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* [http://www.jinnken.org 早稲田大学人物研究会・宮台真司/鶴見済会見録] |
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2009年10月1日 (木) 05:01時点における版
鶴見 済(つるみ わたる、1964年 - )は、東京都出身のフリーライター。東京大学文学部社会学科卒業。
人物
大学時代に社会学者・見田宗介に出会い、その思想に影響を受ける。大学卒業後、大手電機メーカー、出版社勤務を経てフリーライターとなる。1993年『完全自殺マニュアル』(太田出版)がベストセラーとなったことで一躍有名となった。
鶴見は一貫して、現代日本社会における「生きづらさ」の問題にこだわってきた。デビュー作の『完全自殺マニュアル』では、生きづらさからの究極の脱出法としての「自殺」をテーマにして物議をかもしたが、この社会がこれほどまでに生きづらいのだとアイロニカルに訴えた本でもあった。また1996年に出版された『人格改造マニュアル』(太田出版)では、薬物(違法薬物・向精神薬・市販薬等)・自己啓発セミナー・催眠・自己暗示等により「生まれ持っている人格を変革させる」ことで生きづらさを解消するという斬新な選択肢を提示した。(それから時間を経た現在、自らのブログで、リタリンの依存性について訂正している。)
1998年に出版された『檻のなかのダンス』や2000年に出版された共著『レイヴ力』では自らのレイブ体験から、「リズムに合わせて踊る=ダンス」というシンプルな動作を通して生の根拠としての身体に到達。生を肯定し自然界の一部であることを再認識するという方向に向かい始めた。最近の活動はブログやネットラジオが主であるが、そこでは自分たちを苦しめてきた生きにくい社会(人間界)のしくみへの批判(とくに競争社会、格差社会、新自由主義、右傾化、改憲論などへの批判)に比重を移すとともに、自分と人間界と自然界の関係をトータルにとらえる「総論」を提唱している。
警察による売人の泳がせ捜査により、路上での数分間の覚醒剤所持で逮捕されたことがある。
著書
単著
- 『完全自殺マニュアル』 太田出版 1993年7月 ISBN 4-87233-126-5
- (鶴見済・編)『ぼくたちの「完全自殺マニュアル」』 太田出版 1994年2月 ISBN 4-87233-153-2
- 『無気力製造工場』 太田出版 1994年12月 ISBN 4-87233-192-3
- 『人格改造マニュアル』 太田出版 1996年11月 ISBN 4-87233-309-8
- 『檻のなかのダンス』 太田出版 1998年8月 ISBN 4-87233-401-9
共著
- (木村重樹・編、鶴見済・清野栄一・著)『レイヴ力 = rave of life』(レイヴりょく) 筑摩書房 2000年7月 ISBN 4-480-87325-2