気質物

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気質物(かたぎもの)は江戸時代の浮世草子の一種である[1]

歴史[編集]

元々、浮世草子には当世女気質を描いた好色五人女(後に当世女容気と改題して再販)、若衆気質を描いた男色大鑑、武道気質を描いた武道伝来記 などが存在していた[2]が、その後、八文字屋が〇〇気質と名付けた滑稽風刺シリーズを刊行した。

気質物の浮世草子一覧[編集]

江島其磧

その他、和漢遊女容気もあったものの、これは一代男の後日譚であった[4]

多田義俊
上田秋成
不明
永井堂亀友(兵作堂)
増谷大梁
大雅舎其鳳

明治・大正[編集]

明治時代よりは小説神髄の影響を受けた当世書生気質の登場[9]によって「当世〇〇気質」という書が複数登場した。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j 気質物 コトバンク
  2. ^ 藤岡作太郎 1917, p. 273.
  3. ^ a b c d e 藤岡作太郎 1917, p. 275.
  4. ^ 藤岡作太郎 1917, p. 274.
  5. ^ 藤岡作太郎 1917, p. 292.
  6. ^ a b c d e f g 藤岡作太郎 1917, p. 301.
  7. ^ a b c d 藤岡作太郎 1917, p. 302.
  8. ^ a b 藤岡作太郎 1917, p. 304.
  9. ^ 当世書生気質 コトバンク

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]