「ハリウッド的殺人事件」の版間の差分

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== 概要 ==
== 概要 ==
内容はいわゆる[[二人組#バディムービー|バディムービー]]と呼ばれる、刑事コンビが活躍して事件を解決すると言うありふれた内容。ただし通常の刑事作品と異なるのは主役のコンビが二人とも[[副業]]を抱えており、その副業に絡んだ悩みや複雑な思いに振り回されつつ捜査を進めていくと言う点。シリアスなサスペンスや警察映画ではなく、全体的にドタバタ喜劇の様相を呈している。
内容はいわゆる[[二人組#バディムービー|バディムービー]]と呼ばれる、刑事コンビが活躍して事件を解決すると言うありふれた内容。ただし通常の刑事作品と異なるのは主役のコンビが二人とも[[副業]]を抱えており、その副業に絡んだ悩みや複雑な思いに振り回されつつ捜査を進めていくと言う点。シリアスなサスペンスや警察映画ではなく、全体的にドタバタ喜劇の様相を呈している。

脚本のロバート・ソウザはロス市警の元警官で、殺人課で14年間勤務した経験を持つ。現役当時の彼は、主役の一人であるギャビランと同じように不動産仲介業を副業としていた。また彼の当時の相棒は、もう一人の主役であるコールデンのような俳優志望で、脚本と写真を持ち歩いて常にチャンスを探していたと言う。またソウザ自身も内務調査課に目を付けられ、追及を受けたことがあった。これらソウザの実体験は脚本に活かされている。<ref>DVDに収録されたソウザのインタビューより。</ref>
<br>アメリカでは警察官の副業は、制約はあるものの基本的には禁じられていない。ソウザのように不動産仲介を行うものだけでなく、警官の技能を活かして探偵業を営むものも多い。<ref>世界の警察官 アメリカ編(辰巳出版)より。</ref>


== あらすじ ==
== あらすじ ==
{{ネタバレ}}
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[[ロサンゼルス]]市内のクラブで銃撃事件が発生し、出番を終えたばかりのヒップホップグループ「H2Oクリック」のメンバーが殺害された。捜査担当となったジョー・ギャビランとK・C・コールデンは現場の状況から、銃撃事件がこのメンバーらを暗殺するためのものと断定し捜査をすすめていく。ところが捜査はそう順調ではなかった。二人はそれぞれ悩みを抱えていたからだ。ギャビランは副業で[[不動産会社|不動産業]]を営んでいるが、抱えた物件が捌けずに苦しんでいた。コールデンは[[ヨーガ|ヨガ]]教室を営んでいてなかなかの副収入を得ており、また生徒の美女たちとそれなりに楽しい生活をすごしていたが、役者になると言う夢にこだわりを持っており、また銃の扱いが下手であるなど刑事としての才能のなさでも苦労していた。ギャビランはなんとか大きい取引を纏めたいと腐心し、コールデンは目前に迫った自主制作の舞台に向けて気が気でない
[[ロサンゼルス]]市内のクラブで銃撃事件が発生し、出番を終えたばかりのヒップホップグループ「H2Oクリック」のメンバーが殺害された。捜査担当となったジョー・ギャビランとK・C・コールデンは現場の状況から、銃撃事件がこのメンバーらを暗殺するためのものと断定し捜査をすすめていく。


ところが捜査はそう順調ではなかった。二人はそれぞれ悩みを抱えていたからだ。ギャビランは副業で[[不動産会社|不動産業]]を営んでいるが、抱えた物件が捌けずに苦しんでいた。コールデンは[[ヨーガ|ヨガ]]教室を営んでいてなかなかの副収入を得ており、また生徒の美女たちとそれなりに楽しい生活をすごしていたが、役者になると言う夢にこだわりを持っており、また銃の扱いが下手であるなど刑事としての才能のなさでも苦労していた。ギャビランはなんとか大きい取引を纏めたいと腐心し、コールデンは目前に迫った自主制作の舞台に向けて気が気でない。
そんな時に二人にチャンスが訪れる。コールデンの教室に通う女性のツテで、自宅の豪邸を売りたいと言う大物[[プロデューサー]]と知り合うことができたのだ。ギャビランにしてみればこの取引を纏めれば、相当の手数料を手に入れることが出来る。一方で役者を目指すコールデンにしてみると、大物に自分の演技を見てもらうまたとない機会。捜査の傍ら訪れたプロデューサー宅で、ギャビランは72時間の独占交渉権を得る。またコールデンはとりあえず舞台のチケットとパンフレットをおいてくることに成功した。本業(か副業か分からない)の捜査はというと、コールデンがH2Oクリックの解剖結果を知る為に訪れた検死所で進展が見られた。たまたまその日に収容されていた別の焼死体がクラブで見つかった遺留品と同じピアスをつけており、また靴のサイズがクラブにあった犯人のものと思われる足跡と一致したのだ。つまりH2Oクリック殺害犯が焼死したということになる
<br>そんな二人にチャンスが訪れる。コールデンの教室に通う女性のツテで、自宅の豪邸を売りたいと言う大物[[プロデューサー]]と知り合うことができたのだ。ギャビランにしてみればこの取引を纏めれば、相当の手数料を手に入れることが出来る。一方で役者を目指すコールデンにしてみると、大物に自分の演技を見てもらうまたとない機会。捜査の傍ら訪れたプロデューサー宅で、ギャビランは72時間の独占交渉権を得る。またコールデンはとりあえず舞台のチケットとパンフレットをおいてくることに成功した。


