「シロダモ」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし |
|||
2行目: | 2行目: | ||
|名称 = シロダモ |
|名称 = シロダモ |
||
|色 = lightgreen |
|色 = lightgreen |
||
|画像=[[ |
|画像 = [[ファイル:Neolitsea sericea1.jpg|220px]] |
||
|画像キャプション = シロダモ |
|画像キャプション = シロダモ |
||
|界 = [[植物界]] [[:w:Plantae|Plantae]] |
|界 = [[植物界]] [[:w:Plantae|Plantae]] |
||
14行目: | 14行目: | ||
|和名 = シロダモ |
|和名 = シロダモ |
||
}} |
}} |
||
⚫ | |||
⚫ | |||
== 概要 == |
== 概要 == |
||
日本では[[本州]]の[[山形県]] |
日本では[[本州]]の[[山形県]]と[[宮城県]]以西、[[四国]]、[[九州]]及び[[南西諸島]]に、日本国外では[[朝鮮]]、[[中国]]及び[[台湾]]に分布する。山地や低地の森林内に生育する。 |
||
常緑[[高木]]で、樹高は |
常緑[[高木]]で、樹高は10〜15mに達する。[[幹]]は直立し、樹皮は紫褐色〜暗褐色。若枝には黄褐色の絹毛がある。[[葉]]は互生、[[葉柄]]があり、枝先に密にする。葉身は長楕円状披針形で、長さ8〜18cm、先端は尖り、3行脈が目立つ。若葉には黄褐色の絹毛があるが、後に表面は無毛になり、裏面は粉白色を帯び、多少絹毛が残る。[[雌雄異株]]。花期は秋。[[花]]は[[散形花序]]で、[[葉腋]]に黄褐色の小花を多数つけ、翌年の秋[[果実]]が赤色に熟す。[[果実]]は楕円状球形で、長さ12〜15mm。 |
||
== 利用 == |
== 利用 == |
||
26行目: | 25行目: | ||
== 種内変種 == |
== 種内変種 == |
||
;[[ダイトウシロダモ]] |
; [[ダイトウシロダモ]] (var. ''argentea'') |
||
:[[大東諸島]]に分布。果実がシロダモよりも大きく、倒卵形で、長さ |
: [[大東諸島]]に分布。果実がシロダモよりも大きく、倒卵形で、長さ15〜18mm。 |
||
;[[キンショクダモ]] |
; [[キンショクダモ]] (var. ''aurata'') |
||
:[[小笠原諸島]]、[[九州]]、[[南西諸島]]、[[台湾]] |
: [[小笠原諸島]]、[[九州]]、[[南西諸島]]、[[台湾]]及び[[中国]]に分布。シロダモには若葉にしか絹毛が無いが、キンショクダモは成長しても残る。 |
||
== Status == |
== Status == |
||
生育地である下記の[[地方公共団体]]が作成した[[レッドデータブック]]に掲載されている(北限付近の地方)。 |
生育地である下記の[[地方公共団体]]が作成した[[レッドデータブック]]に掲載されている(北限付近の地方)。 |
||
⚫ | |||
*[[ |
* [[秋田県]]:情報不足種 |
||
*[[ |
* [[山形県]]:準絶滅危惧 |
||
⚫ | |||
== 参考文献 == |
== 参考文献 == |
||
*大野照好監修・片野田逸郎著 『琉球弧・野山の花 from AMAMI』、株式会社南方新社、1999年。 |
* 大野照好監修・片野田逸郎著 『琉球弧・野山の花 from AMAMI』、株式会社南方新社、1999年。 |
||
*島袋敬一編著 『琉球列島維管束植物集覧』 九州大学出版会、1997年。 |
* 島袋敬一編著 『琉球列島維管束植物集覧』 九州大学出版会、1997年。 |
||
*多和田真淳監修・池原直樹著 『沖縄植物野外活用図鑑 第6巻 山地の植物』 新星図書出版、1979年。 |
* 多和田真淳監修・池原直樹著 『沖縄植物野外活用図鑑 第6巻 山地の植物』 新星図書出版、1979年。 |
||
== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
||
47行目: | 47行目: | ||
== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
||
[http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/lauraceae/sirodamo/sirodamo.htm| シロダモ:植物雑学辞典] |
* [http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/lauraceae/sirodamo/sirodamo.htm| シロダモ:植物雑学辞典] |
||
{{commons|Neolitsea sericea}} |
{{commons|Neolitsea sericea}} |
||
{{Plant-stub}} |
{{Plant-stub}} |
||
{{DEFAULTSORT:しろたも}} |
|||
[[Category:クスノキ科 |
[[Category:クスノキ科]] |
||
[[Category:木 |
[[Category:木]] |
2010年3月31日 (水) 16:21時点における版
シロダモ | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シロダモ
| |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||
Neolitsea sericea (Blume) Koizumi | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
シロダモ |
シロダモ(白だも、Neolitsea sericea)は、クスノキ科シロダモ属の常緑高木。別名はシロタブ、タマガヤ。
概要
日本では本州の山形県と宮城県以西、四国、九州及び南西諸島に、日本国外では朝鮮、中国及び台湾に分布する。山地や低地の森林内に生育する。
常緑高木で、樹高は10〜15mに達する。幹は直立し、樹皮は紫褐色〜暗褐色。若枝には黄褐色の絹毛がある。葉は互生、葉柄があり、枝先に密にする。葉身は長楕円状披針形で、長さ8〜18cm、先端は尖り、3行脈が目立つ。若葉には黄褐色の絹毛があるが、後に表面は無毛になり、裏面は粉白色を帯び、多少絹毛が残る。雌雄異株。花期は秋。花は散形花序で、葉腋に黄褐色の小花を多数つけ、翌年の秋果実が赤色に熟す。果実は楕円状球形で、長さ12〜15mm。
利用
木全体に精油を含み芳香があり、種子から採油し、蝋燭の材料とする。 また、防風林として植栽もされる他、木材としても利用される。
種内変種
Status
生育地である下記の地方公共団体が作成したレッドデータブックに掲載されている(北限付近の地方)。
参考文献
- 大野照好監修・片野田逸郎著 『琉球弧・野山の花 from AMAMI』、株式会社南方新社、1999年。
- 島袋敬一編著 『琉球列島維管束植物集覧』 九州大学出版会、1997年。
- 多和田真淳監修・池原直樹著 『沖縄植物野外活用図鑑 第6巻 山地の植物』 新星図書出版、1979年。