏡であるグレゴリー式望遠鏡を考案した。
アバディーンシャイアのDrumoakに生まれた。セント・アンドルーズ大学、エディンバラ大学で教授を務めた。エディンバラで没した。
1663年にOptica Promotaを出版し、小型の反射望遠鏡、いわゆるグレゴリー式の望遠鏡について記述した。この望遠鏡の構造は当時の科学者たちの注目を集めた。例えば、ロバート・フックや王立協会の設立者の一人のロバート・モレーや、やはり反射望遠鏡を研究していたニュートンたちに注目された。
主鏡に放物面鏡、副鏡に楕円面の凹面鏡を用いて主鏡後方に光を導くグレゴリー式の望遠鏡は最初の実用的な反射望遠鏡で今日ではあまり用いられないが1世紀半にわたって、標準的な望遠鏡の地位を占めた。
光の回折の分野でもニュートンのプリズムによる光の分散の実験の1年後にグレゴリーは鳥の羽を通った太陽の光が回折模様を描くことから、格子による光の回折を発見し、光がスペクトルの色に分かれることも観測した。
数学の分野では1667年に『円と双曲線の正しい求積』 (Vera Circuli et Hyperbolae Quadratura) を出版し、収束無限級数を用いて円や双曲線の面積を求める方法を発表した。また、1668年にはメルカトル図法における赤道から任意緯線までの距離算出に必要となる、正割関数の積分(今日でいうところのグーデルマン関数の逆関数)を解析的に実行した。
逆正接関数のグレゴリーの級数によっても知られる。