本業(か副業か分からない)の捜査はというと、コールデンがH2Oクリックの解剖結果を知る為に訪れた検死所で進展が見られた。たまたまその日に収容されていた別の焼死体が、クラブで見つかった遺留品と同じピアスをつけており、また靴のサイズがクラブ銃撃事件の犯人のものと思われる足跡と一致したのだ。つまりH2Oクリック殺害犯が焼死したということになる。
こうしてコールデンとギャビランは、副業と本業とを掛け持ちしつつ事件の真相に迫っていく。そこにはメジャーレーベルを巡る闇が存在していた。それと同時に、ギャビランを半分私怨で追いかける内務調査部のマッコに二人は振り回され、事件は文字通りドタバタの様相を呈するのだった。
<br>こうしてコールデンとギャビランは、副業と本業とを掛け持ちしつつ事件の真相に迫っていく。そこにはメジャーレーベルを巡る闇が存在していた。それと同時に、ギャビランを半分私怨で追いかける内務調査部のマッコに二人は振り回され、事件は文字通りドタバタの様相を呈するのだった。


== キャスト ==
== キャスト ==
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== 脚注 ==
== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
*[[アメリカ合衆国の警察]]
*[[ロサンゼルス市警察]]


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==

2011年5月10日 (火) 17:35時点における版

ハリウッド的殺人事件
Hollywood Homicide
監督 ロン・シェルトン
脚本 ロバート・ソウザ
ロン・シェルトン
製作 ロン・シェルトン
ロバート・ソウザ
ルー・ピット
製作総指揮 ジョー・ロス
デイヴィッド・L・レスター
出演者 ハリソン・フォード
ジョシュ・ハートネット
レナ・オリン
マーティン・ランドー
ドワイト・ヨアカム
音楽 アレックス・ワーマン
撮影 バリー・ピーターソン
編集 ポール・セイダー
配給 アメリカ合衆国の旗 ソニー・ピクチャーズ
日本の旗 ブエナ・ビスタ
公開 アメリカ合衆国の旗 2003年6月13日
日本の旗 2004年1月24日
上映時間 115分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 $51,142,659[1]
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ハリウッド的殺人事件』(ハリウッドてきさつじんじけん、原題:Hollywood Homicide)は、2003年に公開されたハリウッド映画

概要

内容はいわゆるバディムービーと呼ばれる、刑事コンビが活躍して事件を解決すると言うありふれた内容。ただし通常の刑事作品と異なるのは主役のコンビが二人とも副業を抱えており、その副業に絡んだ悩みや複雑な思いに振り回されつつ捜査を進めていくと言う点。シリアスなサスペンスや警察映画ではなく、全体的にドタバタ喜劇の様相を呈している。

脚本のロバート・ソウザはロス市警の元警官で、殺人課で14年間勤務した経験を持つ。現役当時の彼は、主役の一人であるギャビランと同じように不動産仲介業を副業としていた。また彼の当時の相棒は、もう一人の主役であるコールデンのような俳優志望で、脚本と写真を持ち歩いて常にチャンスを探していたと言う。またソウザ自身も内務調査課に目を付けられ、追及を受けたことがあった。これらソウザの実体験は脚本に活かされている。[2]
アメリカでは警察官の副業は、制約はあるものの基本的には禁じられていない。ソウザのように不動産仲介を行うものだけでなく、警官の技能を活かして探偵業を営むものも多い。[3]

あらすじ


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


ロサンゼルス市内のクラブで銃撃事件が発生し、出番を終えたばかりのヒップホップグループ「H2Oクリック」のメンバーが殺害された。捜査担当となったジョー・ギャビランとK・C・コールデンは現場の状況から、銃撃事件がこのメンバーらを暗殺するためのものと断定し捜査をすすめていく。

ところが捜査はそう順調ではなかった。二人はそれぞれ悩みを抱えていたからだ。ギャビランは副業で不動産業を営んでいるが、抱えた物件が捌けずに苦しんでいた。コールデンはヨガ教室を営んでいてなかなかの副収入を得ており、また生徒の美女たちとそれなりに楽しい生活をすごしていたが、役者になると言う夢にこだわりを持っており、また銃の扱いが下手であるなど刑事としての才能のなさでも苦労していた。ギャビランはなんとか大きい取引を纏めたいと腐心し、コールデンは目前に迫った自主制作の舞台に向けて気が気でない。
そんな二人にチャンスが訪れる。コールデンの教室に通う女性のツテで、自宅の豪邸を売りたいと言う大物プロデューサーと知り合うことができたのだ。ギャビランにしてみればこの取引を纏めれば、相当の手数料を手に入れることが出来る。一方で役者を目指すコールデンにしてみると、大物に自分の演技を見てもらうまたとない機会。捜査の傍ら訪れたプロデューサー宅で、ギャビランは72時間の独占交渉権を得る。またコールデンはとりあえず舞台のチケットとパンフレットをおいてくることに成功した。

本業(か副業か分からない)の捜査はというと、コールデンがH2Oクリックの解剖結果を知る為に訪れた検死所で進展が見られた。たまたまその日に収容されていた別の焼死体が、クラブで見つかった遺留品と同じピアスをつけており、また靴のサイズがクラブ銃撃事件の犯人のものと思われる足跡と一致したのだ。つまりH2Oクリック殺害犯が焼死したということになる。
こうしてコールデンとギャビランは、副業と本業とを掛け持ちしつつ事件の真相に迫っていく。そこにはメジャーレーベルを巡る闇が存在していた。それと同時に、ギャビランを半分私怨で追いかける内務調査部のマッコに二人は振り回され、事件は文字通りドタバタの様相を呈するのだった。

キャスト

脚注

  1. ^ Box Office Mojo. “HOLLYWOOD HOMICIDE”. 2月6日閲覧。accessdateの記入に不備があります。
  2. ^ DVDに収録されたソウザのインタビューより。
  3. ^ 世界の警察官 アメリカ編(辰巳出版)より。

関連項目

外部リンク