水沢秋生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

水沢 秋生(みずさわ あきお、1974年6月5日[1] - )は、日本小説家兵庫県神戸市生まれ[1]波乃歌名義でライトノベルも執筆している。

国際基督教大学卒業[1]。出版社勤務などを経て、フリーライターになる。2011年波乃歌名義で投稿した『回る 回る 運命の輪 回る』が第17回電撃小説大賞の第3次選考を通過し拾い上げられ、同作でライトノベル作家としてデビュー。同年、『ゴールデンラッキービートルの伝説』(応募時のタイトルは「虹の切れはし」、応募時の筆名は安藤モア)で第7回新潮エンターテインメント大賞を受賞[2]。同賞は毎回異なる作家がひとりで最終選考をつとめており、この回の選考を担当した恩田陸は「ハッとする描写、この人独自の描写だと感じられる箇所がそこここにあり(中略)相当にレベルの高い全体図を描こうとしているのだと気付いた」「いちばん伸びしろがありそうなのはこの人かな、と感じた」と評した[3]

作品[編集]

一般文芸[編集]

  • ゴールデンラッキービートルの伝説(2012年1月 新潮社
  • ライオット・パーティーへようこそ(2014年7月 新潮社)
  • カシュトゥンガ(2014年8月 祥伝社
  • 運び屋 (2014年12月 実業之日本社)
  • プラットホームの彼女 (2015年1月 光文社)
  • わたしたちの、小さな家(2015年12月 光文社)
  • 俺たちはそれを奇跡と呼ぶのかもしれない(2017年7月 光文社)
  • あの日、あの時、あの場所から(2018年12月 キノブックス)
  • ミライヲウム(2020年7月 小学館)

ライトノベル(波乃歌名義)[編集]

  • 回る回る運命の輪回る 僕と新米運命工作員(2011年7月 電撃文庫
  • 回る回る運命の輪回る2 ビター・スイート・ビター(2012年1月 電撃文庫)
  • ビューリフォー! 准教授久藤凪の芸術と事件(2012年7月 メディアワークス文庫

脚注[編集]