「中心傍小葉」の版間の差分

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== 解剖 ==
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[[File:Gray757.png|thumb|left|グレイによる大脳皮質の機能分類。中心傍小葉を、中心溝より前を運動野(赤色)、より後ろを感覚野(青色)として描いている。]]
[[File:Gray756.png|thumb|left|同じくグレイ。外側面の機能分類。中心傍小葉は感覚皮質、運動皮質の内側面への延長と考えられている。]]
中心傍小葉は前方で[[上前頭回]]と、後方で[[楔前部]]と、下方で[[帯状回]]とそれぞれ接する。また半球上縁(大脳半球の一番てっぺんの部分)を挟んで、外側面の脳回である[[中心前回]]および[[中心後回]]と接する。
中心傍小葉は前方で[[上前頭回]]と、後方で[[楔前部]]と、下方で[[帯状回]]とそれぞれ接する。また半球上縁(大脳半球の一番てっぺんの部分)を挟んで、外側面の脳回である[[中心前回]]および[[中心後回]]と接する。


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前部と後部の区分は中心溝を目印として行われるが、内側面から中心溝が見えない場合には、この区分はしばしば[[細胞構築学]]的に行われる(つまり顕微鏡で各部の皮質の層構造を見て、その差と類似性に基づいて区分けを行う)。
前部と後部の区分は中心溝を目印として行われるが、内側面から中心溝が見えない場合には、この区分はしばしば[[細胞構築学]]的に行われる(つまり顕微鏡で各部の皮質の層構造を見て、その差と類似性に基づいて区分けを行う)。


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== 参考画像 ==
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2009年12月31日 (木) 04:47時点における版

脳: 中心傍小葉
左大脳半球の内側面。オレンジ色の所が中心傍小葉
右大脳半球の内側面。中心傍小葉は中央やや上、中心溝の周りに丸くラベルされている。中心傍小葉は前頭葉(黄色)と頭頂葉(ピンク色)の二つの脳葉にまたがる。
名称
日本語 中心傍小葉
ラテン語 lobulus paracentralis
関連情報
NeuroNames ancil-404
グレイ解剖学 書籍中の説明(英語)
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中心傍小葉(ちゅうしん ぼう しょうよう、Paracentral lobule)は、大脳の内側面にある脳回中心溝の周辺の、帯状溝縁溝と中心傍溝(paracentral sulcus)とで囲まれた領域のこと[1]

解剖

グレイによる大脳皮質の機能分類。中心傍小葉を、中心溝より前を運動野(赤色)、より後ろを感覚野(青色)として描いている。
同じくグレイ。外側面の機能分類。中心傍小葉は感覚皮質、運動皮質の内側面への延長と考えられている。

中心傍小葉は前方で上前頭回と、後方で楔前部と、下方で帯状回とそれぞれ接する。また半球上縁(大脳半球の一番てっぺんの部分)を挟んで、外側面の脳回である中心前回および中心後回と接する。

中心傍小葉は中心溝を挟んで前部と後部に分けられる。

前部と後部の区分は中心溝を目印として行われるが、内側面から中心溝が見えない場合には、この区分はしばしば細胞構築学的に行われる(つまり顕微鏡で各部の皮質の層構造を見て、その差と類似性に基づいて区分けを行う)。

参考画像

関連する脳溝

関連するブロードマン領野

出典

  1. ^ a b 有国 富夫 "頭頂野の入出力構造" Equilibrium Research Vol.62, No.4(2003) pp.284-301 PDF
  2. ^ 井上芳郎 (1990) 「基礎神経解剖学」 テキスト 北海道大学大学院医学研究科・脳科学専攻 神経機能学講座・分子解剖学分野 54ページ PDF#54p