「芋茎」の版間の差分

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== 関連項目 ==
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2010年1月24日 (日) 00:54時点における版

芋茎(ずいき)は、サトイモハスイモの葉柄である。食用にされる。

概要

語源は詳らかでない。一説に、夢窓国師の和歌、「いもの葉に置く白露のたまらぬはこれや随喜の涙なるらん」によると言われている。

また、炭水化物ミネラルタンパク質脂肪などを含む、安価な栄養食品とされ、家庭の惣菜に利用される。

調理法

生で用いる場合

  1. 鍋に入る大きさに切る。
  2. 鍋にたっぷり湯を煮立て、食塩を1つまみ入れ、ぐらぐら煮立ったところに芋茎を入れる。
  3. ざっと茹で上げ、冷水に入れて皮を剥く。
  4. 3センチメートル程度に切ったものを親芋と共に(または親芋のように)だし汁と食塩とと少量の醤油で薄味に煮る。
    またはほぼ同じ調味料で下味を付け、胡麻酢または胡麻酢味噌、胡桃酢または胡桃酢味噌で和える。

乾燥したもの(いもがら)

  • 関東ではほしずいき、関西では割菜と称する。茎を細く割いて乾燥したもので、徳島、高知、和歌山、奈良などで産する。
  • 水に浸けて軟らかくし、だし汁、酒、醤油、味醂または砂糖で、薄味に調味したなかで煮込むのもよく、刻んだ油揚げを加え、また生姜の千切りをもふり込む。下味を付けたのを味噌和え、芥子和えにしたのも好まれる。煮込みの五目飯に混ぜても野趣が喜ばれる。

貯蔵に耐えるので備荒食糧に適する。また加藤清正熊本城の築城に際して篭城を予見して、の芯になる畳床(本来は藁床を用いる)や珪藻土ベントナイト(両方とも口にしても無害な土類)を主成分にした土壁にスサ(土壁に補強のために梳きこむつなぎ。本来はを用いる)として芋茎を用いた逸話がある。

関連項目